概説 |
胃酸を中和し、胃の粘膜を保護するお薬です。胃炎や胃潰瘍に用います。 |
作用 | 胃の粘膜が弱ると、胃酸の刺激で、胃炎や胃潰瘍(胃粘膜の傷)を起こしやすくなります。
このお薬は制酸薬です。胃酸を持続的に中和し、また胃の粘膜を保護します。そうすることで、胃炎や胃潰瘍の治りをよくします。鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防するのにも用います。 |
注意 |
 【診察で】
- 腎臓病など持病のある人は医師に伝えてください。
- 服用中の薬は、医師に伝えましょう。

- 【注意する人】

- 透析を受けている人には用いません。重い腎臓病の人も、長期の服用は避けたほうがよいでしょう。腎臓の働きが悪いと、アルミニウムが体にたまり、中毒を起こすおそれがあるためです(アルミニウム脳症、アルミニウム骨症)。
- 適さないケース..透析を受けている人。
- 注意が必要なケース..腎臓病、心臓病、下痢のある人など。
 【飲み合わせ・食べ合わせ】
- 同時服用により、他の薬の吸収をじゃまする性質があります。たとえば、テトラサイクリン系抗生物質、ニューキノロン系抗菌薬・・これらの薬効を減弱させるおそれがあります。服用時間を2〜3時間あければ大丈夫です。
- カルシウム(Ca:1日1g以上)や、牛乳(1日1リットル以上)の大量摂取は控えましょう。この薬の影響で、ミルク・アルカリ症候群(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)を起こすおそれがあります。
 【使用にあたり】
- 指示どおりにお飲みください。ふつう、1日3〜4回飲みます。
- 胃の粘膜に直接作用するので、胃に食べ物のない食前や食間、また就寝前に飲むと効果的です。多めの水で飲むとよいでしょう。
|
効能 |
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃酸過多、急性胃炎、慢性胃炎における制酸。 |
用法 |
通常成人1回0.51〜1.02g(合成ヒドロタルサイトとして0.5〜1g)、3〜4回症状が起こりやすい時間にあわせて、食後又は食間に(必要ならさらに就寝前にも)経口服用する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
|
副作用 |
副作用でわりと多いのは、軟便や下痢です。長期大量服用時、とくに腎臓の悪い人や高齢の人は、アルミニウム脳症やアルミニウム骨症、また高マグネシウム血症に念のため注意してください。定期的に検査を受けていれば大丈夫です。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- アルミニウム脳症・アルミニウム骨症..口ごもる、異常な言動、認知障害、吐く、意識の乱れ、けいれん、関節の痛み、貧血。
 【その他】
- 軟便、下痢、食欲不振、口の渇き
- 高マグネシウム血症..だるい、吐き気、吐く、口が渇く、皮膚発赤、まぶたが下がる、筋力低下、眠気、血圧低下、徐脈、息苦しい、意識がうすれる。
|