概説 |
排便するお薬です。 |
作用 | 腸内に水分を引き寄せ、便を軟化増大させます。その刺激で腸の運動が活発になり便通がつきます。効果の発現は1〜2時間後です。便秘症に用いるほか、腸の手術や大腸検査にそなえ、事前に腸内をきれいにする目的でも使用します。 |
特徴 |
- 速効性の「塩類下剤」です。すばやく排便させたい場合に使います。一般的な常習便秘には、同類の酸化マグネシウムを用いることが多いです。
- 注入剤として胆石症に、また注射剤として低マグネシウム血症や子癇、頻脈性不整脈などに使用することがあります。
|
注意 |
 【診察で】
- 腎臓病など持病のある人は医師に伝えてください。
- 服用中の薬は、医師に伝えましょう。

- 【注意する人】

- 大量のマグネシウムは心臓によくありません。心臓病のある人は慎重に用います。また、腎臓の働きが悪いとマグネシウムがたまりやすいので、注意が必要です。
- 注意が必要なケース..心臓病、腎臓病、高マグネシウム血症の人、妊娠中。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 同時服用により、他の薬の吸収をじゃまする性質があります。たとえば、テトラサイクリン系抗生物質、ニューキノロン系抗菌薬、セフェム系抗生物質のセフジニル(セフゾン)、強心薬のジギタリス製剤・・これらの薬効を減弱させるおそれがあります。服用時間を2〜3時間あければ大丈夫です。
 【使用にあたり】
- 決められた飲み方を守ってください。症状や目的によって飲み方が違います。
- コップ一杯以上の十分な水で飲んでください。
- ふつう、1回もしくは数回の使用にとどめます。常習便秘に長期常用することはありません。
|
効能 |
便秘症 |
用法 |
便秘症には、硫酸マグネシウム水和物として1回5〜15gを多量の水とともに経口服用する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
|
副作用 |
副作用はまずありませんが、人によっては腹痛や下痢を起こします。大量服用時、とくに子供や高齢の人は、マグネシウム中毒に念のため注意してください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- マグネシウム中毒..だるい、まぶたが下がる、筋力低下、息苦しい、眠気、熱感、もうろう、血圧降下。
 【その他】
|