概説 |
便通をつけるお薬です。便秘症に用います。 |
作用 | 2種類の有効成分が配合されます。便を軟化させる“DSS”と、腸の運動を活発にする“カサンスラノール”です。これらがいっしょに作用することで、効果が高まります。効果の発現は8〜12時間後です。腸の運動が低下している「弛緩性便秘」に向きます。 |
特徴 | 「浸潤性下剤」です。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人、また妊娠中の人は医師に伝えてください。
- 服用中の薬を医師に教えてください。薬が原因の便秘も少なくありません。

- 【注意する人】

- 急性腹症のある人は使用できません。また、けいれん性便秘や重い硬結便に用いると、かえって症状が悪化するおそれがあります。
- 適さないケース..急性腹症(虫垂炎、腹膜炎等)、けいれん性便秘、重症の硬結便
- 注意が必要なケース..妊娠中、授乳中の人など。
 【使用にあたり】
- 決められた飲み方を守ってください。コップ一杯以上の十分な水で飲みましょう。
- 安易な長期常用は好ましくありません。できるだけ短期間にとどめましょう(医師の指示どおりに)。

- 【食生活】

- 薬にだけ頼るのではなく、食生活の改善をおこない規則正しい排便習慣をつけることが大切。便秘薬は、どうしても便通のないときにワンポイントで使用したり、排便のリズムをとり戻すために一定期間だけ使用するのが原則です。
- 排便習慣..朝食後、便意がなくても必ずトイレへ。朝おきたときに、冷たい水や牛乳を飲んでおくとよい。
- 運動..とくに腹筋を使う運動、からだの反り・ねじりなど腹部の体操が効果的。
- 食物繊維と乳酸菌食品..野菜、果物、海藻、きのこ、豆、ヨーグルト、乳酸菌飲料などを積極的にとる。
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効能 |
- 便秘症。
- 腹部臓器検査時又は手術前後の腸管内容物の排除。
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用法 |
通常成人1回5〜6錠を就寝前、又は1日6錠を2〜3回に分割して、多量の水とともに経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用の少ない安全なお薬です。重い副作用はありません。ただ、量が多いと腹痛を起こしやすくなります。かえって胃腸の調子が悪くなるときは、早めに受診してください。
効きめが悪くなってきたからと、安易に増量を繰り返していると、体が下剤に頼りがちになり自然な排便が困難になってしまいます。さらに血液中のカリウム分が減少すると、排便の力がますます弱ってきます(下剤性結腸症候群)。
- 腹痛、ゴロゴロする、吐き気
- 長期連用で効き目が悪くなる
- 長期連用で低カリウム血症(だるい、筋力低下、便秘、動悸)
- 長期連用で一過性の結腸粘膜色素沈着、下剤性結腸症候群
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