概説 |
便通をつけるお薬です。便秘症に用います。 |
作用 | 硫酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウムを含む「塩類下剤」です。腸内に水分を引き寄せ、便を軟化増大させます。その刺激で腸の運動が活発になり便通がつきます。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病のある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
- 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 塩分が多く含まれるので、塩分摂取制限の必要な人には向きません。高血圧や心臓病、腎臓病などの人も症状によっては使用できません。
- 適さないケース..急性腹症(虫垂炎、腹膜炎等)、重症の硬結便(硬く固まった便)、塩分摂取制限の必要な人、心不全、浮腫のある人。
- 注意が必要なケース..心臓病、腎臓病のある人など。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- サルファ剤(バクタなど)との併用は避けます。
 【使用にあたり】
- 決められた飲み方を守ってください。症状によって飲み方が違います。
- コップ一杯以上の十分な水で飲んでください。
- 長期常用は好ましくありません。できるだけ短期間にとどめましょう(医師の指示どおりに)。

- 【食生活】

- 薬にだけ頼るのではなく、食生活の改善をおこない規則正しい排便習慣をつけることが大切。便秘薬は、どうしても便通のないときにワンポイントで使用したり、排便のリズムをとり戻すために一定期間だけ使用するのが原則です。
- 排便習慣..朝食後、便意がなくても必ずトイレへ。朝おきたときに、冷たい水や牛乳を飲んでおくとよい。
- 運動..とくに腹筋を使う運動、からだの反り・ねじりなど腹部の体操が効果的。
- 食物繊維と乳酸菌食品..野菜、果物、海藻、きのこ、豆、ヨーグルト、乳酸菌飲料などを積極的にとる。
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効能 |
便秘症 |
用法 |
通常、成人1回5g、1日15gを振盪合剤として経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
多めの量を飲み続けると、体内の塩分が増え、血圧が上がったり、むくみを生じる可能性があります。長期連用は避けてください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
 【その他】
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