|  概説 | 腸の異常な運動をおさえるお薬です。過敏大腸症の治療に用います。 | 
|  作用 | 2種類の有効成分が配合されます。腸の異常な運動をおさえる抗コリン薬の“塩酸ピペタナート”、便の固さをほどよく軟化させる“アカメガシワエキス”の2種類です。これらがいっしょに作用することで、効果が高まります。下痢や便秘を繰り返す過敏性腸症候群に有効です。 | 
  
    |  注意 |  【診察で】
 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。
  
 【注意する人】
  
緑内障のある人は禁止されています。眼圧が上昇し、症状が悪化するおそれがあるためです。前立腺肥大で排尿しにくい人や、腸が動かない麻痺性イレウスのある場合も使用できません。そのほか、心臓病、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症のある人は慎重に用いるようにします。
 
 適さないケース..緑内障、排尿障害、重い心臓病、腸閉塞、麻痺性イレウス。注意が必要なケース..前立腺肥大、心臓病、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、高齢の人、高温の場所で働く人など。
  
 【飲み合わせ・食べ合わせ】
  
ある種の安定剤や抗うつ薬と併用すると、両方の薬の副作用が強まるおそれがあります。別に薬を飲んでいる場合は、必ず医師に報告してください。
 
 飲み合わせに注意..安定剤(フェノチアジン系、ブチロフェノン系)、抗うつ薬(三環系)、カゼ薬・鼻炎薬・かゆみ止め(抗ヒスタミン薬)など。
  
 【使用にあたり】
  
症状によって、飲む量、飲み方が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。
  【食生活】
 物がぼやけたり、まぶしく見えることがあります。車の運転など危険な作業には十分注意してください。汗が出にくくなるので、高温の場所での作業、激しい運動、また夏の暑さに注意してください。
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    |  効能 | 過敏大腸症(イリタブルコロン)。 | 
  
    |  用法 | 通常成人1回2錠を1日3回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 
    
      
        | ※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
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    |  副作用 | 副作用は少ないほうです。ときに、吐き気、腹部膨満感、口の渇き、便秘などがあらわれます。重症化することはまずありませんが、症状の強いときは早めに受診してください。とくに高齢の男性は、排尿障害にも注意が必要です。 
 
 吐き気、腹部膨満感、口の渇き、便秘。頭痛、頭が重い感じ。目のかすみ、まぶしい。尿が出にくい、動悸。
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