概説 |
口内の炎症をしずめるお薬です。口内炎の治療に用います。 |
作用 | 
- 【働き】

- ステロイドの噴霧薬です。ステロイドには炎症をとる強い作用があります。患部に噴霧することで、炎症による腫れや発赤、かゆみや痛みをやわらげます。

- 【薬理】

- ステロイドには組織の反応性を低下させる作用があります。その抗炎症作用は、炎症起因物質のサイトカインやマスト細胞、好酸球などをおさえることによります。白血球遊走の抑制、血管透過性の抑制作用などもあります。
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注意 |

- 【診察で】

- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- 口内に細菌や真菌(カビ)による感染症のある場合には原則用いません。その病状を悪化させるおそれがあるためです。とくに必要な場合は、慎重に用いなければなりません。
 【使用にあたり】
- 説明書の手順で正しく使用してください。誤って、飲んだり、吸入しないようにしましょう。
- 専用の小型噴霧器(パブライザー)で、口内の患部に噴霧します。噴霧するときは、息を止めてください。
- 使用後はしばらく飲食を避けましょう。
- 優れた効果がありますが、安易に長期に大量を用いた場合、いろいろな副作用がでやすくなります。医師から指示された患部にだけ使用してください。一般的には、症状の緩解とともに減量中止するようにします(医師の指示どおりに)。
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効能 |
びらん又は潰瘍を伴う難治性口内炎。 |
用法 |
通常、1回1カプセル(ベクロメタゾンプロピオン酸エステルとして50μg)を1日2〜3回、専用の小型噴霧器を用いて患部に均一に噴霧する。なお、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
数日使う程度でしたら、副作用の心配はまずありません。けれど、長く続けていると、新たな感染による口内炎を生じたりします。もしも、口の中に白いものができたら、いったん中止し医師に伝えてください。安易な長期使用は好ましくありません。
- 口内の感染症..口の中に白いコケのような斑点ができる
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