おくすり110番
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成分(一般名) メサラジン(外用)
製品例 ペンタサ坐剤1g、ペンタサ注腸1g ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の消化器官用薬/その他/潰瘍性大腸炎治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 大腸の炎症をしずめるお薬です。潰瘍性大腸炎に用います。
作用

【働き】

潰瘍性大腸炎は、大腸に炎症を起こす病気です。慢性に推移し、ときに重症化します。原因はよくわかっていませんが、直腸など大腸の一部または大腸全体の粘膜層に潰瘍やびらんを生じ、活動期にはひどい下痢や腹痛を起こします。なかでも直腸炎型の特徴的な症状が血便です。

このお薬は、直腸など遠位大腸に直接作用させ炎症をおさえる外用局所製剤です。坐剤は直腸を中心に作用し、注腸剤は直腸からS状結腸、下行結腸あたりまで作用します。炎症がとれれば、下痢や腹痛、血便もしだいによくなってきます。おもに直腸炎型または遠位大腸に病変がみられる場合に用います。

【薬理】

炎症性細胞から放出される活性酸素を消去し、炎症の進展と組織の障害を抑制します。また、アレルギーや炎症にかかわるロイコトリエンという化学伝達物質の生合成を抑制します。
特徴
  • 抗炎症作用をもつメサラジン(5-ASA)を有効成分とする外用局所製剤(坐剤、注腸剤)です。メサラジンは化学名から5-アミノサリチル酸、略して5-ASAと呼ばれています。旧来のサラゾスルファピリジン(サラゾピリン)を改良した薬剤です。局所療法は、飲み薬が効きにくい肛門よりの遠位大腸(直腸〜S状結腸〜下行結腸)の炎症をしずめるのに有用です。また、飲み薬に比べ全身的な副作用も軽減されます。
  • 従来品の注腸剤にくわえ、利便性の高い坐剤も発売されました。注腸剤が作用するのは下行結腸から直腸にいたる遠位大腸、坐剤の作用範囲は直腸部に限られます。それより口側の炎症には効果が期待できないので、必要に応じて飲み薬のメサラジン(ペンタサ錠)と併用します。
  • 坐剤は、直腸に炎症がみられる軽症から中等症の潰瘍性大腸炎の標準的な局所療法とされ、とくに直腸炎型に対する寛解導入および寛解維持療法の重要な薬剤に位置付けられます。
注意
【診察で】
  • 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
  • 今までに薬を飲んで発疹などアレルギー症状を起こしたことのある人は、その薬の名前を医師に教えてください。
  • 妊娠出産を希望される人は、事前に医師と相談しておきましょう。
  • 使用方法や注意点をよく聞いておきましょう。

【注意する人】

肝臓や腎臓の悪い人は、慎重に用いる必要があります。病状によっては使用できません。鎮痛薬のアスピリンにアレルギーのある人も控えるようにします。

  • 適さないケース..重い腎臓病、重い肝臓病、アスピリンなどサリチル酸系薬剤にアレルギーのある人。
  • 注意が必要なケース..腎臓病、肝臓病、サラゾスルファピリジン(サラゾピリン)にアレルギーのある人など。

【使用にあたり】
  • 外用局所製剤として、坐剤と注腸剤があります。説明書をよく読み、指示どおりに使用してください。一般的には1日1回就寝前に使用します。便意をもよおすことがありますので、排便を済ませておきましょう。
  • 坐剤は使用直前に開封し、肛門から直腸内にゆっくり挿入してください。
  • 注腸剤も使用直前に袋から取り出してください。冬季などで、薬液が冷えていると腸を刺激しますので、必要ならばお湯につけて体温程度に加温しておくとよいでしょう。そして、容器をよく振り白濁させてから、横に寝てゆっくりと注入してください。通常全量を注入しますが、年齢や症状により減量することがあります。また、はじめは少なめで体を慣らし、徐々に増量することも可能です。注入後、決められた方法で体位変換をおこなってください。薬液を腸の奥まで均等にいき渡らせるためです。

【検査】

定期的に決められた検査を受け、副作用をチェックするようにしましょう。腎臓や肝臓に異常がでていないか調べたりします。

【備考】

潰瘍性大腸炎の内科的治療で中心となるのがペンタサに代表されるメサラジン(5-ASA)系薬剤です。重症例には、ステロイド薬や免疫抑制薬、抗TNF-α抗体薬などが用いられます。
効能 潰瘍性大腸炎(重症を除く)
  • 注意(坐剤):直腸部の炎症性病変に対して使用すること。なお、本剤が腸内で到達する範囲は直腸部に限局されるため、S状結腸より口側の炎症には効果が期待できない
  • 注意(注腸):脾彎曲部より口側の炎症には効果が期待できない
用法

【坐剤】

通常、成人には1日1個(メサラジンとして1g)を、直腸内に挿入する。

【注腸】

通常、成人には1日1個(メサラジンとして1g)を、直腸内注入する。なお、年齢、症状により適宜減量する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 病気自体の症状かもしれませんが、この薬の副作用で腹痛や吐き気、下痢などを起こす可能性があります。また、発疹やかゆみなど皮膚症状がでることもあります。

重い副作用としては、腎炎、肝炎、肺障害、血液障害などが報告されています。これらはきわめてまれな副作用ですが、定期的な検査で早く見つけることが重要です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 間質性肺炎など肺障害..息切れ、息苦しさ、咳、痰、発熱。
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 心筋炎、心膜炎、胸膜炎..胸が痛い、息苦しい。
  • 膵炎..吐き気、吐く、上腹部〜背中の激しい痛み。

【その他】
  • 腹痛、下痢、吐き気
  • 発疹、かゆみ
  • 肛門部位のかゆみ、不快感、便意
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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