おくすり110番
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成分(一般名) フルドロコルチゾン酢酸エステル
製品例 フロリネフ錠0.1mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 副腎ホルモン/コルチゾン系/合成鉱質コルチコイド剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 体の塩分を調節するお薬です。慢性副腎不全などに用います。
作用副腎の働きが悪いと、そこから分泌されるステロイドホルモンが不足します。その結果、疲れ、食欲不振、体重減少、低血糖、低血圧などいろいろな症状がでてきます。慢性副腎不全(アジソン病)の症状です。

このお薬は、ステロイドホルモンの一種です。とくに塩類代謝作用が強く、体の塩分(ナトリウム分)を増やし血圧を上げる性質があります。慢性副腎不全で体の塩分が不足しているときに用います。
特徴いわゆるステロイドの仲間ですが、一般的なステロイド薬とは性質がかなり違います。強力な塩類代謝作用があるのが特徴です。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 水痘(水ほうそう)または麻疹(はしか)にかかったことのない人は、医師に伝えてください。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 治療が長くなるときは、副作用や注意点について説明を受けておきましょう。

【注意する人】

高血圧や感染症など病状によっては使用できません。

  • 注意が必要なケース..高血圧、感染症(有効な抗菌薬がない場合、全身の真菌症、結核、単純疱疹性角膜炎など)、肝炎ウイルスをもっている人、水痘(水ぼうそう)もしくは麻しん(はしか)の既往がなく また予防接種を受けていない人、胃潰瘍、精神の病気、緑内障、白内障、高血圧、電解質異常、手術後、血栓症、心臓病、糖尿病、骨粗鬆症のある人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

抗けいれん薬のフェノバルビタールやフェニトイン、結核の薬のリファンピシンなどと併用すると、この薬の効きめが弱くなるかもしれません。そのほか、抗凝血薬のワルファリン、アスピリンなどサリチル酸誘導体、糖尿病の薬、利尿薬などと相互作用を起こす可能性があります。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方を守ってください。症状によって、飲む量や飲み方が違います。ふつう、他のステロイド薬(糖質)と併用します。
  • ステロイドの長期服用時の注意点として「自分の判断で急にやめない」ということがあります。反発的な重い症状が出るおそれがあるためです。
  • いつもと違う症状があらわれたら、すぐに受診してください。
  • 次のような場合、この薬を飲んでいることを報告してください。大けがをした場合、手術をするとき、予防接種や皮内反応テストをするとき。

【検査】

定期的に決められた検査を受け、効果や副作用をチェックするようにしましょう。
効能
【適用】
  • 塩喪失型先天性副腎皮質過形成症。
  • 塩喪失型慢性副腎皮質機能不全(アジソン病)。

【応用】

医師の判断で、別の病気に応用されるかもしれません(重症低血圧症など)。
用法 フルドロコルチゾン酢酸エステルとして、通常1日0.02〜0.1mgを2〜3回に分けて経口服用する。なお、新生児、乳児に対しては0.025〜0.05mgより服用を開始することとし、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 効きすぎると高ナトリウム血症になり、高血圧やむくみを生じます。このような場合は、薬の量を減らします。

そのほか飲み始めに、いらいら感、不眠、消化不良、下痢、吐き気などもみられます。服用が長めになると、“にきび”ができたり、生理が不順になることもあります。

長期服用で特異なのが、脂肪の異常沈着です。多めの量を続けると、かなりの頻度で生じます。ムーンフェイスといって顔がふっくらしたり、肩やおなかが太る症状です。ただ、これは減量すれば治りますので大丈夫です。

そのほかは多くありませんが、大量もしくは長期の服用においては、副腎不全、ウイルス性肝炎を含め各種感染症の誘発、血糖値の上昇、骨が弱る、胃潰瘍、気分の落ち込み、眼圧上昇、動脈硬化、血栓症などに注意が必要です。また、副腎不全の状態で、急に中止すると重い反発症状がでる危険性があります。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 重い感染症..発熱、けん怠感、のどの痛み、咳や痰、息苦しい、嘔吐、下痢、皮膚がピリピリ痛い、皮膚の発赤・水ぶくれ・できもの。
  • 副腎不全、糖尿病..だるい、吐き気、下痢、のどが渇く、水をがぶ飲み、多尿、食欲増進、太る
  • 消化管潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、吐き気、嘔吐、吐血(コーヒー色のものを吐く)、下血(血液便、黒いタール状の便)。
  • 膵炎..吐き気、吐く、上腹部〜背中の激しい痛み。
  • 抑うつ..憂うつ、気分がひどく落ち込む、やる気がでない、悲観的、不安感、不眠。
  • 骨粗鬆症..骨がもろくなる、背中や足腰の痛み、骨折。
  • 目の重い症状(緑内障、白内障など)..見えにくい、かすんで見える、まぶしい、視力低下、目の痛み、頭痛、吐き気。
  • 血栓症..手足とくにふくらはぎの痛み・はれ・むくみ・しびれ、突然の息切れ・息苦しい、深呼吸で胸が痛い、急に視力が落ちる、視野が欠ける、目が痛む、頭痛、片側のまひ、うまく話せない、意識が薄れる。

【その他】
  • いらいら感、不眠
  • 消化不良、下痢、吐き気、食欲増進、食欲不振
  • にきび、肌荒れ、毛深くなる、頭髪の脱毛
  • 生理不順、むくみ、血圧上昇、体重増加
  • 脂肪の異常沈着(顔がふっくらする、肩やおなかが太る)
  • コレステロール値の上昇、低カリウム血症
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye