おくすり110番
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成分(一般名) ベタメタゾン(坐)
製品例 リンデロン坐剤0.5mg~1.0mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 副腎ホルモン/フッ素付加ステロイド/合成副腎皮質ホルモン剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 腸の炎症をとる坐薬です。潰瘍性大腸炎に用います。
作用潰瘍性大腸炎は、大腸に炎症を起こす病気です。慢性に推移し、ときに重症化します。原因はよくわかっていませんが、直腸など大腸の一部または大腸全体の粘膜層に潰瘍やびらんを生じ、活動期にはひどい下痢や腹痛を起こします。なかでも直腸炎型の特徴的な症状が血便です。

このお薬の有効成分ベタメタゾンはステロイド(副腎皮質ホルモン)の一種です。ステロイドには炎症をおさえる強い作用があります。坐薬として用いることで、直腸の患部に直接作用します。炎症がひけば、諸症状も改善してきます。おもに直腸炎型の潰瘍性大腸炎の治療に用います。
特徴
  • 抗炎症作用をもつステロイドを有効成分とする坐薬です。坐薬による局所療法は、飲み薬が効きにくい直腸の炎症をしずめるのに有用です。すばやい効果が期待できるうえ、全身的な副作用も比較的少ないです。
  • ステロイドは寛解導入を目的とし、長期の維持療法としては原則用いません。寛解維持効果は示されないうえ、長期使用による副作用が心配されるためです。維持療法にはペンタサなどのメサラジン(5-ASA)製剤を用いるのが一般的です。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 水痘(水ほうそう)または麻疹(はしか)にかかったことのない人は、医師に伝えてください。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 正しい使用方法の説明を受けておきましょう。
  • 治療が長くなるときは、副作用や注意点について説明を受けておきましょう。

【注意する人】

感染症のある人など、病気によっては使用できないことがあります。とくに長期使用時は注意が必要です。

  • 注意が必要なケース..感染症(有効な抗菌薬がない場合、全身の真菌症、結核、単純疱疹性角膜炎など)、肝炎ウイルスをもっている人、水痘(水ぼうそう)もしくは麻しん(はしか)の既往がなく また予防接種を受けていない人、胃潰瘍、精神の病気、緑内障、白内障、高血圧、電解質異常、手術後、血栓症、心臓病、糖尿病、骨粗鬆症のある人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 抗けいれん薬のフェノバルビタールやフェニトイン、結核の薬のリファンピシンなどと併用すると、この薬の効きめが弱くなるかもしれません。そのほか、抗凝血薬のワルファリン、アスピリンなどサリチル酸誘導体、糖尿病の薬、利尿薬などと相互作用を起こす可能性があります。
  • 長期もしくは大量使用中あるいは中止後6カ月以内の人は「生ワクチン」の接種を控えます。

【使用にあたり】
  • 肛門から挿入する坐薬です。使用方法や使用回数は、説明書に従ってください。
  • ふつう、症状が落ち着いたら減量し、最終的には中止するようにします。
  • ステロイドの長期使用時の注意点として「自分の判断で急にやめない」ということがあります。反発的な重い症状が出るおそれがあるためです。中止するときは、医師の診断のうえで、徐々に減らします。
  • 発熱やかぜ症状を含め、この薬を使用中にいつもと違う症状があらわれたら、すぐに受診してください。
  • 次のような場合、この薬を使用していることを報告してください。大けがをした場合、手術をするとき、予防接種や皮内反応テストをするとき。

【検査】

定期的に決められた検査を受け、効果や副作用をチェックするようにしましょう。
効能 潰瘍性大腸炎(直腸炎型)。
用法 通常、1日初期投与量0.5〜2.0mgを1〜2回に分けて直腸内に挿入する。以後、症状をみながら漸減するが、症状により適宜増減することもある。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 ステロイドの副作用は、使用量や使用期間によって違います。寛解導入を目的とし、比較的短期間でしたらそれほど心配いりません。けれど、長期にわたり使い続けるると、いろいろな副作用がでやすくなります。以下のような副作用に念のため注意してください。

使用開始時にあらわれるのが、いらいら感、不眠、消化不良、下痢、吐き気などです。長めになると、にきび、むくみ、生理不順なども起こります。軽い副作用の場合、治療を優先することもあります。

長期使用で特異なのが、脂肪の異常沈着です。多めの量を続けると、かなりの頻度で生じます。ムーンフェイスといって顔がふっくらしたり、肩やおなかが太る症状です。ただ、これは減量すれば治りますので大丈夫です。

そのほかは多くありませんが、大量もしくは長期の使用においては、副腎不全、ウイルス性肝炎を含め各種感染症の誘発、血糖値の上昇、骨が弱る、胃潰瘍、気分の落ち込み、眼圧上昇、動脈硬化、血栓症などに注意が必要です。また、副腎不全の状態で、急に中止すると重い反発症状がでる危険性があります。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 重い感染症..発熱、けん怠感、のどの痛み、咳や痰、息苦しい、嘔吐、下痢、皮膚がピリピリ痛い、皮膚の発赤・水ぶくれ・できもの。
  • 副腎不全、糖尿病..だるい、吐き気、下痢、のどが渇く、水をがぶ飲み、多尿、食欲増進、太る
  • 消化管潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、下血(血液便、黒いタール状の便)、吐血(コーヒー色のものを吐く)。
  • 膵炎..吐き気、吐く、上腹部〜背中の激しい痛み。
  • 抑うつ..憂うつ、気分がひどく落ち込む、やる気がでない、悲観的、不安感、不眠。
  • 骨粗鬆症..骨がもろくなる、背中や足腰の痛み、骨折。
  • 目の重い症状(緑内障、白内障など)..見えにくい、かすんで見える、まぶしい、視力低下、目の痛み、頭痛、吐き気。
  • 血栓症..手足とくにふくらはぎの痛み・はれ・むくみ・しびれ、突然の息切れ・息苦しい、深呼吸で胸が痛い、急に視力が落ちる、視野が欠ける、目が痛む、頭痛、片側のまひ、うまく話せない、意識が薄れる。

【その他】
  • 使用部位の刺激症状(排便感、熱感など)
  • いらいら感、不眠
  • 消化不良、下痢、吐き気、食欲増進、食欲不振
  • にきび、肌荒れ、毛深くなる、頭髪の脱毛
  • 生理不順、むくみ、血圧上昇、体重増加
  • 脂肪の異常沈着(顔がふっくらする、肩やおなかが太る)
  • コレステロール値の上昇、低カリウム血症
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye