概説 |
子宮口をやわらかくして出産しやすくするお薬です。 |
作用 | 
- 【働き】

- 産道となる子宮の出口を軟らかくする作用があります。子宮の出口が硬く、出産時に支障が予想されるときに用います。

- 【薬理】

- 子宮頚管に存在するDHA-S受容体に直接作用することで、子宮頚管の熟化を促進します。ただし、実際には体内に吸収された代謝物の卵胞ホルモン(エストラジオール)による間接作用が大きいと考えられています。
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特徴 | 卵胞ホルモン(エストラジオール)の前駆物質です。この薬はホルモン系ということもあり、海外ではあまり評価されていません。日本だけで使われている薬です。 |
注意 |

- 【診察で】

- もし、外来で処方されましたら、使用方法や注意点、副作用について十分説明を受けてください。

- 【使用にあたり】

- ふつう、診察のときに医師の管理下で用います。使用後、体に異常がでないか観察する必要があるためです。
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効能 |
妊娠末期子宮頸管熟化不全(子宮口開大不全、頸部展退不全、頸部軟化不全)における熟化の促進。 |
用法 |
通常、プラステロン硫酸ナトリウム(無水物)として600mgを妊娠末期(原則として妊娠37週〜41週)の妊婦に1日1回、週2回腟深部に挿入する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
ときに、腟や外陰部にかゆみを生じることがあります。重い副作用はまずありませんが、きわめてまれにショックやアナフィラキシーなど強いアレルギー症状を起こすことがあります。そのほか、胎児徐脈などおなかの赤ちゃんへの影響も報告されています。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- ショック、アナフィラキシー様症状..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
- 胎児徐脈、強度の陣痛
 【その他】
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