おくすり110番
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成分(一般名) エストリオール(内)
製品例 エストリール錠100γ~0.5mg~1mg、エストリオール錠1mg、ホーリン錠1mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 卵胞ホルモン,黄体ホルモン/エストリオール系/卵胞ホルモン製剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 女性ホルモンの“卵胞ホルモン”を補うお薬です。おもに更年期障害の治療に用います。
作用更年期障害は、閉経時、女性ホルモンの急速な低下に体がついていけない状態です。のぼせ、汗、冷え、動悸、頭痛、めまい、肩こり、腰痛、不眠、イライラ・・程度も症状もまちまちですが、人によっては耐えがたい苦痛になります。

このお薬は、女性ホルモンとして働く「卵胞ホルモン薬」です。閉経前後に少量を用いることで、更年期障害にともなう不快な症状が改善されます。また、泌尿生殖器の萎縮にともなう膣の乾燥感や尿失禁にも有効です。さらに、長期に続けることで骨粗鬆症の予防効果も期待できます。
特徴
  • 卵胞ホルモン(エストロゲン)の一種ですが、体内でエストラジオールに転換されません。その利点として、子宮内膜への影響が少ないこと、膣に選択的に作用することなどがあげられます。一方で、天然型のエストラジオール製剤に比べ、のぼせなど血管運動性の更年期症状に対する効果はやや劣るようです。
  • 女性ホルモン補充療法(HRT)として更年期障害の治療に用いるほか、腟炎や子宮頸管炎、老人性骨粗鬆症に対する適応があります。さらに、腹圧性尿失禁に応用することがあります。おだやかに作用する女性ホルモン薬として、古くから広く使われています。
注意
【診察で】
  • 血栓症など持病や、アレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 妊娠中もしくはその可能性のある人は、医師に伝えてださい。妊娠中は使用できません。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • とくに長期服用が必要な場合、その利点だけでなく不利益についても説明を受けてください。医師とよく話し合い、納得のうえで治療にあたることが大切です。

【注意する人】

卵胞ホルモンによって悪化する乳がんや子宮がんがある場合は服用禁止です。もし、原因不明の性器出血があるなら、子宮がんでないことを確認したうえで使用する必要があります。血栓性静脈炎や心筋梗塞など、血栓性疾患のある人も使用できません。

  • 適さないケース..血栓性静脈炎、肺塞栓症、狭心症、心筋梗塞、脳卒中、乳がん、子宮内膜がん、未治療の子宮内膜増殖症、重い肝臓病、妊娠中。
  • 注意が必要なケース..子宮筋腫、子宮内膜症、乳がん既往・家族歴、乳房結節、乳腺症、心臓病、腎臓病、肝臓病、糖尿病、てんかん、全身性エリテマトーデス、手術前、寝たきり、子供、思春期前の人など。

【使用にあたり】
  • 治療目的によって飲み方が違います。指示どおりに正しくお飲みください。
  • 飲み始めの吐き気は、徐々になくなることが多いです。

【検査】

女性では、服薬に先立ち、乳房と子宮に異常がないかを調べます。治療開始後も乳房検診や婦人科検診を定期的におこなう必要があります。

【備考】
  • ホルモン補充療法(HRT)には、いくつかの方法があります。他の卵胞ホルモン薬では黄体ホルモン薬と併用することが多いのですが、この薬にかぎっは単独投与もおこなわれます。
  • 卵胞ホルモン薬を長期に続けていると、乳がんになる率がわずかに増えることが知られています。定期的な乳房検診でチェックをするようにしましょう。
  • 晩期エストロゲン欠乏症状という観点から、動脈硬化や心臓病、さらにはアルツハイマー病などに対するHRTによる予防効果が期待されていました。けれども、最近おこなわれた大規模な臨床試験において、そのような効果は否定され、かえって悪影響になることが分かりました。とくに、高齢者に対するホルモン補充療法は利益よりも不利益のほうがはるかに大きいことが示されています。安易な老化予防を目的とした長期使用は避けたほうがよいでしょう。
効能

【効能A】

錠100γ、0.5mg、1mg..更年期障害、腟炎(老人、小児及び非特異性)、子宮頸管炎並びに子宮腟部びらん

【効能B】

錠0.5mg、1mg..老人性骨粗鬆症

【応用】

医師の判断で、別の病気に応用されるかもしれません(腹圧性尿失禁、ニキビ、吹き出物など)
用法

【効能A】

エストリオールとして、通常成人1回0.1〜1.0mgを1日1〜2回経口服用する。なお、年齢・症状により適宜増減する。

【効能B】

エストリオールとして、通常1回1.0mgを1日2回経口服用する。なお、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 副作用は少ないほうですが、ときに、乳房の張りや痛み、予定外の出血、吐き気などがみられます。これらは、2〜3カ月して体が慣れてくればたいてい軽快しますので、それほど心配いりません。ただし、性器出血は長期服用時にもみられます。

重い副作用はまずありませんが、他の卵胞ホルモン薬で血栓症が報告されています。手足、とくにふくらはぎの痛みやシビレ、突然の息切れ、胸の痛み、激しい頭痛、めまい、急に視力が落ちるといった症状に念のため注意してください。

そのほか、すぐに起こる副作用ではありませんが、長期間のホルモン補充療法により、乳がんの発現リスクが少し高まる可能性があります。このへんのことも含め、治療上の不利益についてもよく聞いておくとよいでしょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 血栓症..手足とくにふくらはぎの痛み・はれ・むくみ・しびれ、突然の息切れ・息苦しい、深呼吸で胸が痛い、急に視力が落ちる、視野が欠ける、目が痛む、頭痛、片側のまひ、うまく話せない、意識が薄れる。

【その他】
  • 乳房が張る、乳房痛、下腹部痛、帯下、予定外の性器出血
  • 吐き気、食欲不振
  • 発疹、かゆみ
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye