概説 |
ホルモンのバランスをよくするお薬です。更年期障害などに用います。 |
作用 | 更年期障害は、女性ホルモンの急速な低下に体がついていけない状態です。のぼせ、汗、冷え、動悸、眠れない、イライラ、くよくよ、肩こり、腰痛・・程度も症状もまちまちですが、人によっては耐えがたい苦痛になります。
このお薬は、いろいろなホルモンの複合薬です。女性ホルモンのほか、微量の男性ホルモンや甲状腺ホルモンが配合されています。これらを補うことで、ホルモンの不足やバランスのくずれで起こるいろいろな症状を改善します。おもに更年期障害など卵巣の働きが弱っているときに用いますが、医師の判断で別の病気に応用されることもあります。 |
注意 |
 【診察で】
- 心臓病など持病のある人は医師に伝えておきましょう。
- 服用中の薬を医師に教えてください。

- 【注意する人】

- 心筋梗塞を起こしてまもない人には使用できません。心臓に負担をかけるおそれがあるためです。甲状腺機能亢進症のある人も服用禁止です。そのほか、心臓病、高血圧、糖尿病、副腎皮質や脳下垂体の働きの悪い人などは注意が必要です。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 他の薬と相互作用を起こしやすい性質があります。たとえば、抗凝血薬のワルファリンや交感神経刺激薬の作用を増強したり、逆にジギタリス系の強心薬の作用を弱めるおそれがあります。また、貧血の薬の鉄剤や一部の胃腸薬(制酸薬)と同時に飲むと、この薬の吸収が悪くなるかもしれません(2〜3時間開ければ大丈夫)。

- 【使用にあたり】

- 指示どおりに正しくお飲みください。ふつう、1日2回朝夕食後に1回1錠飲みます。

- 【検査】

- 定期的に決められた検査を受け、効果や副作用をチェックするようにしましょう。
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効能 |

- 【適用】

- 更年期障害、卵巣欠落症状。

- 【応用】

- 医師の判断で、別の病気に応用されるかもしれません(ニキビなど)。
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用法 |
通常1回1錠を1日2回経口服用する。なお、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用は少ないほうです。まれに、吐き気や下痢、生理不順、予定外の出血などがみられます。重い副作用はまずありません。
- 吐き気、食欲不振、胃の不快感、下痢
- 生理不順、予定外の性器出血(点状出血、破綻出血)
- 熱感、頭痛
- 発疹、かゆみ
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