概説 |
子宮を収縮させるお薬です。出産をうながすのに用います。 |
作用 | 子宮の筋肉を収縮させる強い作用があります。予定日超過や微弱陣痛などで、出産をうながすときに用います。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 副作用や危険性を含め、この薬が必要な理由や安全性について十分説明を受けてください。薬の性質をよく理解し、同意のうえで治療にあたりましょう。

- 【注意する人】

- 骨盤やおなかの赤ちゃんの状態が悪いときは使用できません。帝王切開をした人も避けます。喘息のある人は慎重に用います。
- 適さないケース..骨盤や胎位に異常がある場合、胎児機能不全、帝王切開・子宮切開の既往、過強陣痛のある人など。
- 注意が必要なケース..喘息、緑内障、眼圧亢進、多産婦、多胎妊娠の人など。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 同効の注射薬(アトニン、プロスタルモン)や腟用薬(プロウペス)との同時併用は禁止です。過強陣痛を避けるため、1時間以上の間隔をあける必要があります。
 【使用にあたり】
- 分娩監視装置のもと、専門医による厳重な監視下で使用しなければなりません。
- 子宮収縮の状態や、胎児の心音をチェックしながら、1時間ごとに1錠を追加服用します。
- 陣痛があらわれたとき、あるいは動悸や息苦しさなど体に異常を感じたら、そのことを直ちに医師または看護師に伝えてください。
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効能 |
妊娠末期における陣痛誘発ならびに陣痛促進 |
用法 |
- 通常1回1錠を1時間毎に6回、1日総量6錠(ジノプロストンとして3mg)を1クールとし、経口服用する。
- 体重、症状及び経過に応じ適宜増減。
- 本剤の服用開始後、陣痛誘発、分娩進行効果を認めたとき、本剤の服用を中止する。
- 1日総量ジノプロストンとして1クール3mg(6錠)を服用し、効果の認められない場合は本剤の服用を中止し、翌日あるいは以降に服用を再開する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
適正に用いれば、副作用の心配はまずありません。ただ、薬が効きすぎると、強い陣痛症状を起こすおそれがあります。きわめてまれですが、激しい収縮運動により子宮が損傷したり、胎児が仮死状態になるケースも報告されています。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 過強陣痛..痛みが増す、激しい痛みが続く、さらに子宮破裂や頸管裂傷をきたす。
- 胎児機能不全徴候、羊水の混濁..胎児の脈の乱れ、仮死状態、羊水が濁る。
 【その他】
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