概説 |
副腎のホルモンをおさえるお薬です。アルドステロン症やクッシング症候群に用います。 |
作用 | 副腎は左右の腎臓の上にある器官です。ここから、アルドステロンやコルチゾルなどいろいろなホルモンが産生・分泌されます。アルドステロンの過剰分泌により起こるのが「アルドステロン症」、コルチゾルの過剰分泌によるのが「クッシング症候群」です。
このお薬は、それらのホルモンの生合成を阻害します。そうすることで、ホルモン過多による身体症状を改善します。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
- 妊娠中もしくはその可能性のある人は、医師に伝えてください。妊娠していないことを確認したうえで使用する必要があります。

- 【注意する人】

- 妊娠中は禁忌です。肝臓や腎臓の悪い人は、薬が強く効きやすいので慎重に用います。
- 適さないケース..妊娠中。
- 注意が必要なケース..重い腎臓病や肝臓病など。
 【使用にあたり】
- 指示どおりに正しくお飲みください。
- 服用中はピル以外の方法で避妊してください。

- 【検査】

- 定期的に決められた検査を受け、効果や副作用をチェックするようにしましょう。
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効能 |
下記疾患におけるアルドステロン及びコルチゾール分泌過剰状態の改善並びにそれに伴う諸症状の改善。
- 特発性アルドステロン症。
- 手術適応とならない原発性アルドステロン症及びクッシング症候群。
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用法 |
通常、成人は初期服用量として1日トリロスタンとして240mg(4錠)を3〜4回に分割服用する。維持量として1日240mg〜480mg(4〜8錠)を3〜4回に分割服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
おもな副作用は、吐き気、嘔吐、食欲不振、肝機能異常、発疹などです。いつもと違う症状があらわれたら、早めに医師に相談してください。
- 吐き気、吐く、食欲不振
- 発疹、発赤、かゆみ
- だるい、眠気、脱毛、関節痛
- 肝機能値の異常
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