概説 |
痔に用いるお薬です。痛みやカユミ、腫れや出血などをおさえます。 |
作用 | 2種類の有効成分が配合されています。腫れをひく“トリベノシド”と、痛みやカユミをとる“リドカイン”の2種類です。これらがいっしょに作用することで、効果が高まります。なお、ステロイドは含まれません。 |
注意 |
 【診察で】
- アレルギーを起こしやすい人は、医師に伝えておきましょう。
- 持病のある人は医師に伝えてください。
- 服用中の薬を医師に教えてください。

- 【注意する人】

- 喘息やじん麻疹などアレルギー性の病気のある人は、発疹など過敏症状に注意が必要です。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 抗凝血薬のワルファリンの作用を強めるかもしれません。
 【使用にあたり】
- 説明書にならって使用してください。
- 使用する前に排便を済ませ、患部を清潔にしておきましょう。
- 軟膏:肛門の周囲が悪い場合は、その部分に塗るようにしてください。肛門の内側の場合は、肛門内に挿入して軟膏が患部全体に行き渡るように押し出してください。
- 坐薬:肛門内に挿入してください。入れにくいときは、坐薬の先端に少量の水をつけると滑りがよくなります。使用後はしばらく運動を控え、できるだけ静かにしていましょう。

- 【食生活】

- 痔の治療や予防には、食生活の改善が欠かせません。便通を整え、肛門やその周辺を清潔にたもちましょう。

- 【その他】

- 涼しい所に保管しましょう。もし、坐薬が夏の暑さで軟化してしまった場合、冷蔵庫に入れて硬化してから使用してください。
|
効能 |
 【軟膏】
- 痔核に伴う症状(出血、疼痛、腫脹)の緩解
- 裂肛に伴う症状(出血、疼痛)の緩解、裂創上皮化の促進

- 【坐薬】

- 内痔核に伴う症状の緩解
|
用法 |
 【軟膏】
- 内痔核には、通常1回1容器分(注入量でトリベノシドとして200mg、リドカインとして40mg)を、1日2回朝夕肛門内に注入する。症状に応じて適宜回数を増減する。
- 裂肛、外痔核には、通常適量を1日2回朝夕患部に塗布又は注入する。症状に応じて適宜回数を増減する。

- 【坐薬】

- 通常1回1個ずつ(トリベノシドとして200mg、リドカインとして40mg)、1日2回朝夕肛門内に挿入する。症状に応じて適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
|
副作用 |
副作用は少ないほうですが、人によっては過敏症状を起こします。もしも、かえって痛みやかゆみが強くなるようでしたら受診してください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- アナフィラキシー様症状..じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、息苦しい(ゼーゼー)。
 【その他】
- 過敏症状(使用部位の発赤、腫れ、かゆみ、刺激感、かぶれ)
- 発疹
|