おくすり110番
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成分(一般名) オキシブチニン塩酸塩
製品例 ポラキス錠1~2~3 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の泌尿生殖器官,肛門用薬/抗コリン剤/尿失禁・尿意切迫感・頻尿治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 膀胱の収縮をおさえるお薬です。頻尿や尿失禁の治療に用います。
作用

【働き】

膀胱が勝手に収縮するのをおさえる作用があります。また、膀胱の筋肉がゆるみ容量が大きくなるので、たくさん尿がためられるようになります。そのような作用から、いろいろな病気が原因の頻尿や尿意切迫感、尿失禁の治療に用いられます。

【薬理】

抗コリン作用にもとづき、膀胱を収縮させる副交感神経をおさえ、またCa拮抗作用により膀胱の平滑筋を直接ゆるめます。これらの作用により尿がためやすくなり、また膀胱のむやみな収縮がおさえられます。
特徴
  • 抗コリン薬に分類される頻尿・尿失禁治療薬です。抗コリン作用のほかに、Ca拮抗作用による膀胱平滑筋の直接弛緩作用をあわせもつ点が特徴的です。比較的古くから、神経因性膀胱または不安定膀胱(過活動膀胱)における頻尿や尿失禁の対症療法薬として広く用いられています。ただし、尿道機能障害の腹圧性尿失禁には向きません。
  • 開発が新しい新規抗コリン薬に比べ、膀胱選択性が低いので、口内乾燥や便秘、眠気や認知障害などの副作用がややでやすいです。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

【注意する人】

病気によっては、その病状を悪化させるおそれがあります。たとえば、緑内障では、眼圧が上昇するおそれがあるため使用禁止です。腸閉塞や腸管麻痺、尿閉のある人も使用できません。そのほか、前立腺肥大、心臓病、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症のある人は、病状の悪化に注意するなど慎重に用いるようにします。

  • 適さないケース..緑内障、腸閉塞、麻痺性イレウス、下部尿路閉塞による排尿困難(尿閉)、重い心臓病。
  • 注意が必要なケース..前立腺肥大、心臓病、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、肝臓病、腎臓病、パーキンソン病や認知症のある人、高齢の人、高温の場所で働く人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

抗コリン作用をもつ薬といっしょに飲むと、その作用による副作用が強まるおそれがあります。たとえば、ある種の抗精神病薬(フェノチアジン系・ブチロフェノン系)や抗うつ薬(三環系)、抗パーキンソン薬(抗コリン薬)、抗不整脈薬(ジソピラミド)、胃腸薬(抗コリン薬)、カゼ薬・鼻炎薬・かゆみ止め(抗ヒスタミン薬)などとの併用に注意します。

【使用にあたり】
  • 症状や年齢によって、飲む量が違います。指示どおりに正しくお飲みください。高齢の人は副作用がでやすいので、少量で始めるようにします。
  • 効き方には個人差があります。また、効果発現までに時間がかかることがありますので、最低2週間は指示どおりに続けてください。それでも効かなければ、他の治療薬への変更も可能と思いますので、医師とよく相談してみましょう。

【食生活】
  • この薬の影響で、口や喉が乾燥することがあります。気になるときは、口をゆすいだり氷を含むとよいかもしれません。ノンシュガーのアメをなめるのもよいでしょう。
  • 頻尿を気にして、水分を制限しすぎるのはよくありません。適度な水分補給を心がけてください。ただし、利尿作用のあるコーヒーやアロコール類は控えめにしましょう。
  • 物がぼやけて見えたり、眠気やめまいを起こすことがあります。車の運転など危険をともなう機械の操作や、高所での作業には十分注意してください。
  • 汗が出にくくなるので、熱射病や熱中症を起こすおそれがあります。高温の場所での作業、激しい運動、また夏の暑さに注意してください。

【備考】
  • 尿意切迫感を主とする一連の症状症候群を「過活動膀胱」と呼ぶようになりました。従来の不安定膀胱とほぼ同義といえそうです。中高年の男女に多く、突然に耐えられないほどの強い尿意を生じ、人によってはその直後に尿漏れを起こしてしまいます。日常的にそのような尿意切迫感があり、頻尿や夜間頻尿をともなうことが多いです。このような過活動膀胱には、この薬をふくめ抗コリン薬による治療が効果的です。
  • 膀胱での蓄尿や排尿をコントロールしている神経が弱ったり傷ついたりすると、頻尿や尿失禁などいやな症状がでてきます。このような病態を「神経因性膀胱」といいます(ストレスなどによる心因性の頻尿とは別)。老化のほか、脳卒中などで脳の神経がやられているとき、糖尿病で末梢の神経が傷んでいるときにも現れやすいです。また、下腹部の手術のあとに尿が漏れやすくなることもあります。前記の過活動膀胱や不安定膀胱は症状から、神経因性膀胱は原因からとらえるものといえるでしょう。
  • 尿失禁にはいくつかのタイプがあります。代表的なのは「切迫性尿失禁」と「腹圧性尿失禁」それとその「混合型」です。急な強い尿意を抑えられず思わず尿もれを起こしてしまうのが切迫性尿失禁、クシャミなどちょっとした力みで勝手にもれてしまうのが腹圧性尿失禁です。切迫性尿失禁には、この薬をふくめ抗コリン薬を中心とした治療がおこなわれます。一方、腹圧性の場合は、骨盤底筋を鍛える体操療法が効果的。これにくわえてβ2刺激薬のスピロペントや女性ホルモン薬が補助的に使われます。
  • 頻尿や尿失禁の原因はさまざまです。神経の障害による神経因性膀胱のほか、膀胱炎や尿道炎など尿路感染症、尿路結石、前立腺肥大症、更年期障害による自律神経失調、ストレスなどが背景にある膀胱神経症(心因性頻尿)、さらには薬剤性尿失禁、場合によっては前立腺がんや膀胱がんなどが隠れていることもあります。これらをきちんと診断し、原因疾患があるのなら、その治療をあわせておこなうことが大切です。
効能 下記疾患又は状態における頻尿、尿意切迫感、尿失禁
  • 神経因性膀胱
  • 不安定膀胱(無抑制収縮を伴う過緊張性膀胱状態)
用法 通常成人1回オキシブチニン塩酸塩として2〜3mgを1日3回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 口の渇きと便秘が多いほうです。人によっては尿が出にくくなったり、目のかすみ、めまい感などがあらわれます。重症化することはまずありませんが、尿がまったく出ないときや、ひどい便秘が続くときは、すぐに受診してください。

とくに高齢の人では、一時的に認知症のような症状が出る可能性があります。うまく言葉が出ない、物忘れ、ボーッとするといった症状です。気になるときは医師に相談してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 麻痺性イレウス..食欲不振、吐き気、吐く、激しい腹痛、ひどい便秘、お腹がふくれる。
  • 尿閉..尿が出にくい、尿がまったく出ない。
  • 血小板減少..鼻血、歯肉出血、血尿、皮下出血(血豆・青あざ)、血が止まりにくい。

【その他】
  • 口の渇き、便秘、下痢、胃の不快感、吐き気、食欲不振
  • 尿が出にくい、尿が残る感じ
  • めまい、眠気、頭痛、物がかすんで見える
  • 動悸、不整脈
  • 認知障害(言葉が出にくい、物忘れ、ボーッとする)
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye