おくすり110番
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成分(一般名) シロドシン
製品例 ユリーフ錠2mg~4mg、ユリーフOD錠2mg~4mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の泌尿生殖器官,肛門用薬/α1遮断剤/選択的α1A遮断薬

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 尿の出をスムーズにするお薬です。前立腺肥大症で尿が出にくいときに用います。
作用

【働き】

前立腺は膀胱のすぐ下にある臓器です。前立腺が大きくなると尿道を圧迫し、尿の勢いが悪くなります。そのため、排尿に時間がかかり、残尿感や頻尿といった症状もでてきます。このような状態が「前立腺肥大症」です。

このお薬は、前立腺や尿道平滑筋にあるα受容体を遮断して、尿道をゆるめます。その結果、尿の出がスムーズになり、残尿感や頻尿の症状が改善されます。このような作用から、前立腺肥大症に伴う排尿障害に適応します。

【臨床試験】

国内でプラセボ(にせ薬)を対照とした二重盲検比較試験がおこなわれています。効果判定には、国際前立腺症状スコア(I-PSS)という得点方式が採用されました。この得点で重症度が軽症まで改善した人の割合は、この薬を飲んでいた人で約48%(174人中83人)、プラセボで約32%(89人中28人)でした。
特徴
  • α遮断薬という系統です。この系統は、排尿障害のほか、降圧薬としても広く使用されています。シロドシン(この薬)は、とくに前立腺や尿道に選択的に作用するのが特徴です(選択的α1A遮断薬)。そのため、血管に対する作用が弱く、めまいや立ちくらみ、血圧低下の副作用が比較的少ないです。
  • 同類薬のタムスロシン(ハルナール)より、さらに前立腺に対する選択性が高く作用が強力です。効果発現も早く、残尿などによる頻尿や尿が我慢できないなどの蓄尿症状も改善します。一方で、射精時の精液量減少の副作用が高頻度でみられるようです。
  • 排尿障害を改善する対症療法薬です。前立腺肥大症の原因そのものを治すことはできません。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 射精障害の副作用をふくめ、使用上の注意事項をよく聞いておいてください。薬の性質をよく理解し、納得のうえで治療にあたりましょう。

【注意する人】

起立性低血圧のある人は、症状が悪化するおそれがあります。また、腎臓や肝臓の悪い人は副作用がでやすいので、少量より開始するなど慎重に用います。

  • 注意が必要なケース..起立性低血圧、腎臓病、肝臓病のある人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

降圧薬と併用するときは血圧の下がり過ぎに注意が必要です。シルデナフィルなど勃起不全の薬も、併用により低血圧を起こすおそれがあります。また、イトラコナゾール(イトリゾール)などアゾール系抗真菌との併用は、この薬の血中濃度を高め副作用を強める可能性があります。

  • 飲み合わせに注意..降圧薬、利尿薬、抗真菌薬(アゾール系)、シルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス)など。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方、服用量を守ってください。
  • 少量から開始し、医師が効果や副作用をチェックしながら増量していくことがあります。
  • 服用後に強いめまいや立ちくらみが起きたら、しばらく横になり休んでください。その後の服用については医師とよく相談しましょう。
  • 万一飲み忘れた場合、2回分を同時に飲んではいけません。

【食生活】

とくに飲みはじめに、めまいや立ちくらみを起こしやすいです。急に立ち上がらないで、ゆっくり動作するようにしましょう。また、車の運転や高所での危険な作業には十分注意してください。

【備考】
  • 前立腺の大きさや症状によって治療方法が違います。初めのうちは薬で症状をおさえることができます。けれど、薬で前立腺肥大そのものを治すことはできません。症状がすすんでいる場合は、根治的な手術が必要です。最近では、温熱療法もおこなわています。医師とよく相談のうえで、治療方針を決めましょう。
  • カゼ薬など薬の影響で、症状が悪化することがあります。カゼやアレルギーの薬、胃腸薬、安定剤、抗うつ薬、パーキンソン病の薬、不整脈の薬などに注意します。他の病気で診察を受けるときは、前立腺肥大症のあることを伝えておきましょう。
効能 前立腺肥大症に伴う排尿障害。
用法 通常、成人はシロドシンとして1回4mgを1日2回朝夕食後に経口服用する。なお、症状に応じて適宜減量する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 特徴的な副作用として、精液量減少など射精障害が5人に1人くらいの割合で発現します。気になるときは医師とよく相談してみましょう。たいてい、薬を止めれば元に戻ります。

そのほか、とくに飲み始めに、めまいを感じたり、立ちくらみを起こすことがあります。これらは徐々になくなることが多いのですが、症状の強いときは早めに受診してください。薬の量を減らしたほうがよいかもしれません。


【重い副作用(類薬)】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 過度の血圧低下..めまい・ふらつき、立ちくらみ、冷感、吐き気、嘔吐、気を失う。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。

【その他】
  • 射精障害..精液量が少ない、勢いが悪い、射精できない、不快感が残る
  • めまい、ふらつき、立ちくらみ、血圧低下、動悸、頻脈
  • 頭痛、口の渇き、鼻づまり
  • 胃の不快感、吐き気、下痢、軟便
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye