おくすり110番
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成分(一般名) ミラベグロン
製品例 ベタニス錠25mg~50mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の泌尿生殖器官,肛門用薬/その他/選択的β3アドレナリン受容体作動性過活動膀胱治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 膀胱をゆるめ、尿意をおさえるお薬です。頻尿や尿失禁の治療に用います。
作用

【働き】

過活動膀胱は、日頃から尿意切迫感があり、頻尿や夜間頻尿をともなうことが多い症状症候群です。突然に強い尿意を生じ、我慢できないほどでつらいです。人によっては、その直後に尿漏れを起こしてしまうこともあります。

このお薬は、そのような過活動膀胱に有効です。膀胱をゆるめ、その容量を大きくし、たくさん尿がためられるようにします。尿意切迫感をはじめ、尿の回数が異常に多い頻尿、夜間頻尿、急な尿意のあとの尿漏れなどの治療に用います。

【薬理】

膀胱の平滑筋にあるβ3アドレナリン受容体を選択的に刺激し、膀胱の弛緩を促進します。そうすることで、膀胱容量を増大させ、蓄尿機能を高めるのです。膀胱に選択的に作用するので、心血管系への影響は比較的少ないと考えられています。このような作用から、選択的β3アドレナリン受容体作動薬と呼ばれています。

【臨床試験】

過活動膀胱の患者さん1105人をクジ引きで3つのグループに分け、この薬と、プラセボ(にせ薬)、それと類似薬のトルテロジン(デトルシトール)の効果を比較する試験がおこなわれています。効果の判定は、1日の排尿回数を日誌につけてもらい、その減り具合を比べます。ほかにも、尿漏れ回数や尿意切迫感回数などを副次的に調べ判断材料にします。試験期間は3カ月間です。

結果は、この薬を飲んでいた人達369人の排尿回数は、1日平均1.7回減りました(服用前11.2回、服用後9.5回)。一方、プラセボの人達368人は0.9回減りました(服用前11.3回、服用後10.4回)。また、尿漏れ回数は、この薬で1.1回減り(服用前2回、服用後0.9回)、プラセボで0.7回減りました(服用前1.9回、服用後1.2回)。尿漏れについては、1日2回あったところ約1回に減ったわけです。なお、類似薬のトルテロジンと大差はありませんでしたが、全体的にこの薬のほうがやや高い改善傾向がみられました。
特徴
  • 新しい作用の過活動膀胱治療薬です。薬理作用から選択的β3アドレナリン受容体作動薬と呼ばれています。世界に先駆けての発売です。
  • 現在、標準的に用いられている抗コリン薬のベシケアやデトルシトールとは作用機序が違います。抗コリン薬と同等ないしそれ以上の効果が期待でき、また、口の渇きや便秘、尿が出にくいといった副作用が少ないです。そのような副作用で抗コリン薬が使いにくいときなど、新たな選択肢として有望です。
  • 実績の少ない新しい薬なので、安全性についてよく分からない部分があります。併用療法の適否、不整脈や緑内障のリスク、また生殖器に対する影響が指摘されており、これらについての検証が今後の課題です。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 使用中の薬を医師に教えてください。
  • 妊娠中や、その可能性のある人は申し出てください。

【注意する人】

重い心臓病のある人は使用禁止です。心拍数を増加させ病状を悪化させるおそれがあるためです。肝臓や腎臓が悪いと薬の代謝・排泄が遅れがち、症状によっては服用量の調整が必要です。緑内障のある人は、定期的に眼科的診察を受けるようにしてください。また、生殖器への影響が心配されるので、若い人はできる限り服用を避けます。妊娠中は禁止です。

  • 適さないケース..重い心臓病、重い肝臓病、妊娠中、授乳中。
  • 注意が必要なケース..心臓病、低カリウム血症、肝臓病、腎臓病、緑内障、若い人、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

不整脈の薬のフレカイニド(タンボコール)とプロパフェノン(プロノン)は禁止です。併用により、新たな重い不整脈を起こすおそれがあります。類似薬の抗コリン薬(ベシケア、デトルシトール等)、あるいは前立腺肥大症治療薬の5α還元酵素阻害薬(アボルブ)との併用は、現時点 避けることが望ましいです。

ほかにも注意する薬がいろいろあります。飲み合わせによっては、この薬の作用が強まり、心拍数増加など副作用がでやすくなります。逆に効果が弱くなってしまうケースもあります。他の薬との併用は、医師の判断で慎重におこなわなければなりません。

  • 飲み合わせの悪い薬..フレカイニド(タンボコール)、プロパフェノン(プロノン)。
  • 飲み合わせに注意..アドレナリン(ボスミン)、イソプレナリン(ストメリン、イソメニール、プロタノール)、エリスロマイシン(エリスロシン)、クラリスロマイシン(クラリス)、イトラコナゾール(イトリゾール)、リファンピシン(リファジン)、フェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)、カルバマゼピン(テグレトール)、デキストロメトルファン(メジコン)、ドネペジル(アリセプト)、三環系抗うつ薬(トリプタノール、その他)、メトプロロール(セロケン)、ピモジド(オーラップ)、ジゴキシン(ジゴシン)など。

【使用にあたり】
  • 1日1回食後に飲みます。とくに指示がなければ、朝食後でよいでしょう。飲む量は、症状や体質によって違います。腎臓や肝臓の悪い人は、少量(25mg)から開始するなど服用量に配慮が必要です。
  • 特殊な徐放性製剤ですので、割ったり、砕いたり、すりつぶしたりしないで、そのままかまずに飲んでください。

【検査】
  • 心臓病のある人や不整脈を起こしやすい人は、服用前および服用開始後は定期的に心電図検査をおこなうようにします。
  • 緑内障のある人は、眼圧の上昇に注意するなど、定期的に眼科的診察を受けるようにしてください。

【妊娠・授乳】

動物実験で、胎児に悪い影響が認められています。人でも同じかもしれないので、妊娠中や妊娠している可能性のある人は服用禁止です。授乳中も飲めません。

【備考】
  • 尿意切迫感を主とする一連の症状症候群を「過活動膀胱」と呼ぶようになりました。従来の不安定膀胱とほぼ同義といえそうです。中高年の男女に多く、突然に耐えられないほどの強い尿意を生じ、人によってはその直後に尿漏れを起こしてしまいます。日常的にそのような尿意切迫感があり、頻尿や夜間頻尿をともなうことが多いです。このような過活動膀胱には、この薬のほか、ベシケアなど抗コリン薬による治療が効果的です。
  • 尿失禁にはいくつかのタイプがあります。代表的なのは「切迫性尿失禁」と「腹圧性尿失禁」それとその「混合型」です。急な強い尿意を抑えられず思わず尿もれを起こしてしまうのが切迫性尿失禁、クシャミなどちょっとした力みで勝手にもれてしまうのが腹圧性尿失禁です。切迫性尿失禁には、この薬や抗コリン薬を中心とした治療がおこなわれます。一方、腹圧性の場合は、骨盤底筋を鍛える体操療法が効果的。これにくわえてβ2刺激薬のスピロペントや女性ホルモン薬が補助的に使われます。
  • 頻尿や尿失禁の原因はさまざまです。神経の障害による神経因性膀胱のほか、膀胱炎や尿道炎など尿路感染症、尿路結石、前立腺肥大症、更年期障害による自律神経失調、ストレスなどが背景にある膀胱神経症(心因性頻尿)、さらには薬剤性尿失禁、場合によっては前立腺がんや膀胱がんなどが隠れていることもあります。これらをきちんと診断し、原因疾患があるのなら、その治療をあわせておこなうことが大切です。
効能 過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿及び切迫性尿失禁
用法 通常、成人はミラベグロンとして50mgを1日1回食後に経口服用する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 副作用は少ないほうです。人によっては、便秘や口内乾燥がみられますが、頻度は従来の抗コリン薬より低いです。もし、ひどい便秘が続くときや、尿がまったく出ないときはすぐに受診してください。また、もともと心臓病のある人、あるいは緑内障の治療を受けている人は、その病状悪化に念のため注意してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 尿閉..尿が出にくい、尿がまったく出ない。

【その他】
  • 便秘、口内乾燥
  • 動悸、頻脈、不整脈
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye