概説 |
殺菌消毒薬です。 |
作用 | ヨウ素は広範囲な微生物に対して殺菌作用を示します。グラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌のほか、真菌や一部のウイルスにも有効です。 |
特徴 |
- 広範囲の細菌に対し短時間の接触で殺菌効果を発揮します。
- 耐性菌が出現しにくく、各種抗生物質耐性菌や、殺菌剤に抵抗性の菌種にも有効です。
- 各種細菌のほか、真菌、ウイルスに対しても殺菌作用、ウイルス不活化作用を示します。
- 血漿存在下でも抗菌力に及ぼす影響は少ないです。
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注意 |

- 【診察で】

- アレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。

- 【注意する人】

- ヨウ素に対し過敏症のある人(ヨードアレルギー)には用いません。
 【使用にあたり】
- ふつう、薬局でヨードチンキなどに調剤してから使います。
- 目に入らないように注意しましょう。万一、入った場合には水でよく洗い流してください。

- 【備考】

- 消毒薬は人の細胞にも悪く作用します(細胞毒性)。その刺激により、かえって、傷の治りを悪くするおそれがあるのです。ですから、軽いものや治りかけている傷口には必ずしも必要ではありません。そのような場合、生理食塩水などによる洗浄だけで十分です。
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効能 |
ヨードチンキ、希ヨードチンキ、複方ヨード・グリセリン等の調剤に用いる。 |
用法 |
調剤用
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
消毒薬ですので、副作用はほとんどありません。もし、使用部位が発赤したり、かゆくなる場合は、医師と相談してください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- アナフィラキシー様症状..じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい。

- 【その他】

- かぶれ、かゆみ、灼熱感、刺激症状、発疹
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