おくすり110番
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成分(一般名) クリンダマイシン リン酸エステル
製品例 ダラシンTゲル1%、ダラシンTローション1% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 化膿性疾患用剤/外用抗生物質/尋常性ざ瘡(にきび)治療薬

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 細菌をおさえる塗り薬です。ざ瘡(ニキビ)の治療に用います。
作用

【働き】

尋常性ざ瘡は いわゆるニキビのことです。ホルモンバランスの変化による皮脂の過剰分泌が原因のひとつとされ、毛包内の皮脂貯留と角化異常を特徴とします。さらに、アクネ菌やブドウ球菌などの細菌類が増殖すると、赤みや腫れがいっそうひどくなります。

このお薬は抗生物質を含有する抗菌外用剤です。ニキビを悪化させるアクネ菌やブドウ球菌を殺菌・除去することで、赤みや腫れを改善し炎症性皮疹(赤ニキビ)を減少させます。このような作用から、細菌による化膿性炎症をともなう尋常性ざ瘡の治療に用いられます。

【薬理】

主成分のクリンダマイシンは、リンコマイシン系の抗生物質です。細菌のたんぱく質合成を阻害することで、抗菌力を発揮します。

【臨床試験】

尋常性ざ瘡のある患者さん134人を対象に、この薬の効果を既存の外用抗菌剤のナジフロキサシン(アクアチムクリーム)と比較する試験がおこなわれています。67人はこの薬を、別の67人はナジフロキサシンを使用し、1カ月後の炎症性皮疹(赤ニキビ)数の減少率を調べます。

その結果、この薬を使用していた人達の炎症性皮疹の減少率は平均53%、ナジフロキサシンの人達で45%でした。この薬のほうが減少率が大きく、ナジフロキサシンに勝るとも劣らない効果が確認できたわけです。ただし、統計学的にナジフロキサシンに対する優越性を証明することはできませんでした。
特徴
  • 軽度から中等度の炎症性皮疹(赤ニキビ)に第一選択されることが多いです。結節や嚢腫をともなう重症例では、内用抗生物質と併用することがあります。
  • ゲルとローションの2種類の製剤が販売されています。ゲルは半固形状の塗り薬で、それほどべとつかずしっとりとした使用感があります。ローションはサッパリとした使用感の液剤です。肌が乾燥気味なら前者、あぶら性なら後者を選ぶとよいかもしれません。
注意

【診察で】

アレルギーのある人は、医師に報告しておいてください。

【注意する人】

アレルギー体質の人は慎重に用います。

【使用にあたり】
  • ふつう、1日2回、洗顔後に塗布します。
  • 決められた患部に注意深く塗ってください。むやみに皮膚全面に塗り広げてはいけません。
  • 使用期間は医師の指示どおりにしてください。基本的に、炎症がひき、赤みや腫れがとれたら中止するようにします。漫然と長期に続けることは好ましくありません。また、4週間使用して効果のない場合は、中止することになっています。

【食生活】
  • 洗顔には角質を除去して皮脂を洗い流すという大切な意味があります。朝と入浴時の2回、石鹸を使ってお湯で丁寧に洗顔するとよいでしょう。蒸しタオルを顔にあて毛穴を開いてから洗顔するのもよい方法です。
  • 物理的な刺激や圧迫はニキビを悪化させます。患部にむやみに触ったり、髪の毛の刺激もよくありません。頬にニキビがある人は、頬づえをやめたほうがいいです。
  • お化粧はニキビを刺激しますし、皮脂を閉じこめてしまいます。できるだけ控えるようにします。必要な場合は、パウダータイプなど影響の少ないものを使うとよいでしよう。夜になったら、メイクや日焼け止めクリームはきちんと落としてください。
  • 夜ふかし、便秘、ストレス、疲れ、食事の不規則などもニキビによくありません。規則正しい食生活を心がけましょう。

【備考】

ニキビは病気というより、ひとつの生理現象といえるかもしれません。軽いものが数個程度でしたら、洗顔を中心としたセルフケアで対処可能です。けれど、人によっては大きく赤く腫れたニキビがたくさんできて、あばた状の跡を残してしまうことがあります。このような場合は、外用抗菌剤(この薬)や過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)、またはアダパレン(ディフェリンゲル)などによる治療がお勧めです。
効能

【適応菌種】

クリンダマイシンに感性のブドウ球菌属、アクネ菌

【適応症】

ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)
用法 本品の適量を1日2回、洗顔後、患部に塗布する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 とくにローションの塗布時に刺激感を感じることがあります。多くは軽度で一時的ですので、そのまま継続可能と思います。かえって赤みがひどくなったり、かゆみがでてきたら医師と相談してください。全身性の副作用はまずありませんが、万一、粘液や血液便をともなう頻回の下痢、腹痛、発熱などがあらわれたら直ちに受診してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 大腸炎..激しい腹痛、頻回な下痢、発熱、血液便、下血。

【その他】
  • 刺激感、ヒリヒリ感、つっぱり感
  • かゆみ、発赤、かぶれ
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye