おくすり110番
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成分(一般名) ケトプロフェン(外用)
製品例 セクターゲル・クリーム・ローション3%、モーラスパップ30mg~60mg、モーラスパップXR120mg~240mg、モーラステープ20mg、モーラステープL40mg、ミルタックスパップ30mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 鎮痛,鎮痒,収れん,消炎剤/鎮痛消炎剤(整形領域)/経皮非ステロイド性消炎鎮痛剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 腫れや痛みをやわらげるお薬です。関節痛や筋肉痛に用います。
作用

【働き】

抗炎症薬を含む外用薬です。軟膏やクリームのほか、貼り薬もあります。いずれも、有効成分が皮膚から患部に浸透して、抗炎症作用を発揮します。そして、炎症がしずまり、腫れや痛みがやわらぎます。ただし、病気の原因そのものを治すことはできません。症状をやわらげる対症療法のお薬です。

【薬理】

有効成分のケトプロフェンは、非ステロイド抗炎症薬(NSAID)です。炎症を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質の生合成を抑制する作用があります。プロスタグランジン(PG)の合成酵素「シクロオキシゲナーゼ(COX)」を阻害することによります。
特徴
  • 抗炎症薬を主成分とする経皮吸収型の製剤です。同系(NSAID)の貼り薬や塗り薬は、旧来の湿布薬に変わり、近年たいへんよく処方されています。
  • 気軽に使用できる反面、同成分の飲み薬や坐薬に比べて効き目はやや劣ります。とくに、膝など大きな関節の強い炎症にはあまりよい効果は期待できません。
  • テープ製剤(モーラステープ)に限り、関節リウマチに対する効能があります。実際に臨床試験もおこなわれており、おもに慢性期の手関節の疼痛軽減効果が認められています。
  • 体内(血液中)にほとんど吸収されませんので、全身性の副作用はまずありません。ただし、使用部位において接触皮膚炎や光線過敏症を起こしやすい性質があるようです。
注意
【診察で】
  • 喘息などアレルギー性の病気、あるいは光線過敏症のある人は医師に報告してください。
  • 今までに、薬や化粧品、サンスクリーン、香水などで過敏症状やアレルギーを起こしたことのある人も報告しておきましょう。
  • 妊娠中の人は医師に申し出てください。

【注意する人】

微量ながら、皮膚から薬効成分が全身に吸収されます。鎮痛薬や解熱薬の服用で喘息発作を起こしたことのある人(アスピリン喘息の人)は使用してはいけません。また、化粧品や香水などで過敏症を起こしたことのある人は、使用しないほうがよいかもしれません。

  • 適さないケース..アスピリン喘息、光線過敏症のある人、妊娠後期の女性。
  • 注意が必要なケース..喘息のある人、化粧品やサンスクリーンまたは香水などで過敏症を起こしたことのある人。

【使用にあたり】
  • 製剤により使い方が違います。医師の指示どおりに使用してください。とくに、塗り薬を使用したあとは、手をよく洗ってください。
  • 目や粘膜には使用しないでください。傷口や湿疹のある部位も避けましょう。
  • 光線過敏症を防ぐため、外出時は、使用部位を日光(紫外線)にさらさないでください。色物の衣服もしくはサポーターなどでおおうとよいでしょう。使用中止後もしばらく続けるようにしてください。
  • 発疹や発赤、かゆみなど皮膚に異常があらわれたら、直ちに中止し、患部を遮光して受診してください。

【妊娠授乳】

妊娠中でも、治療上の必要性が高い場合は必要最小限の範囲で使用可能です。ただし、妊娠後期は避けなければなりません。

【食生活】

使用中は、天気にかかわらず戸外の活動を控えましょう。光線過敏症を予防するためです。
効能

【一般】

次の疾患並びに症状の鎮痛・消炎//変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛

【テープ】
  • 次の疾患並びに症状の鎮痛・消炎//腰痛症(筋・筋膜性腰痛症、変形性脊椎症、椎間板症、腰椎捻挫)、変形性関節症、肩関節周囲炎、腱・腱鞘炎、腱周囲炎、上腕骨上顆炎(テニス肘等)、筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛
  • 関節リウマチにおける関節局所の鎮痛
用法

【軟膏・ゲル・クリーム】

症状により適量を1日数回患部に塗擦する。

【液】

症状により適量を1日数回患部に塗布する。

【パップ一般】

1日2回、患部に貼付する。

【モーラスパップXR】

1日1回患部に貼付する。

【テープ】

1日1回患部に貼付する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 ときに、接触皮膚炎や光線過敏症を起こすことがあります。多くは軽症ですが、まれに全身に広がり重篤化する例もあるようです。もし、皮膚に発疹や発赤を生じたり、かゆくなることがあれば、それ以上使用しないで、患部を遮光し受診してください。

外用薬ですので、全身性の副作用はほとんどありません。ただし、もともと喘息のある人は、発作の誘発に念のため注意が必要です。とくに、鎮痛薬の内服で喘息発作を起こしたことのある人は、外用でも危険性が高いので、使用しないようにしてください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • ショック、アナフィラキシー様症状..気持ち悪い、胸苦しい、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
  • 喘息発作の誘発..咳込む、ぜいぜいする、息をするときヒューヒュー音がする、息切れ、呼吸しにくい。
  • 重い接触皮膚炎..全身に及ぶ広範なかぶれ、発疹、発赤、腫れ、水ぶくれ・びらん
  • 光線過敏症..日光に当たった皮膚が発赤、水ぶくれ、黒ずむ

【その他】
  • かぶれ、かゆみ、発疹、発赤、刺激感など。
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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