おくすり110番
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成分(一般名) タクロリムス(軟膏)
製品例 プロトピック軟膏0.1%、プロトピック軟膏0.03%小児用 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の外皮用剤/免疫抑制薬/アトピー性皮膚炎治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 皮膚の赤みや腫れをおさえる塗り薬です。アトピー性皮膚炎の治療に用います。
作用

【働き】

皮膚の免疫系の働きを低下させます。そうすることで、皮膚の炎症がしずまり、アトピー性皮膚炎の皮膚症状が改善します。症状をとる対症療法薬ですので病気の原因そのものは治せませんが、皮膚をよい状態に導き、かきむしりによる悪化の悪循環を断つという意味でも有用です。

実際の効果もよく、ステロイド外用薬の3群(強力)に匹敵します。リンデロンやフルコートと同じくらいです。とくに顔や首など皮膚のうすい部位での効き目がよく、顔の赤みや首の湿疹に最適です。また、皮膚萎縮などステロイド外用による副作用が心配されるとき、あるいは再燃時における寛解・維持療法にも向きます。

【薬理】

活性化したTリンパ球の機能を強力におさえることで、亢進した免疫作用を抑制します。そして、皮膚の炎症がひき、皮膚症状が改善します。ステロイドと異なり、皮膚の防御機能に悪影響をおよぼすこともほとんどありません。
特徴
  • 免疫抑制外用薬です。免疫調整外用薬、カルシニューリン阻害外用薬と呼ばれることもあります。有効成分は免疫抑制薬のタクロリムスで、臓器移植後の拒絶反応予防薬として使われてきました。強力な免疫抑制作用を応用し、アトピー性皮膚炎用の軟膏剤として新たに開発されたものです。大人用とは別に、濃度のうすい小児用軟膏も発売されました。
  • アトピー性皮膚炎に広く使われているステロイド外用薬とは作用機序が違います。皮膚の防御機能を損なうことがなく、ステロイド外用薬の長期使用で問題となる皮膚萎縮を起こすこともありません。また中止後のリバウンド症状もほとんどないとされます。
  • ステロイドとともにアトピー性皮膚炎の治療に繁用されるようになりました。ステロイド外用により炎症がとれてから切り替えたり、治まっていた症状が悪化したときに処方されることが多いです。とくにステロイドが使いにくい顔面や首に好んで用いられます。
  • 比較的新しい薬なので、長期的な有効性や安全性については十分検証されていません。今のところ、心配されるリンパ腫や皮膚がんの発生増加は認められず、それらのリスクはないものと考えられています。ただし、10年以上の長期使用時、あるいはその後の将来にわたる安全性や予後改善については今後の課題といえるかもしれません。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 注意事項や副作用について十分説明を受けてください。薬の性質をよく理解し、納得のうえで治療にあたりましょう。
  • 妊娠中の人は、医師に伝えてください。妊娠中は使用できません。
  • 安易に漫然と使用することなく、そのときどきの症状に応じたきめ細かな指導を受けてください。

【注意する人】

ジュクジュクした潰瘍面、ひどい傷口、粘膜や外陰部には使用できません。そのような部位は体内への吸収量が多いためです。 おできやにきび、あるいは皮膚感染症を合併している部位も原則避けます。また、腎臓の悪い人は病状により使用できないことがあります。2歳以上の子供には、濃度のうすい小児用軟膏を慎重に用いるようにします。2歳未満の赤ちゃんへの使用は認められていません。妊婦中は禁止です。

  • 適さないケース..皮膚のバリアが欠損している潰瘍面や損傷部位(ひどい掻き傷も含む)、魚鱗癬様紅皮症、皮膚感染症を合併している部位、重い腎臓病や高度の高カリウム血症のある人、紫外線療法を受けている人、2歳未満、妊娠中の女性など。
  • 注意が必要なケース..腎臓病、重い肝臓病、高カリウム血症、全身に皮疹がある紅皮症のある人など。

【使用にあたり】
  • 決められた患部にだけ塗るようにしてください。塗る回数や使用量も守るようにしましょう。1回あたりの塗布量は最大で5g(チューブ1本)までです。子供は年齢に応じそれ以下に制限されます。
  • 使用回数は、通常1日に2回ないし1回です。2回の場合はおよそ12時間間隔で塗布してください。その後、段階的に減量し、最終的に中止できれば理想的ですが、少し長めに維持療法として週に2〜3回間歇的に塗布することもあります。
  • 目に入らないように注意してください。万一、入ってしまった場合は、すぐに水で洗い流しましょう。
  • 決められた範囲を超え、誤って多量に塗ってしまった場合は、すぐに洗い流すか、濡れタオルなどでよくふき取ってください。
  • 塗りはじめに、ヒリヒリ感や熱感が高率であらわれます。水に濡れると強まりますので、洗顔前や入浴前には塗らないほうがよいでしょう。ただ、たいてい2、3日、長くても1週間ほどで軽くなり、その後によい効果がでてきます。それまで少しのがまんが必要かもしれません。強い症状が続くときは医師と相談してください。

【妊娠授乳】
  • 妊娠中は使用できません。
  • 授乳中もできるだけ控えます。母乳中へ移行する可能性があるためです。どうしても授乳中に用いる場合は、赤ちゃんへの授乳を避ける必要があります。

【食生活】
  • 塗布部位をできるだけ日光にさらさないようにしてください。もともと日光(紫外線)は皮膚ガンの危険因子なのですが、この薬を塗ると、その危険性が少し高まるおそれがあります。日傘や帽子、衣服などでガードするようにしましょう。
  • 紫外線ランプの使用を避ける必要があります。日焼けサロンもいけません。
  • スキンケアも大切です。皮膚を清潔にたもち、体にあった保湿剤を上手に使ってください。

【備考】

アトピーそのものを治せる薬はありません。アトピー商法にも注意してください。アトピー性皮膚炎の治療は、病状や年齢、体の部位、またそのときどきの症状に応じて、ステロイド外用薬と免疫調整外用薬(プロトピック)、あるいは非ステロイド外用薬や古典的外用薬を上手に組み合わせておこないます。そして何より、保護・保湿薬によるスキンケアを根気よく続けることが大切です。アトピー性皮膚炎のような慢性湿疹では、スキンケアを中心に皮膚の清潔と保湿を心がけ、長い目で気長に治したほうがよい結果につながるものです。
効能 アトピー性皮膚炎
  • ※ステロイド外用剤等の既存療法では効果が不十分又は副作用によりこれらの投与ができないなど、本剤による治療がより適切と考えられる場合に使用する。
用法

【0.1%】

通常、成人には1日1〜2回、適量を患部に塗布する。なお、1回あたりの塗布量は5gまでとする。

【0.03%】

通常、小児には1日1〜2回、適量を患部に塗布する。なお、1回あたりの塗布量は5gまでとするが、年齢により適宜減量する。

  • 1回あたりの最大塗布量については、以下を目安にする。2歳〜5歳(20kg未満):1g、6歳〜12歳(20kg以上50kg未満):2g〜4g、13歳以上(50kg以上):5g
  • 皮疹の増悪期には角質層のバリア機能が低下し、血中濃度が高くなる可能性があるので、本剤の使用にもかかわらず2週間以内に皮疹の改善が認められない場合には使用を中止すること。また、皮疹の悪化をみる場合にも使用を中止すること。
  • 症状改善により本剤塗布の必要がなくなった場合は、速やかに塗布を中止し、漫然と長期にわたって使用しないこと。
  • 密封法及び重層法での臨床使用経験はないので、密封法及び重層法は行わないこと。
  • 1日2回塗布する場合はおよそ12時間間隔で塗布すること。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 もっとも多いのは、塗りはじめの刺激症状です。灼熱感やほてり感、ヒリヒリ感、かゆみなどが60〜70%の人にあらわれます。ただ、一時的ですので、少しがまんすれば、湿疹の改善とともに消失するものです。ひどいときは、早めに受診するようにしてください。

注意が必要なのは、皮膚感染症です。このお薬は、皮膚の免疫力を低下させます。これは主作用であると同時に、皮膚の抵抗力を落とすことでもあります。細菌やウイルスに感染しやすい状態になるということです。たとえば毛のう炎の発現率が約12%、カポジ水痘様発疹症の発現率が約4%という報告があります。とくに後者は重症化することもありますから、十分に注意してください。

長期使用における有用性や安全性は、必ずしも十分に確かめられているわけではありません。とくに、リンパ腫や皮膚がんの発現リスクを完全に否定することができません。今のところ、それらの発生増加は認められず、特段のリスクはないものと考えられていますが、10年以上の長期使用時、あるいはその後の将来にわたる安全性や予後改善については今後の課題です。塗布部位をできるだけ日光にあてないなど、医師の指示どおりに慎重に使用する必要があります。

  • 皮膚刺激感..灼熱感、ほてり感、ヒリヒリ感、しみる、かゆみなど。
  • 皮膚感染症(毛のう炎、伝染性膿痂疹、単純疱疹、カポジ水痘様発疹症、白癬など)..できもの、ブツブツ、発赤、かゆみ、水ぶくれ、じゅくじゅく、かさぶた、発熱。
  • ニキビ、皮膚の乾燥、かぶれ、酒さ様皮膚炎(赤ら顔)。
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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