概説 |
歯を丈夫にし、虫歯を予防するお薬です。 |
作用 | フッ素を含む洗口剤です。フッ素は歯の再石灰化を促進します。また、フルオロアパタイトを形成し、エナメル質の結晶性を高めて歯質を向上させます。さらに、歯垢中の細菌の活性を阻害したり、水素イオンの歯質表面や結晶内部への侵襲を防ぐ働きもします。これらの作用から、虫歯ができにくくなるのです。 |
注意 |

- 【診察で】

- 歯科医師の指導のもと使用してください。使用方法(洗口液の作り方、洗口方法)や注意点についてよく説明を受けておきましょう。

- 【注意する人】

- 飲み込むおそれのある子供には使用しないようにします。
 【使用にあたり】
- 洗口方法として、毎日法と週1回法があります。説明書をよく読み、医師の指示どおりに使用してくだせさい。小さな子供は、保護者の監督下で使用しましょう。
- 洗口時間は食後または就寝前です。洗口の前に、歯をみがくか、水で口をすすいでおきましょう。
- 水を加えて軽くふりまぜ洗口液をつくってください。濃度は洗口方法で違いますから、1包または1個をプラスチック製容器にとり、決められた量の水で溶かしてください。
- 指示された量の洗口液を口に含み、約30秒間薬液が十分に歯面にゆきわたるように、口を閉じ頬を動かしてブクブクうがいをしてください。洗口液1回の量は一度で口に含むこととし、口に含めなかった洗口液は捨ててください。
- 薬液を飲みこまないように、下を向いてブクブクします。上を向いてガラガラうがいはしないようにしましょう。
- 洗口後、薬液は十分に吐き出してください。そのあと1〜2回たまった唾液を吐き出すようにすれば水ですすぐ必要はありません。洗口後30分間はうがいや飲食物をとらないようにしましょう。
- 飲み込まないように十分注意してください。誤って大量に飲んでしまい、嘔吐や腹痛、下痢などがあらわれた場合には、牛乳を応急的に飲んだあと医師の診察を受けてください。
- 溶解・洗口液の保存にはプラスチック製容器を使用してください(ガラス容器は腐蝕します)。使用後すぐにフタを閉め、冷蔵庫内またはできるだけ清潔ですずしい所に保管してください。
|
効能 |
齲蝕の予防 |
用法 |

- 【毎日法】

- 通常フッ化ナトリウムとして0.05〜0.1%溶液5〜10mLを用い、1日1回食後又は就寝前に洗口する。

- 【週1回法】

- 通常フッ化ナトリウムとして0.2%溶液5〜10mLを用い、週1回食後又は就寝前に洗口する。
- 洗口方法:薬液を口に含み、約30秒間薬液が十分に歯面にゆきわたるように含み洗いさせる。次に薬液を十分に吐き出させる。1回に口に含む液量は、年齢等による口腔の大きさを考慮して定めるが、通常未就学児で5mL、学童以上で7〜10mLが適当である。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
|
副作用 |
誤って大量に飲むと、嘔吐や腹痛、下痢などの急性中毒症状を起こすおそれがあります。この場合、応急的に牛乳を飲んだあと、医師の診察を受けてください。
- 過敏症状..口内の刺激感、腫れ、発疹
- 大量の誤飲..嘔吐、腹痛、下痢
|