概説 |
ニコチン酸を補給するお薬です。 |
作用 | ニコチン酸はビタミンの一種で、体の酸化還元反応にかかわっています。また、皮膚や粘膜を正常にたもつ働きや、血行をよくする作用もあります。欠乏症としてペラグラ(日光皮膚炎、吐き気、下痢、不眠)という病気があり、「抗ペラグラ因子ビタミン」とも呼ばれます。
このお薬の有効成分は、ニコチン酸です。したがって、ニコチン酸の不足によるペラグラをはじめ、皮膚炎や湿疹、口内炎などに用いると効果的です。そのほか、血流改善効果を狙って、しもやけや手足の冷え症状、耳鳴、肩こりなどに用いることがあります。 |
注意 |

- 【診察で】

- 持病やアレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。

- 【使用にあたり】

- 症状により服用量が違います。指示どおりに正しくお飲みください。
 【食生活】
- 普通に食事をとっている健康な人では、ビタミンが欠乏することはありません。栄養剤としてビタミンの補給が必要なのは、消耗性の病気や胃腸に病気のある人などです。妊娠中の女性や、ひどい肉体疲労時などにも用いますが、十分に食事がとれていれば、必ずしも必要ではありません。
- 無理なダイエットや偏食が続くと、ビタミンが不足がちになってくるかもしれません。そのような場合は、薬やサプリメントだけに頼るのではなく、普通に食事をとることが何より大切です。
- ニコチン酸を多く含む食品には、肉類、レバー、豆類などなどがあります。
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効能 |
- ニコチン酸欠乏症の予防及び治療(ペラグラなど)。
- ニコチン酸の需要が増大し食事からの摂取が不十分な際の補給。(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦、はげしい肉体労働時など)。
- 次の疾患のうちニコチン酸の欠乏または代謝障害が関与すると推定される場合(ただし、効果がないのに月余にわたって漫然と使用しないこと)//(1)口角炎、口内炎、舌炎。(2)接触皮膚炎、急・慢性湿疹、光線過敏性皮膚炎。(3)メニエル症候群。(4)末梢循環障害(レイノー病、四肢冷感、凍瘡、凍傷)。(5)耳鳴、難聴。
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用法 |
ニコチン酸アミドとして通常成人1日25〜200mgを経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はほとんどありません。まれに、皮膚が赤くなったり、ほてることがあります。これは血管拡張作用によるものですので、たいてい心配いりません。もしも、発疹ができたら、医師に相談してください。
- 顔や皮膚の紅潮、ほてり、熱感、かゆみ、ムズムズ感
- 頭痛、吐き気、発疹
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