概説 |
ビタミンB1とB6、B12を補給するお薬です。 |
作用 | ビタミンB1、B6、B12を配合した複合ビタミン薬です。これらのビタミンは体の神経の働きに深くかかわっています。栄養補給で用いるほか、ビタミン不足で生じる神経痛や筋肉痛、末梢神経炎(手足のしびれ)などに適応します。腰痛や肩こりに処方されることもあります。
そのほか、糖尿病で神経が傷んでいるときや、帯状疱疹にともなう神経痛、味覚障害や臭覚障害、難聴、眼疾患など各診療科で神経の働きを助けるのに応用されることがあります。
ビタミンB群は水溶性ビタミンなので、尿から容易に排泄されます。強い作用があるとはいえませんが、副作用の心配はありません。 |
注意 |

- 【診察で】

- 服用中の薬を医師に教えてください。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- ビタミンB6には、パーキンソン病の薬(レボドパ)の作用を弱める性質があります。併用により、パーキンソン病の症状が悪化する可能性がありますので注意してください。
 【使用にあたり】
- 症状により服用量が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。
- ビタミン不足とは関係のない症状に、必ずしもよい効果があるとは限りません。しばらく飲み続けても少しもよくならないときは、医師と相談されるとよいでしょう。
 【食生活】
- 普通に食事がとれる健康な人では、ビタミンが不足することはありません。バランスのよい食事を十分にとることがなによりです。栄養剤としてビタミンの補給が必要となるのは、消耗性の病気や胃腸に病気のある人、またビタミンの需要が増えているときです。たとえば、ひどいやけど、高熱や下痢が続いているとき、胃腸の手術後、肝臓の悪い人、あるいは妊娠中や授乳中で食事が十分にとれないときなどです。
- 無理なダイエットや偏食が続くと、ビタミンが不足がちになってくるかもしれません。そのような場合は、薬やサプリメントだけに頼るのではなく、普通に食事をとることが何より大切です。
- ビタミンB群を多く含む食品には、肉類、レバー、魚貝類、乳製品、卵、豆類、玄米などがあります。
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効能 |
- 本剤に含まれるビタミン類の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)。
- 次の疾患のうち、本剤に含まれるビタミン類の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合//神経痛、筋肉痛・関節痛、末梢神経炎・末梢神経麻痺。
- 註:効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
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用法 |
通常成人1日0.75〜1.0gを経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はまずありません。あっても、胃の不快感や吐き気、軽い下痢くらいです。水溶性のビタミンなので、とりすぎてもすぐに排泄され、体にたまることもありません。
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