概説 |
ビタミンBやビタミンCを補給するお薬です。湿疹や口内炎の治療に用います。 |
作用 | 皮膚によい複合ビタミン薬です。ビタミンB1とB2、B6、ビタミンC、パントテン酸、ニコチン酸アミドの6種類のビタミンが配合されています。これらのビタミンは、皮膚や粘膜を正常にたもつのに必要です。ビタミン不足で生じる湿疹や口内炎に用いると効果的です。
これらのビタミンは水溶性ビタミンなので、尿から容易に排泄されます。強い作用があるとはいえませんが、副作用の心配はありません。 |
注意 |

- 【診察で】

- 服用中の薬を医師に教えてください。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- ビタミンB6には、パーキンソン病の薬(レボドパ)の作用を弱める性質があります。併用により、パーキンソン病の症状が悪化する可能性がありますので注意してください。
 【使用にあたり】
- 症状により服用量が違います。指示どおりに正しくお飲みください。
- 尿が黄色くなっても、薬の色なので心配いりません。
 【食生活】
- 普通に食事がとれる健康な人では、ビタミンが不足することはありません。バランスのよい食事を十分にとることがなによりです。栄養剤としてビタミンの補給が必要となるのは、消耗性の病気や胃腸に病気のある人、またビタミンの需要が増えているときです。たとえば、ひどいやけど、高熱や下痢が続いているとき、胃腸の手術後、肝臓の悪い人、あるいは妊娠中や授乳中で食事が十分にとれないときなどです。
- 無理なダイエットや偏食が続くと、ビタミンが不足がちになってくるかもしれません。そのような場合は、薬やサプリメントだけに頼るのではなく、普通に食事をとることが何より大切です。
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効能 |
下記疾患のうち本剤に含まれるビタミン類の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合。
- 湿疹・皮膚炎群、口唇炎・口角炎・口内炎。
- 註:効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
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用法 |
通常成人、1日1回1gを経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はまずありません。あっても、胃の不快感や軽い吐き気くらいです。水溶性ビタミンなので、とりすぎてもすぐに排泄され、体にたまることもありません。
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