概説 |
出血を止めるお薬です。赤みや腫れをひく作用もあります。 |
作用 | 
- 【作用-1】

- 「プラスミン」という血液を溶かす物質の働きを阻止することで、止血作用を発揮します。このことから、抗プラスミン薬と呼ばれています。安全性も高く、各種の出血に広く用いられています。

- 【作用-2】

- プラスミンは、アレルギーや炎症反応にもかかわっています。このお薬で、プラスミンの働きを抑制することで、アレルギーや炎症がおさえられます。このような作用から、湿疹やじん麻疹、虫さされなどにも処方されます。
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注意 |
 【診察で】
- 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
- 服用中の薬を医師に教えてください。

- 【注意する人】

- 血液が溶けにくくなるので、心筋梗塞、脳血栓、血栓性静脈炎など血栓性の病気のある人は慎重に用います。

- 【使用にあたり】

- 指示どおりに正しくお飲みください。ふつう、1日3〜4回内服します。他の止血薬と併用することも多いです。
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効能 |
- 全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向。(白血病、再生不良性貧血、紫斑病等、および手術中・術後の異常出血)。
- 局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血。(肺出血、鼻出血、性器出血、腎出血、前立腺手術中・術後の異常出血)。
- 湿疹・皮膚炎群、蕁麻疹、薬疹。
- 小児ストロフルス。
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用法 |
イプシロンアミノカプロン酸として通常成人は、1日3〜12gを3〜4回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
安全性の高いお薬です。副作用はほとんどありません。
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