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成分(一般名) アスピリン(腸溶錠100mg)
製品例 バイアスピリン錠100mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の血液,体液用薬/抗血小板剤/抗血小板剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 血管内で血液が固まるのを防ぐお薬です。心筋梗塞や脳卒中の再発を予防します。
作用

【働き】

血管内で血液が固まり、血流を止めてしまう状態を「血栓」といいます。心筋梗塞や脳卒中(脳梗塞)がその代表です。血管が詰まってしまうので、その先の組織が障害を受け機能を失ってしまいます。

このお薬の主成分はアスピリンです。アスピリンは少量で「抗血小板薬」として作用します。血小板の働きをおさえて、血液が固まるのを防ぐ作用です。おもに、狭心症や心筋梗塞、脳卒中(脳梗塞)などの治療に用いられています。また、川崎病にともなう心血管障害にも適応します。

脳卒中では、脳の太い動脈がコレステロールなどで狭くなって起こる「アテローム血栓性梗塞」、あるいは頚動脈の硬化による「一過性脳虚血発作」に効果が高いと考えられています。一方、無症状の人や脳卒中を起こしたことのない低リスクの人に対する予防効果(1次予防)は必ずしも高くありません。

そのほか、流産の予防薬として応用することがあります。本当に効くのかはよく分かっていませんが、胎盤に血栓ができるのを防ぎ、胎盤循環をよくする作用が期待できます。抗リン脂質抗体が陽性の場合に有効とされます。

【臨床試験】

海外でいくつかの大規模臨床試験がおこなわれています。心筋梗塞の再発予防(2次予防)に対する有用性は、ほぼ確立されています。とくに重い症状に対して有効率が高くなっています。アスピリンによるいろいろな臨床試験を集計した研究(メタアナリシス)で、以下のように報告されています(Antiplatelet Trialists' Collaboration 1994)。

  • 約2万人の心筋梗塞患者における心筋梗塞の再発について、実薬(アスピリン)と プラセボ(にせ薬)で比較 → 実薬を飲んでいた人の再発は10%、プラセボでは14%。
  • 約2万人の心筋梗塞既往患者における再発を比較 → 実薬13%、プラセボ17%。
  • 約1万人の脳卒中患者における再発を比較 →実薬18%、プラセボ22%。
  • 低危険群3万人の心筋梗塞や脳卒中の発現率の比較では、あまり差はなく、実薬4.4%、プラセボ4.8%。脳卒中に限っては有意差なし(むしろ脳出血が増える傾向)。

【備考】

海外の大規模臨床試験で、アスピリンの有効性は実証されています。けれど、必ずしも日本人に当てはまるものではありません。有効率の高い心筋梗塞はもともと日本人には少なく、逆に脳卒中が多いという民族差があります。また、日本人に多いラクナ梗塞には、慎重に使用すべきとされています。厚生省研究班による調査(コホート)では、ラクナ梗塞に対するアスピリンの有効性は認められませんでした。
特徴
  • アスピリンは、たいへん歴史の古い薬で、解熱鎮痛薬として長年使われてきました。最近は、低用量による抗血小板作用を応用して、心筋梗塞の再発予防に使われることが多くなっています。「バイアスピリン錠100mg」は、抗血小板作用にもとづく血栓予防薬として新たに承認されたものです。
  • 乳幼児にみられる川崎病に対しても効能が追加されました。川崎病にともなう心血管障害を抑えるために用います。この場合、急性期においては高用量アスピリンの抗炎症作用による血管や心筋の炎症を抑える目的で、また、慢性期においては低用量アスピリンの抗血小板作用による血栓抑制を目的とします。
  • このお薬は、胃を荒らさないよう、腸で溶けるように工夫されています(長期服用時の胃腸障害には、やはり注意が必要です)。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。とくに、喘息などアレルギー性の病気のある人、また胃腸の悪い人は忘れずに報告しておきましょう。
  • 他の薬と相互作用を起こしやすい性質がありますから、別に薬を飲んでいる場合は必ず医師に教えてください。
  • 妊娠中の人は、医師にお伝えください。
  • 手術や心臓カテーテル検査、抜歯の予定のある人は、事前に医師と相談しておきましょう。抜歯くらいでしたらそれほど心配ないのですが、出血が止まりにくくなることがありますので注意が必要です。

【注意する人】

鎮痛剤の服用で喘息を起こしたことのある人は飲んではいけません(アスピリン喘息の人)。胃潰瘍など消化性潰瘍のある人も基本的には避けます(特別な胃薬と併用して用いることはあります)。そのほか、血液の病気や出血傾向のある人、肝臓病、腎臓病、喘息などの人も病状により使用できない場合があります。また、副作用の出やすい高齢の人も慎重に用いる必要があります。

  • 適さないケース..アスピリン喘息、消化性潰瘍のある人、出血傾向のある人、出産予定日12週以内の女性など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • ワルファリンなど他の抗血栓薬といっしょに飲むと、互いに作用が強まり出血しやすくなるかもしれません。併用する場合は、用量に注意するなど慎重に用います。そのほか、痛風の治療に用いる尿酸排泄促進薬(ユリノーム等)、抗リウマチ薬のメトトレキサート(リウマトレックス等)、気分安定薬のリチウム(リーマス等)、さらに鎮痛薬や糖尿病の薬、利尿薬、抗けいれん薬、抗うつ薬(SSRI)など多くの薬と相互作用を起こすおそれがあります。市販薬も含め、他の薬との飲み合わせには注意が必要です。服用中の薬は忘れずに医師に報告しておきましょう。
  • 飲酒はできるだけ控えて下さい。多量のアルコールは胃潰瘍や肝障害などの副作用をでやすくします。

【使用にあたり】
  • 食後に多めの水(コップ1杯)で飲むとよいでしょう。
  • 腸溶錠なので、とくに指示がない限り、割ったり砕いたりしないで、そのままかまずに飲んでください(急性期にかぎり、かみ砕いて服用するよう指示されるかもしれません)。

【妊娠・授乳】

基本的に、妊娠中はできるだけ控えるようにします。ただ、流産の予防薬として、妊娠中に処方されることがあります。少量であれば、胎児に影響することなく比較的安全に使用できます。虎の門病院の産婦人科でも、少量のアスピリンについては危険度の低い“1”と評価しています。ただし、出産が近づいたら中止しなければなりません。

【備考】

市販のアスピリンは、解熱鎮痛薬として販売されています。医療用のバイアスピリンとは含量が異なりますから代用できません。
効能
【効能A】
  • 次の疾患における血栓・塞栓形成の抑制//狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)
  • 冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後における血栓・塞栓形成の抑制

【効能B】

川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)

【応用】

低用量アスピリン療法として、血栓がかかわる以下のような病気に応用されるかもしれません。

  • 静脈血栓症
  • 末梢動脈疾患(慢性動脈閉塞症、閉塞性血栓血管炎)
  • ネフローゼ症候群
  • 抗リン脂質抗体症候群における習慣流産(不育症)
用法

【効能A】

通常、成人はアスピリンとして100mgを1日1回経口服用する。なお、症状により1回300mgまで増量できる。

【効能B】

急性期有熱期間は、アスピリンとして1日体重1kgあたり30〜50mgを3回に分けて経口服用する。解熱後の回復期から慢性期は、アスピリンとして1日体重1kgあたり3〜5mgを1回経口服用する。なお、症状に応じて適宜増減する。

【注意】
  • 急性心筋梗塞ならびに脳梗塞急性期の初期治療において、抗血小板作用の発現を急ぐ場合には、初回服用時には本剤をすりつぶしたり、かみ砕いて服用すること。
  • 心筋梗塞患者及び経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行患者の初期治療においては、常用量の数倍を服用することが望ましい。
  • 原則として川崎病の診断がつき次第、服用を開始することが望ましい。
  • 川崎病では発症後数ヵ月間、血小板凝集能が亢進しているので、川崎病の回復期において、本剤を発症後2〜3ヵ月間服用し、その後断層心エコー図等の冠動脈検査で冠動脈障害が認められない場合には、本剤の服用を中止すること。冠動脈瘤を形成した症例では、冠動脈瘤の退縮が確認される時期まで服用を継続することが望ましい。
  • 川崎病の治療において、低用量では十分な血小板機能の抑制が認められない場合もあるため、適宜、血小板凝集能の測定等を考慮すること。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 血栓の予防には少量のアスピリンですむので、副作用の心配はそれほどありません。ただ、服用が長期になるので、とくに高齢の人、あるいはもともと胃腸の悪い人は、胃腸障害に注意が必要です。

また、川崎病の急性期においては、肝機能にも留意します。そのほか、人によっては発疹やじんま疹などの過敏症状があらわれたり、まれに喘息発作を起こすこともあります。喘息のある人やアレルギー体質の人は注意しましょう。

もしも、歯ぐきの出血や皮下出血、血尿など出血傾向がみられたら、すぐに受診してください。重症化することはまれですが、消化管出血や脳出血など重い出血を起こす危険性がまったくないとはいえません。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • ショック、アナフィラキシー..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
  • 重い出血(消化管出血、肺出血、脳出血、眼底出血)..出血傾向、血便(赤〜黒いタール状便)、吐血、血痰、息苦しい、頭痛、めまい、吐き気・吐く、片側の麻痺、うまく話せない、意識が薄れる。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹・発赤、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、水ぶくれ、膿む、皮がむける、強い痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。
  • 喘息発作の誘発..咳き込む、ゼーゼー・ヒューヒュー息をする、息苦しい。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 消化管潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、下血(血液便、黒いタール状の便)、吐血(コーヒー色のものを吐く)。

【その他】
  • 吐き気、吐く、食欲不振、胃痛、腹痛
  • じんま疹、発疹
  • 肝機能値の悪化
  • 歯ぐきの出血、鼻血、皮下出血(青あざ)、血尿
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye