おくすり110番
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成分(一般名) アスピリン/ランソプラゾール
製品例 タケルダ配合錠 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の血液,体液用薬/抗血小板剤/アスピリン/ランソプラゾール配合剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 血液を固まりにくくするお薬です。狭心症や心筋梗塞、脳梗塞の治療に用います。
作用

【働き】

血管内で血液が固まり、血流を止めてしまう状態を“血栓”といいます。また、血栓が流れ、その先の血管を塞いでしまうのが“塞栓”です。心筋梗塞や脳卒中(脳梗塞)がその代表です。血管が詰まってしまうので、その先の組織が障害を受け機能を失ってしまいます。

このお薬の主成分はアスピリンです。アスピリンは少量で「抗血小板薬」として作用します。血小板の働きをおさえ、血液が固まるのを防ぐ作用です。おもに、狭心症や心筋梗塞、脳卒中(脳梗塞)の再発予防のために用いられます。また、経皮経管冠動脈形成術(PTCA、PCI)においては、チエノピリジン系抗血小板薬との併用療法が推奨されています。

もう一つの成分は、胃薬のランソプラゾール(タケプロン)です。こちらの配合目的は、アスピリンの長期服用により引き起こされる胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防のためです。とくに、その既往歴のある人は再発の危険性が高いため、ランソプラゾールなど強力な胃酸分泌抑制薬との併用が勧められています。併用すれば、消化性潰瘍の再発率がずっと低くなるのです。

【薬理】

主成分のアスピリンは血小板のCOX1(シクロオキシゲナーゼ1)をアセチル化することで、その作用を非可逆的に失活させます。そして血小板の凝集にかかわるTXA2(トロンボキサンA2)の合成を阻害し、血小板凝集を抑制します。このような作用機序から、専門的にCOX1阻害薬と呼ばれています。

ランソプラゾールは、胃酸を分泌するプロトンポンプを阻害することにより酸分泌を抑制し、抗潰瘍作用を発揮します。その作用は非常に強力です。潰瘍既往の患者さんを対象とした従来の胃薬のゲファルナート(ゲファニール)との比較試験では、アスピリンとゲファルナートを併用した場合の1年間の潰瘍再発率は32%、ランソプラゾールとの併用では4%にとどまると報告されています。

【臨床試験】

アスピリンについては、以前から大規模な臨床試験がおこなわれており、心筋梗塞の再発予防効果(2次予防)については ほぼ確立されています。とくに重い症状に対して有効率が高くなっています。アスピリンによるいろいろな臨床試験を集計した研究(メタアナリシス)で、以下のように報告されています(Antiplatelet Trialists' Collaboration 1994)。

  • 約2万人の心筋梗塞患者における心筋梗塞の再発について、実薬(アスピリン)と プラセボ(にせ薬)で比較 → 実薬を飲んでいた人の再発は10%、プラセボでは14%。
  • 約2万人の心筋梗塞既往患者における再発を比較 → 実薬13%、プラセボ17%。
  • 約1万人の脳卒中患者における再発を比較 →実薬18%、プラセボ22%。
  • 低危険群3万人の心筋梗塞や脳卒中の発現率の比較では、あまり差はなく、実薬4.4%、プラセボ4.8%。脳卒中に限っては有意差なし(むしろ脳出血が増える傾向)。
特徴
  • 抗血小板療法の基礎薬として用いられます。有効成分のアスピリンは、たいへん歴史の古い薬で、解熱鎮痛薬として長年使われてきました。最近は、低用量による抗血小板作用を応用して、血栓や塞栓の治療に使われることが多くなりました。タケルダ配合錠は、抗血小板作用にもとづく血栓予防薬として新たに承認されたものです。
  • アスピリンによる胃腸障害を予防するために、プロトンポンプ阻害薬と呼ばれる強力な胃酸分泌抑制薬が配合されています。アスピリンによる抗血小板療法が必要で、かつ消化性潰瘍の既往のある患者さんを対象として開発された薬剤です。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。とくに、喘息などアレルギー性の病気のある人、また胃腸の悪い人は忘れずに報告しておきましょう。
  • 他の薬と相互作用を起こしやすい性質がありますから、別に薬を飲んでいる場合は必ず医師に教えてください。
  • 妊娠中の人は、医師にお伝えください。
  • 手術や心臓カテーテル検査、抜歯の予定のある人は、事前に医師と相談しておきましょう。抜歯くらいでしたらそれほど心配ないのですが、出血が止まりにくくなることがありますので注意が必要です。

【注意する人】

鎮痛剤の服用で喘息を起こしたことのある人は飲んではいけません(アスピリン喘息の人)。消化性潰瘍が治癒していない人も基本的には避けます(既往の人が処方対象)。そのほか、血液の病気や出血傾向のある人、肝臓病、腎臓病、喘息などのある人も病状によっては処方を控えることがあります、副作用の出やすい高齢の人も慎重に用いる必要があります。

  • 適さないケース..アスピリン喘息、消化性潰瘍が治癒していない人、出血傾向のある人、出産予定日12週以内の女性など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 抗エイズウイルス薬のアタザナビル(レイアタッツ)またはリルピビリン(エジュラント)とはいっしょに飲めません。これらの血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがあるためです。原則、エイズの薬を優先するようにします。
  • ワルファリンなど他の抗血栓薬といっしょに飲むと、互いに作用が強まり出血しやすくなるかもしれません。併用する場合は、用量に注意するなど慎重に用います。
  • ある種の薬の血中濃度を上昇させ、その作用を強めるおそれがあります。たとえば、免疫抑制薬のタクロリムス(プログラフ)やメトトレキサート(メソトレキセート、リウマトレックス)、心臓の薬のジギタリス薬(ジゴシン)などに注意が必要です。
  • 逆に、喘息の薬のテオフィリン(テオドール)や抗真菌薬のイトラコナゾール(イトリゾール)、抗がん薬のゲフィチニブ(イレッサ)やボスチニブ(ボシュリフ)の作用を弱めてしまうことがあります。とくにボスチニブとの併用は可能な限り避けなければなりません。
  • そのほか、鎮痛薬や利尿薬、抗うつ薬(SSRI)など多くの薬と相互作用を起こす可能性があります。市販薬を含め、他の薬との飲み合わせには注意が必要です。使用中の薬を、必ず医師に報告しておきましょう。
  • 飲酒はできるだけ控えて下さい。多量のアルコールは胃潰瘍や消化管出血、肝障害などの副作用をでやすくします。

【使用にあたり】
  • 通常、1日1回1錠を服用します。時間は指示通りにしてください。とくに指示がなければ、朝食後でよいと思います。
  • 腸溶錠なので、割ったり砕いたりしないで、かまずに水と一緒に飲んでください。

【妊娠・授乳】

治療上の必要性が高ければ、妊娠中でも処方されることがあります。少量であれば、胎児に影響することなく比較的安全に使用できるとされます。虎の門病院産婦人科の評価も、少量のアスピリンについては危険度の低い“1”です。ただし、出産が近づいたら原則中止しなければなりません。
効能 下記疾患又は術後における血栓・塞栓形成の抑制(胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往がある患者に限る)
  • 狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)
  • 冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後
用法 通常、成人は1日1回1錠(アスピリン/ランソプラゾールとして100mg/15mg)を経口服用する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 血栓の予防には少量のアスピリンですむので、副作用の心配はそれほどありません。強力な胃薬の配合により、胃潰瘍の再発リスクも低いです。ただし、完全に予防できるわけではありませんので、注意が必要なことに変わりありません。

もしも、歯ぐきの出血や皮下出血、血尿など出血傾向がみられたら、すぐに受診してください。重症化することはまれですが、消化管出血や脳出血など重い出血を起こす危険性がまったくないともいえません。とくに他の抗血栓薬との併用時は要注意です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • ショック、アナフィラキシー..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
  • 重い出血(消化管出血、肺出血、脳出血、眼底出血)..出血傾向、血便(赤〜黒いタール状便)、吐血、血痰、息苦しい、頭痛、めまい、吐き気・吐く、片側の麻痺、うまく話せない、意識が薄れる。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 喘息発作の誘発..咳き込む、ぜいぜい息をする、息をするときヒューヒュー音がする、息切れ、呼吸しにくい。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
  • 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
  • 消化管潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、吐き気、嘔吐、吐血(コーヒー色のものを吐く)、下血(血液便、黒いタール状の便)。

【その他】
  • 吐き気、吐く、食欲不振、胃痛、腹痛
  • じんま疹、発疹
  • 肝機能値の悪化
  • 歯ぐきの出血、鼻血、皮下出血(青あざ)、血尿
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye