おくすり110番
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成分(一般名) デフェラシロクス
製品例 エクジェイド懸濁用錠125mg~500mg、ジャドニュ顆粒分包90mg~360mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 解毒剤/鉄キレート薬/鉄キレート剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 鉄分を排出させるお薬です。輸血による慢性鉄過剰症に用います。
作用鉄過剰症は、体内に過剰な鉄分がたまる病気です。再生不良性貧血や骨髄異形成症候群など難治性貧血の治療のために赤血球輸血を繰り返すことで発症します。ゆっくりと進行しますが、輸血回数の増加とともに、重い肝障害や心不全を引き起こす危険性が高まります。

このお薬は、体内から鉄分を排出させる鉄キレート薬です。肝臓や心臓など体内に蓄積している過剰な鉄と結合しキレート錯体を形成、胆汁を介して糞便中に排泄させます。過剰な鉄が除去されることにより、肝障害など重い臓器障害の発現を防ぎ、より長生きにつながるのです。
特徴
  • 国内初の経口キレート薬です(従来品は注射剤)。飲み薬ですので、これまでのように毎日注射をする必要がなく、利便性が高まります。ただし、鉄キレート療法の第一選択薬としては、治療実績のある注射剤をまず考慮しなければなりません。
  • この薬が適用となるのは、血小板減少や白血球減少を併発し注射では出血や感染のおそれがある場合、あるいは頻繁な通院治療が困難な場合です。
  • 従来品のエクジェイド懸濁用錠にくわえ、飲むのが楽なジャドニュ顆粒が発売されました。水に懸濁することなくそのまま飲める無味無臭な製剤です。また、食事による影響を受けにくいため、食事と関係なく飲めます。
注意
【診察で】
  • 腎臓病など持病のある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 妊娠中や、その可能性のある人は申し出てください。

【注意する人】

重い腎臓病のある人は使用できません。肝臓の悪い人や高齢の人も、病状の悪化に注意するなど慎重に用いるようにします。肝臓の働きがひどく低下している場合は減量が必要です。

  • 適さないケース..重い腎臓病、重い骨髄異形成症候群、進行した重いがんのある人など。
  • 注意が必要なケース..腎臓病、肝臓病、骨髄異形成症候群、進行したがん、血小板数減少、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

アルミニウムを含む胃腸薬と同時に飲むと、両方の薬の作用が弱まる可能性があります。市販薬を含め注意が必要です。

  • 飲み合わせに注意..胃腸薬(アルミニウム含有制酸薬)、シクロスポリン(ネオーラル)、シンバスタチン(リポバス)、経口避妊薬、レパグリニド(シュアポスト)、テオフィリン(テオドール)、コレスチラミン(クエストラン)、リファンピシン(リファジン)、フェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)、フェノバルビタール(フェノバール)、鎮痛薬、ステロイド薬、抗凝血薬など。

【使用にあたり】
  • 症状に応じ用量が決められます。また、製剤により飲み方が違います。指示どおりに正しくお飲みください。
  • エクジェイド懸濁用錠は、1日1回、空腹時の食間に飲みます。食事の影響を受けやすいので、服用後30分間は食事を避けてください。懸濁用錠ですから、噛み砕いたり、そのまま丸ごと飲み込んではいけません。必ず、錠剤をコップ半分以上(100mL以上)の水に入れ、よくかき混ぜて溶かしてから飲んでください。コップの底に白いものが残った場合は、再度水で懸濁して飲んでください。
  • ジャドニュ顆粒は、1日1回、食事と関係なく服用可能です。あらかじめ溶かす必要もありません。そのままコップ1杯ほどの水で飲んでください。

【検査】

こまめに体内の鉄分の量を調べ、必要に応じて服用量を調節します。また、腎臓や肝機能検査に加え、聴力検査と眼科的検査を定期的におこなう必要があります。

【食生活】
  • 吐いたり下痢を起こした場合、水分の補給を心がけましょう。脱水による腎機能の悪化を防ぐうえで大事なことです。
  • めまいを起こしたり、視覚や聴力に異常をきたすことがあります。車の運転など危険を伴う機械の操作には十分注意してください。
効能 輸血による慢性鉄過剰症(注射用鉄キレート剤治療が不適当な場合)
用法

【エクジェイド懸濁用錠】

通常、デフェラシロクスとして20mg/kgを1日1回、水100mL以上で用時懸濁し、空腹時に経口服用する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1日量は30mg/kgを超えないこと。

【ジャドニュ顆粒分包】

通常、デフェラシロクスとして12mg/kgを1日1回、経口服用する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1日量は18mg/kgを超えないこと。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 比較的多いのは、下痢や吐き気、嘔吐、腹痛などの胃腸症状です。下痢や嘔吐が続くと脱水を起こしますので、その場合は水分の補給を心がけてください。まれな例として、重い胃潰瘍、消化管穿孔、胃腸出血の報告があります。激しい腹痛がしたり、吐血や下血がみられたら直ちに受診してください。

ほかにも重い副作用としては、腎不全や肝障害、聴力障害、水晶体混濁などを起こす可能性があります。これらの発現頻度は1%未満ですので、必要以上に心配することはないと思いますが、下記のような初期症状を踏まえ、普段とは違う症状があらわれたら早めに医師と相談してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • ショック、アナフィラキシー..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
  • 腎不全..尿が少ない・出ない、むくみ、尿の濁り、血尿、だるい、吐き気、頭痛、のどが渇く、けいれん、血圧上昇。
  • 胃潰瘍、消化管穿孔、胃腸出血..胃痛、激しい腹痛、吐き気、嘔吐、吐血(コーヒー色のものを吐く)、下血(血液便、黒いタール状の便)。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • 聴力障害(難聴)..耳鳴り、聞こえにくい
  • 水晶体混濁(白内障)、視神経炎..かすんで見える、まぶしい、視野の異常

【その他】
  • 下痢、便秘、吐き気、吐く、腹痛
  • 頭痛、めまい
  • 発疹、かゆみ
  • 蛋白尿、腎・肝機能値異常
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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