 概説 |
尿をアルカリ化するお薬です。尿酸結石を防ぐのに用います。 |
 作用 | 痛風では、尿中の尿酸が増え、その固まりによる石“尿酸結石”ができやすくなっています。さらに尿のｐＨ値が酸性に傾いていると、その可能性が高まります。
このお薬は、「尿アルカリ化剤」です。尿をアルカリ性にすることで、尿酸結石が尿の通路にできるのを防ぎます。ふつう、痛風や高尿酸血症などの治療において、他の尿酸排泄薬といっしょに飲みます。 |
注意 |
【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 服用中の薬を医師に教えてください。
- 【注意する人】
- 腎臓や肝臓の悪い人、また膀胱炎など尿路感染症のある人は、慎重に用いるようにします。とくに腎臓病のある人は、高カリウム血症に注意が必要です。
- 【飲み合わせ・食べ合わせ】
- 膀胱炎など尿路感染症の治療に用いる注射薬のヘキサミンとは併用できません。また、胃薬として用いる制酸薬の水酸化アルミニウムゲルと併用する場合には２時間以上服用間隔をあける必要があります。同時服用によるアルミニウムの吸収促進を避けるためです。
- 飲み合わせの悪い薬．．キサミン（ヘキサミン注）。
- 飲み合わせに注意．．水酸化アルミニウムゲル（アルミゲル、マーロックス、コランチル等）。
- 【使用にあたり】
- 症状によって、飲む量や飲み方が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。コップ１杯以上の十分な水で服用しましょう。
- 【検査】
- 定期的に、尿のｐＨ値や血中尿酸値のチェックをおこなうようにします。腎臓病のある人は、腎機能や血中カリウム値を定期的に検査する必要があります。
【食生活】
- 痛風の人は、水分を多目にとるようにしましょう。尿量を増やし、尿酸結石を防ぐために大事です。大人で1日の尿量が2L以上になるようにします（心臓病などで水分制限している場合は別）。
- 食生活の改善も大切。プリン体を多く含む肉類やビールはほどほどにし、バランスのよい食事を心がけましょう。
- 肥満の人は、ゆっくり減量します。運動もよいのですが、急な激しい運動は痛風発作のもとです。
- 【備考】
- 「風があたるだけでも痛い」といわれる痛風。はじめての痛風発作（急性関節炎）は、尿酸の結晶ができやすい足の親指に多発します。夜間に突然発症することが多く、激しい痛みと腫れが2〜3日続きます。ちなみに、患者さんの98〜99%は男性です。痛風を放置すると、関節が変形したり、腎臓など内臓にも悪い影響がでてきます。関節炎を頻発する場合は、アロプリノール（ザイロリック）やベンズブロマロン（ユリノームなど）で血液中の尿酸値を十分に下げておく必要があります。尿酸結石の予防に、この薬を併用することが多いです。
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効能 |
【効能Ａ】
【効能Ｂ】
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用法 |
【効能Ａ】
- 粉（ウラリット-Uなど）．．通常成人１回１ｇを１日３回経口服用するが、尿検査でｐＨ６．２から６．８の範囲に入るよう服用量を調整する。
- 錠（ウラリット錠など）．．通常成人１回２錠を１日３回経口服用するが、尿検査でｐＨ６．２から６．８の範囲に入るよう服用量を調整する。
【効能Ｂ】
- 粉（ウラリット-Uなど）．．原則として成人１日量６ｇを３〜４回に分けて経口服用するが、年齢、体重、血液ガス分析結果などから患者の状況に応じ適宜増減する。
- 錠（ウラリット錠など）．．原則として成人１日量１２錠を３〜４回に分けて経口服用するが、年齢、体重、血液ガス分析結果などから患者の状況に応じ適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用は少ないほうです。人によっては、下痢や軟便、胃の不快感や吐き気などがみられます。腎臓病のある人は、高カリウム血症の発現に注意が必要です。
【重い副作用】 ．．めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- 高カリウム血症．．だるい、息切れ、脈の乱れ、手足のしびれ、不安感、取り乱す、けいれん。
【その他】
- 下痢、軟便、胃の不快感、吐き気
- 血清カリウム値の上昇
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