概説 |
炎症による腫れをやわらげ、治りをよくするお薬です。 |
作用 | 
- 【働き】

- 炎症による腫れをやわらげたり、傷んだ組織をきれいにして治りをよくします。。そのような作用から、手術後や外傷後、乳汁うっ滞などで腫れを伴うときに使われます。
 【薬理】
- 炎症部位の異常な組織や死んだ組織を分解して患部の清浄化をはかります。
- 痰や膿、鼻汁の粘性物質を分解し、それらの粘りをやわらかくします。
- 抗生物質の患部への移行をよくし、その効力を高めるといわれます。
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特徴 |
- 蛋白を分解する作用があり、「蛋白分解酵素薬」とか「消炎酵素薬」と呼ばれています。
- 効果を高めるため、ブロメラインとトリプシンの2種類の蛋白分解酵素が配合されています。
- この系統の飲み薬は効果が今一つで、海外ではほとんど使われていません。
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注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 服用中の薬を医師に教えてください。

- 【注意する人】

- 出血傾向のある血液の病気、重い肝臓病や腎臓病のある人は慎重に用います。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 血栓予防薬のワーファリンの作用を強める可能性があります。併用する場合は出血などの副作用に注意します。
 【使用にあたり】
- 症状により、飲む量や飲み方が違います。指示どおりに正しくお飲みください。
- 腸で溶ける腸溶製剤です。噛んだり砕いたりしないで、そのまま多めの水で飲んでください。
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効能 |
- 次の疾患・症候における腫脹の緩解//手術後及び外傷後。
- 乳汁うっ滞(乳房マッサージ及び搾乳を行っている場合)。
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用法 |
- 通常、成人は初日8錠、以後1日4錠を4回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 本剤の体内での作用機序はなお解明されない点も多く、また用量−効果の関係も必ずしも明らかにされていない。従って、漫然と服用すべきでない。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用のほとんどない安全性の高いお薬です。もし、発疹やかゆみなどアレルギー症状が起きたら、いったん中止し医師と相談してください。
- 発疹、発赤、かゆみ
- 食欲不振、胃の不快感、吐き気
- 鼻出血、血痰などの出血傾向
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