おくすり110番
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成分(一般名) ミゾリビン
製品例 ブレディニン錠25~50、ブレディニンOD錠25~50 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の代謝性医薬/免疫抑制剤/代謝拮抗薬(プリン拮抗薬)

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 体の免疫をおさえるお薬です。臓器移植後の拒絶反応の予防薬とするほか、免疫系の病気にも用います。
作用本来、“免疫”は、細菌やウイルス、異物などから体を守るための自然な防衛システムです。けれど一方で、臓器移植においては、拒絶反応の要因となります。また、自分自身の組織を攻撃してしまう自己免疫病も、免疫の異常により起こります。

このお薬は、高ぶった免疫の働きを抑制する「免疫抑制薬」です。免疫を担当するリンパ球の増殖を強力におさえる作用があります。腎移植など臓器移植後の拒絶反応の予防に用いるほか、膠原病やネフローゼ、関節リウマチなど、免疫系がかかわる病気にも有効です。
特徴
  • 細胞の核酸合成を阻害する「代謝拮抗薬(プリン拮抗薬)」の部類です。免疫を担当するリンパ球だけでなく、他の細胞にも強く作用します。そのため、骨髄抑制や肝障害などの副作用がでやすいのが欠点です。ただ、同類薬のなかでは、白血球減少など血液障害が比較的少ないとされます。
  • もともと拒絶反応抑制薬として開発されましたが、ネフローゼ症候群やループス腎炎、関節リウマチなど免疫疾患に対する治療薬として効能が拡大されています。
注意
【診察で】
  • 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 妊娠中もしくはその可能性のある人、また授乳中の人は医師に伝えてださい。妊娠中は使用できません。
  • 事前に医師から、起こるかもしれない副作用や注意事項について十分説明を受けてください。薬の性質をよく理解し、納得のうえで治療にあたりましょう。

【注意する人】

病気によっては、その病状を悪化させるおそれがあります。ウイルス性肝炎を含め、感染症を合併している人はとくに注意が必要です。また、腎臓の悪い人は、少量より開始するなど慎重に用いるようにします。

  • 適さないケース..白血球数が異常に少ない場合、妊娠中もしくはその可能性のある人。
  • 注意が必要なケース..腎臓病、肝臓病、骨髄抑制、感染症、ウイルス性肝炎、肝炎ウイルスをもっている人、出血性素因のある人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせによっては、この薬の作用が強まり、副作用がでやすくなります。服用中の薬は必ず医師に報告しておきましょう。また、別の病院で診察を受けるときも、この薬を飲んでいることを伝えてください。生ワクチンの予防接種は控えてください。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方を厳守してください。
  • 飲み始めに吐き気がすることが多いです。徐々になれることも多いですから、自分だけの判断で止めないで医師と相談してください。
  • 十分な効果がでるまで多少時間がかかることがあります。とくに、リウマチにおいては、効果の判定に2〜4カ月間を要します。
  • 使用中は、妊娠しないように避妊してください。
  • 発熱やかぜ症状を含め、この薬を服用中にいつもと違う症状があらわれたら、すぐに連絡してください。

【検査】

副作用や効果をチェックするため、定期的に検査を受けなければなりません。

【妊娠授乳】

動物実験で催奇形作用が報告されています。妊娠中は使用できません。もし、服用中に妊娠の可能性がでてきたら、すぐ医師に相談してください。また、服用中は授乳を控えます。

【食生活】
  • 大量服用中は感染症にかかりやすいです。外出のときはマスクをし、うがいや手洗いをしっかりしてください。できたら、人ごみは避けたほうがよいでしょう。もし、発熱やのどの痛み、頻尿や血尿、皮膚のピリピリする痛み、発赤や水ぶくれ、下痢などがあらわれたら、すぐに受診してください。
  • わずかな傷や打ち身でも、血が止まりにくくなるかもしれません。運動や危険な作業をおこなう場合は、ケガをしないように注意しましょう。もしも、ひどいケガをしたときは、直ちに受診してください。
  • できるだけ皮膚を日光にさらさないようにしましょう。日焼け止め効果の高い衣類、帽子、サンスクリーンなどを上手に利用してください。
効能

【効能A】

腎移植における拒否反応の抑制。

【効能B】
  • 原発性糸球体疾患を原因とするネフローゼ症候群(副腎皮質ホルモン剤のみでは治療困難な場合に限る。また、頻回再発型のネフローゼ症候群を除く)。
  • ループス腎炎(持続性蛋白尿、ネフローゼ症候群または腎機能低下が認められ、副腎皮質ホルモン剤のみでは治療困難な場合に限る)。

【効能C】

関節リウマチ(過去の治療において、非ステロイド性抗炎症剤さらに他の抗リウマチ薬の少なくとも1剤により十分な効果の得られない場合に限る)。
用法

【効能A】

通常、体重1kg当り下記量を1日量として、1日1〜3回に分けて経口服用する。しかし、本剤の耐薬量および有効量は患者によって異なるので、最適の治療効果を得るために用量の注意深い増減が必要である。初期量としてミゾリビン2〜3mg相当量。維持量としてミゾリビン1〜3mg相当量。

【効能B】

通常、成人1回ミゾリビンとして50mgを1日3回経口服用する。ただし、腎機能の程度により減量等を考慮すること。なお、本剤の使用以前に副腎皮質ホルモン剤が維持投与されている場合には、その維持用量に本剤を上乗せして用いる。症状により副腎皮質ホルモン剤の用量は適宜減量する。

【効能C】

通常、成人1回ミゾリビンとして50mgを1日3回経口服用する。なお、症状により適宜増減する。ただし、腎機能の程度により減量等を考慮すること。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 効果が高い反面、いろいろな副作用がでやすいです。あわてないよう、事前に医師から十分説明を受けておきましょう。軽い副作用の場合、治療を優先しなければならないことも多いです。

とくに注意が必要なのは、骨髄抑制にともなう血液障害と肝障害、それとウイルス性肝炎の再発を含め、各種の感染症です。皮下出血など出血傾向、発熱やのどの痛み、皮膚の発赤や水ぶくれ、皮膚や白目が黄色くなるといった症状に注意してください。予防のためには、頻回な検査が欠かせません。

そのほか、食欲不振、吐き気、嘔吐などもかなりの頻度でみられます。また、多くはありませんが、脱毛、口内炎、発疹などもみられます。いつもと違う症状に気づいたらすぐ医師に連絡してください。

すぐに起こる副作用ではありませんが、将来的に白血病やリンパ腫、皮膚がんなどの悪性腫瘍の発現リスクが少し高まる可能性があります。このへんのことも含め、治療上の有用性と危険性についてよく相談しておくとよいでしょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 重い感染症..発熱、けん怠感、のどの痛み、咳や痰、息苦しい、嘔吐、下痢、皮膚がピリピリ痛い、皮膚の発赤・水ぶくれ・できもの。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
  • 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
  • 消化管潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、吐き気、嘔吐、吐血(コーヒー色のものを吐く)、下血(血液便、黒いタール状の便)。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • 膵炎..吐き気、吐く、上腹部〜背中の激しい痛み。
  • 高血糖、糖尿病..異常にのどが渇く、水をがぶ飲み、多尿、頻尿、体重増加または減少。
  • リンパ腫、皮膚がん、その他の悪性腫瘍..リンパ節のはれ、発熱、食欲不振、体重減少、出血傾向、皮膚にできもの、ホクロの異常(かゆい、痛い、出血、潰瘍)。

【その他】
  • 食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢
  • 発疹、関節痛、筋肉痛
  • 脱毛、口内炎、舌炎
  • 発疹、かゆみ、発熱
  • 高血糖、尿酸値の上昇
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye