概説 |
チオクト酸を補給するお薬です。 |
作用 | チオクト酸はビタミンB群の一種で、肝臓や脳、内耳などいろいろな組織の代謝系に働きかけます。そして、体の弱った機能を高め、元気をとりもどすのを助けます。
具体的には、はげしい肉体労働時の栄養補給のほか、ライ症候群や内耳性難聴に適応します。ビタミンの仲間ですので、強い作用があるとはいえませんが、副作用の心配はありません。 |
注意 |
 【使用にあたり】
- 症状により服用量が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。
- 補助的な薬です。効果がないときは漫然と使用せず、医師と相談するようにしましょう。
 【食生活】
- 普通に食事をとっている健康な人では、ビタミンが欠乏することはありません。栄養剤としてビタミンの補給が必要なのは、消耗性の病気や胃腸に病気のある人などです。妊娠中の女性や、ひどい肉体疲労時などにも用いますが、十分に食事がとれていれば、必ずしも必要ではありません。
- 無理なダイエットや偏食が続くと、ビタミンが不足がちになってくるかもしれません。そのような場合は、薬やサプリメントだけに頼るのではなく、普通に食事をとることが何より大切です。
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効能 |
- チオクト酸の需要が増大した際の補給(はげしい肉体労働時)。
- ライ症候群(亜急性壊死性脳脊髄炎)。
- 中毒性(ストレプトマイシン、カナマイシンによる)及び騒音性(職業性)の内耳性難聴。
- なお、上記の効能・効果に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
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用法 |
チオクト酸アミドとして、通常成人1日10〜60mgを1〜3回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はまずありません。あっても、食欲不振や吐き気、軽い下痢くらいです。
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