おくすり110番
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成分(一般名) ブスルファン
製品例 マブリン散1% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 アルキル化剤/スルホン酸エステル系/抗悪性腫瘍剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 がん細胞をおさえるお薬です。おもに白血病の治療に用います。
作用

【働き】

細胞内の核酸や核蛋白の働きをじゃまして、がん細胞を死滅させます。おもに血液のがん「慢性骨髄性白血病」の治療に用いますが、骨髄の造血機能全般を抑制することから、真性多血症に対する適応もあります。

【薬理】

細胞の遺伝情報を持つ“DNA”をアルキル化して、DNAの働きをできなくします。そのようにして、がん細胞の増殖をおさえることから、「アルキル化薬」と呼ばれる部類に入ります。
特徴
  • アルキル化薬に属します。化学構造的にはスルホン酸エステル系で、略号はBUS。かなり強力な抗がん薬です。ただし、重い副作用が多く、またイマチニブ(グリベック)など優れた新薬の登場により処方機会は少なくなりました。
  • 一時的に白血球数を減少させ病状を落ち着かせますが、病気そのものを治すことは困難です。チロシンキナーゼ阻害薬のイマチニブやインターフェロン療法、もしくは骨髄移植を優先し、それに次ぐ補助的な役目をします。
  • 同成分の注射薬は、骨髄移植(造血幹細胞移植)に先立ち骨髄の白血病細胞を根絶するための前処置に使われます。
注意
【診察で】
  • 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 妊娠中もしくはその可能性のある人、また授乳中の人は医師に伝えてださい。
  • 事前に医師から、起こるかもしれない副作用や注意事項について十分説明を受けてください。

【注意する人】

病気によっては、その病状を悪化させるおそれがあります。腎臓病のある人は用量に注意するなど慎重に用いるようにします。

  • 注意が必要なケース..肝臓病、腎臓病、骨髄抑制、感染症、水痘(水ぼうそう)、肺障害のある人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

抗真菌薬のイトラコナゾール(イトリゾール)または抗トリコモナス・抗菌薬のメトロニダゾール(フラジール)との併用により、この薬の血中濃度が上昇し作用や副作用が増強する可能性があります。

【使用にあたり】
  • 病状や治療方針によって飲み方が違います。決められた治療スケジュールにそって正確に服用してください。
  • 発熱やのどの痛み、皮下出血、空咳、息切れなど、この薬を服用中にいつもと違う症状があらわれたら、すぐに医師と相談してください。

【検査】

副作用や効果をチェックするため、定期的に検査を受けなければなりません。白血球や血小板が減りすぎていないか調べます。
効能 下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解
  • 慢性骨髄性白血病
  • 真性多血症
用法
【慢性骨髄性白血病】
<服用法1>

ブスルファンとして、通常成人初期1日4〜6mgを脾臓の縮小をみながら経口服用し、白血球数が15,000/mm3前後に減少すれば1日2mg又はそれ以下に減量する。維持療法としては、週1回又は2週に1回1日2mgを経口服用する。
<服用法2>

ブスルファンとして、通常成人最初から1日2mg又はそれ以下を経口服用し、白血球数並びに脾臓の縮小をみながら白血球数が15,000/mm3前後になるまで服用する。維持療法としては、週1回又は2週に1回1日2mgを経口服用する。なお、いずれの方法でも、年齢、症状により適宜増減する。

【真性多血症】

ブスルファンとして、通常成人は1日2〜4mgから経口服用し、血液所見をみながら1日6mgまで漸増する。緩解後は減量維持する。なお、血液所見、年齢、症状等により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 わりと多いのは、吐き気や嘔吐、発疹、脱毛などです。また長く飲み続けると、皮膚の色が浅黒くなってくることがあります。あわてないよう、事前に医師から十分説明を受けておきましょう。軽い副作用の場合、治療を優先しなければならないことも多いです。

副作用でもっとも重要なのが「骨髄抑制」にともなう血液障害です。白血球が極端に減少すると、体の抵抗力がひどく落ちて感染症にかかりやすくなります。また、血小板減少により出血を生じることもあります。発熱やのどの痛み、あるいは歯茎出血・皮下出血など出血傾向がみられたら、ただちに医師に連絡してください。

そのほか、とくに長期服用時に間質性肺炎や肺線維症など重い肺障害を起こすことがあります。から咳、息切れ、息苦しさ、発熱といった症状に十分注意してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
  • 白内障..かすんで見える、まぶしい、視力低下。

【その他】
  • 食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、口内炎
  • 脱毛、発疹、皮膚炎、色素沈着、黒皮症
  • 性的機能の衰え、胸の膨らみ・痛み、無月経
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye