おくすり110番
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成分(一般名) カルモフール
製品例 ミフロール錠、ミフロール細粒 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 代謝拮抗剤/フルオロウラシル系/抗悪性腫瘍剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 がん細胞をおさえるお薬です。胃がんや乳がんの治療に用います。
作用

【働き】

細胞の遺伝情報を持つ“DNA”が作られるのを妨害して、がん細胞の分裂増殖をおさえます。胃がんや大腸がんなど消化器がんに広く用いられるほか、乳がんや子宮頸がんに対する適応もあります。そのほか、医師の判断で各種のがん治療に応用されています。また、手術後の補助療法として、再発予防目的に用いることも多いです。

【薬理】

核酸のDNA形成に必要なピリミジンの合成を阻害する作用があります。また、RNAの形成を阻害する作用もあるようです。がん細胞の核酸代謝にかかわる部分にはたらくので、「代謝拮抗薬」と呼ばれる部類に入ります。
特徴
  • フッ化ピリミジン系の代謝拮抗薬です。略号はHCFU。胃がんや大腸がんなど消化器がんにかなり有効です。
  • フルオロウラシル(5FU)の誘導体で、体内で徐々にフルオロウラシルに変換されて効果を発揮します(プロドラッグ)。他の同類薬よりも持続性に優れるといわれます。
  • 尿意や熱感、あるいは脳症など特異な副作用がでやすいのが欠点です。そのため、処方される機会はそれほど多くありません。
注意
【診察で】
  • 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 妊娠中もしくはその可能性のある人、また授乳中の人は医師に伝えてださい。妊娠中は使用できません。
  • 事前に医師から、起こるかもしれない副作用や注意事項について十分説明を受けてください。

【注意する人】

病気によっては、その病状を悪化させるおそれがあります。また、腎臓病や肝臓病のある人は、用量に注意するなど慎重に用いるようにします。

  • 注意が必要なケース..骨髄抑制、腎臓病、肝臓病、感染症、心臓病、消化管潰瘍のある人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

別の抗がん薬のテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合薬(ティーエスワン)との併用は禁止です。また、飲酒は避けたください。この薬の影響でアルコールの代謝ができなくなり、強い二日酔い症状を起こします。そのほかにもワルファリンなど注意が必要な飲み合わせがあります。過去1週間を含め服用中の薬は必ず医師に報告しておきましょう。また、別の病院で診察を受けるときも、この薬を飲んでいることを伝えてください。

  • 飲み合わせの悪い薬..テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(ティーエスワン)、アルコール含有飲料(飲酒)およびアルコール含有食品(奈良漬など)
  • 飲み合わせに注意..ワルファリン(ワーファリン)、フェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)など。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方を厳守してください。
  • 吐き気や嘔吐、下痢、ふらつき、口内炎、また、発熱やかぜ症状を含め、この薬を服用中にいつもと違う症状があらわれたら、すぐに医師と相談してください。

【検査】

副作用や効果をチェックするため、定期的に検査を受けなければなりません。
効能 消化器癌(胃癌、結腸・直腸癌)、乳癌による自覚的・他覚的症状の寛解。
用法 通常、1日量としてカルモフール12〜18mg/kg相当量を1日2〜4回分割経口服用する。ただし、1日服用量は900mgを超えないこととする。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 この薬に特徴的なのが頻回な尿意と熱感です。ほかに、吐き気や嘔吐、下痢、口内炎など、いろいろな副作用がでやすいです。あわてないよう、事前に医師から十分説明を受けておきましょう。軽い副作用の場合、治療を優先しなければならないことも多いです。

抗がん薬に特有な「骨髄抑制」はわりと軽いほうですが、それでもそれにともなう血液障害に十分な注意が必要です。白血球が異常に減少すると、体の抵抗力がひどく落ちて感染症にかかりやすくなります。また、血小板減少により出血を生じることもあります。発熱やのどの痛み、あるいは歯茎出血・皮下出血など出血傾向がみられたら、ただちに医師に連絡してください。

そのほか、とくに注意が必要なのは、白質脳症と激しい下痢と脱水症状をともなう重い腸炎です。脳症はまれな副作用ですが、初期症状として、歩行時のふらつき、手足のしびれ、舌のもつれ、物忘れなどが現れますので、そのような場合は医師に報告してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 白質脳症..頭痛、もの忘れ、ボーとする、歩行時のふらつき、手足のしびれ・まひ、うまく話せない、動作がにぶる、けいれん、二重に見える、見えにくい。
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 腸炎..激しい腹痛、下痢、下血(血液便、黒いタール状の便)。

【その他】
  • 尿意、便意、熱感(顔、お腹、肛門)
  • 食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
  • めまい、ふらつき、しびれ、頭痛
  • 口内炎、味覚異常
  • 発疹、かゆみ、色素沈着、脱毛
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye