概説 |
がん細胞をおさえるお薬です。皮膚がんの治療に用います。 |
作用 | 
- 【働き】

- 細胞の遺伝情報を持つ“DNA”が作られるのを妨害して、がん細胞の分裂増殖をおさえます。皮膚がんの治療に用います。

- 【薬理】

- 核酸のDNA形成に必要なピリミジンの合成を阻害する作用があります。また、RNAの形成を阻害する作用もあるようです。がん細胞の核酸代謝にかかわる部分にはたらくので、「代謝拮抗薬」と呼ばれる部類に入ります。
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特徴 | フッ化ピリミジン系の代謝拮抗薬で、もっとも基本的な抗がん薬の一つです。略号は5FU。軟膏のほかにも飲み薬や注射薬があり、古くから各種のがん治療に広く用いられています。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 妊娠中もしくはその可能性のある人、また授乳中の人は医師に伝えてださい。
- 使用方法や注意事項についてよく説明を受けておきましょう。
 【使用にあたり】
- 説明書にならって正しく使用してください。
- 目に付かないように注意してください。
- 手で塗布した場合は、すぐに手洗いしましょう。
- 塗布部はなるべく日光にあたらないようにしてください。
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効能 |
皮膚悪性腫瘍(有棘細胞癌、基底細胞癌、皮膚附属器癌、皮膚転移癌、ボーエン病、パジェット病、放射線角化腫、老人性角化腫、紅色肥厚症、皮膚細網症、悪性リンパ腫の皮膚転移)
- 注:医師の判断で良性の腫瘍(できもの)に応用することがあるかもしれません。
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用法 |
本剤適量を1日1〜2回患部に塗布する。原則として閉鎖密封療法(ODT)を行うことが望ましい。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
塗布部位の痛みや発赤、色素沈着など局所的なもので、全身の副作用はまずありません。疼痛がひどい場合は、医師とよく相談してください。

- 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください

- 皮膚塗布部の激しい疼痛

- 【その他】

- 皮膚塗布部の痛み、色素沈着、発赤、局所の出血傾向
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