おくすり110番
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成分(一般名) アキシチニブ
製品例 インライタ錠1mg~5mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 その他の腫瘍用薬/他の抗悪性腫瘍剤/抗悪性腫瘍剤/キナーゼ阻害剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 がんの増殖を抑えるお薬です。腎臓がんの治療に用います。
作用

【働き】

腎臓のがんのうち、もっとも多いのが“腎細胞がん”です。一般的な抗がん薬による化学療法が効きにくいため、手術による切除が第一の選択となります。さらに手術後に、インターフェロンやインターロイキンなどサイトカイン製剤による免疫療法も広くおこなわれています。

このお薬は血管新生阻害作用をもつ新しいタイプの抗がん薬です。がんを養う血管の新生をじゃまして、がんの勢いをなくします。酸素や栄養の供給を止めて兵糧攻めにするわけです。昔からの抗がん薬とは効きかたが違うため、腎細胞がんに対しても一定の効果が期待できます。手術が困難な場合や転移のある腎細胞がんの治療に使います。

【薬理】

細胞の分化や増殖にはチロシンキナーゼというある種の酵素群がかかわっています。その一種の血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)は、がん組織の血管新生に加担しています。

この薬は、血管内皮増殖因子受容体のうちの3つのタイプVEGFR-1、2、3を選択的に阻害し、血管あるいはリンパ管の新生を抑えます。がんの栄養補給路あるいは転移経路が絶たれ、結果的にがんの勢いが衰え増殖や転移が起こりにくくなるわけです。

【臨床試験】

この薬と、既存の類似薬のソラフェニブ(ネクサバール)の効果を比較する国際共同臨床試験が行われています。参加したのは一次治療をすでにおこなっている転移性の腎細胞がんの患者さん715人、うち日本人54人です。どちらを飲むかは、くじ引きで半々に分かれるようにします。有効性の判断材料は、がんが大きくならず病状が安定している期間「無増悪生存期間」です。

その結果、この薬を飲んでいた人達358人の無増悪生存期間の中央値は6.8ヶ月でした。一方、ソラフェニブの人達357人の中央値は4.7ヶ月でした。この薬を飲んでいた人達のほうが無増悪生存期間が明らかに延長し、ソラフェニブを上回る有効性が確認できたわけです。また、副作用のために減量または休薬した人の割合は、この薬で55%、ソラフェニブで62%でした。なお、全生存期間については、ソラフェニブと差がでず同等の結果でした。
特徴
  • 血管新生阻害作用をもつ分子標的治療薬です。腫瘍血管新生における指令系統を分子レベルでブロックします。標的分子は、血管内皮増殖因子受容体。この特定のチロシンキナーゼを選択的に阻害する点が従来品と異なり、次世代チロシンキナーゼ阻害薬として期待されるところです。
  • 臨床試験で類似薬のソラフェニブ(ネクサバール)をしのぐ有効性が示されています。また、スニチニブ(スーテント)など複数のチロシンキナーゼを阻害する薬剤に比べ副作用の軽減がはかれる可能性があります。実際、一般的な抗がん薬や類似薬のスニチニブ で頻発する骨髄抑制にともなう血液障害の副作用は少ないようです。
  • 現時点、スニチニブ(スーテント)またはテムシロリムス(トーリセル)あるいはサイトカイン製剤などによる一次治療に次ぐ、二次治療における選択肢のひとつとして推奨されます。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 妊娠中もしくはその可能性のある人、また授乳中の人は医師に伝えてださい。妊娠中は使用できません。
  • 有効性だけでなく、副作用や注意事項についても十分に説明を受けてください。薬の性質をよく理解し、納得のうえで治療にあたりましょう。

【注意する人】

病気によっては、その病状を悪化させるおそれがあります。高血圧症など循環器系に病気のある人は慎重に用いるようにします。

  • 適さないケース..妊娠中。
  • 注意が必要なケース..高血圧、心臓病、脳卒中、血栓塞栓症、甲状腺機能障害、肝臓病、手術前後または創傷後まもない人、脳転移のある人、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

いろいろな薬と相互作用を起こしやすい性質があります。飲み合わせによっては、薬の副作用がでやすくなります。逆に効果が弱くなってしまうこともあります。服用中の薬は必ず医師に報告しておきましょう。また、別の病院で診察を受けるときも、この薬を飲んでいることを伝えてください。

  • アゾール系抗真菌薬(イトリゾール等)やマクロライド系抗生物質(エリスロシン、クラリス等)は、この薬の血中濃度を上昇させ重い副作用をまねくおそれがあります。併用するのなら、この薬の減量を考慮しなければなりません。
  • 抗結核薬のリファンピシン(リファジン)や抗けいれん薬のフェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)、カルバマゼピン(テグレトール)、フェノバルビタール(フェノバール)、ステロイド薬のデキサメタゾン(デカドロン)など ある種の薬と併用すると、この薬の作用が弱まるかもしれません。
  • グレープフルーツジュースは飲まないほうがよいでしょう。この薬の血中濃度が上昇し、副作用がでやすくなるためです。
  • セイヨウオトギリソウ( セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品は控えてください。この薬の作用を弱めるかもしれません。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方を守ってください。ふつう、1回1錠(5mg)を1日2回朝夕食後に飲みます。2週間続けてみて 副作用がなければ増量も可能です。逆に強い副作用があらわれた場合は減量を考慮しなければなりせん。
  • 手足の皮疹、血圧上昇、下痢、出血など、この薬を服用中にいつもと違う症状があらわれたら、すぐに医師に連絡してください。

【検査】

効果や副作用をチェックするため、定期的に検査を受ける必要があります。血圧、甲状腺機能、赤血球、尿タンパク、肝機能値などに異常がないか調べます。血圧は診察日に必ず測ってもらいましょう。

【妊娠・授乳】

動物実験で奇形の発生が報告されています。このため、妊娠中の女性は使用できません。また、この薬を飲んでいるあいだは適切な方法で避妊してください。
効能 根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
用法 通常、成人にはアキシチニブとして1回5mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜増減するが、1回10mg1日2回まで増量できる。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 高血圧、手足の発赤、下痢、甲状腺機能低下、声枯れ、タンパク尿などいろいろな副作用がでやすいです。あわてないよう、事前に医師から十分説明を受けておきましょう。軽い場合はそのまま治療を優先しますが、ひどければ減量もしくは休薬を考慮しなければなりません。

高血圧の発現率は、とくに日本人で高いようです。通常、降圧薬で対処できますが、まれに急激な血圧上昇と全身症状をともなう重篤な高血圧クリーゼを起こすことがあります。こまめに血圧測定をおこなうなど血圧の管理が重要です。

特異な皮膚症状としてあらわれるのが手足症候群です。手の平や足の裏が発赤し、しびれや痛みをともなうこともあります。塗り薬で治療すれば多くは継続可能ですので、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。

血管新生阻害作用から、出血しやすくなったり傷口が治りにくくなることもあります。鼻血や血尿など比較的軽い出血がほとんどですが、命にかかわるような消化管出血や脳出血を起こすこともなくはありません。

ほかにも、重い副作用として血栓塞栓症、消化管穿孔、瘻孔形成、白質脳症症候群などが報告されています。下記のような初期症状をふまえ、なにか普段と違う「おかしいな」と感じたら、すぐ病院スタッフに連絡してください。予防のために頻回な検査が欠かせません。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 高血圧クリーゼ..急激な血圧上昇、非常に高い血圧、頭痛、吐き気、意識がうすれる。
  • 血栓塞栓症..手足とくにふくらはぎの痛み・はれ・むくみ・しびれ、爪の色が紫、突然の息切れ・息苦しい、深呼吸で胸が痛い、急に視力が落ちる、視野が欠ける、目が痛む、頭痛、片側のまひ、うまく話せない、意識が薄れる。
  • 消化管穿孔、瘻孔形成..激しい腹痛、下痢、血液便、吐血。
  • 出血..鼻血、血尿、血痰、血液便、吐血、脳出血(頭痛、片側の手足のしびれ・まひ、うまく話せない、意識がうすれる)。
  • 甲状腺機能障害(低下・亢進)..疲れやすい、肌荒れ、声枯れ、冷え、むくみ、便秘、徐脈、頻脈、動悸、微熱、震え、食欲更新、やせる、発汗、いらいら。
  • 創傷治癒遅延..傷が治りにくい。
  • 白質脳症..頭痛、もの忘れ、ボーとする、歩行時のふらつき、手足のしびれ・まひ、うまく話せない、動作がにぶる、けいれん、二重に見える、見えにくい。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 心不全..息苦しい、息切れ、胸が苦しい、動悸、疲れやすい、むくみ、急な体重増加。
  • 間質性肺疾患..咳、息苦しさ、息切れ、息が荒い、呼吸困難、血痰、発熱。

【その他】
  • 高血圧
  • 手足症候群(手の平や足の裏の発赤、腫れ、水ぶくれ、皮がむける、しびれ、痛み)
  • 発疹、皮膚乾燥、かゆみ、脱毛
  • 下痢、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、口内炎
  • 発声障害(声枯れ、しゃがれ声、声の変化)
  • 頭痛、味覚異常、かすみ目
  • 疲労、むくみ、関節痛、筋肉痛、動悸
  • タンパク尿、ヘモグロビン増加または減少、赤血球増加
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye