おくすり110番
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成分(一般名) ポマリドミド
製品例 ポマリストカプセル1mg~2mg~3mg~4mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 その他の腫瘍用薬/他の抗悪性腫瘍剤/抗造血器悪性腫瘍剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 多発性骨髄腫を治療するお薬です。
作用

【働き】

多発性骨髄腫は血液がんの一種です。白血球のひとつ形質細胞(Bリンパ球)ががん化し、骨髄内で異常増殖することで起こります。進行は比較的ゆっくりですが、骨髄腫細胞の勢いが増し正常な血液細胞ができなくなると、さまざまな症状があらわれます。貧血、骨の痛み、腎機能の低下、さらには高カルシウム血症や腎不全を併発し余後は好ましくありません。

このお薬は、多発性骨髄腫を治療する抗悪性腫瘍薬です。免疫を活性化し腫瘍への攻撃を強めるほか、骨髄腫細胞の寿命を短くして死滅を早めたり、腫瘍に栄養を送る血管ができるのを抑えたりして抗腫瘍効果を発揮します。効き方には個人差がありますが、骨髄腫細胞が減少し、病気の進行が抑えられることにより、より長生きできる可能性があります。

【臨床試験】

再発または難治性の多発性骨髄腫に対する効果を、従来の高用量デキサメタゾン単独療法と比較する試験がおこなわれています。参加したのは、ボルテゾミブ(ベルケイド注射)とレナリドミド(レブラミドカプセル)による前治療が不良で、病勢が進行した再発または難治性の多発性骨髄腫の患者さん455人です。このうち302人はこの薬と低用量デキサメタゾンを併用し、別の153人は高用量デキサメタゾン単独療法をおこないます。そして、病状が落ち着いている無増悪生存期間を比較するのです。また、副次的に全生存期間と奏効率についても調べます。

その結果、この薬と低用量デキサメタゾンを併用した人達の無増悪生存期間の中央値は4カ月(15.7週)、デキサメタゾン単独療法の人達は2カ月(8.0週)でした。また、全生存期間の中央値はこの薬で13カ月(54週)、デキサメタゾン単独療法で8カ月(35週)、奏効率はこの薬が16.6%(50/302人)、デキサメタゾン単独療法で3.9%(6/153人)でした。この薬を用いたほうが奏効率が明らかに高く、また無増悪生存期間、全生存期間ともに延長したことから、再発または難治性の多発性骨髄腫に対する有効性が証明されたわけです。
特徴
  • サリドマイド(サレド)、レナリドミド(レブラミド)に続く、同誘導体の多発性骨髄腫治療薬です。作用機序からは免疫調節薬(IMiDs)または血管新生阻害薬に分類される抗造血器悪性腫瘍薬になります。
  • 免疫調節作用をはじめ、腫瘍細胞に対する増殖抑制作用、腫瘍組織の血管新生を阻害する作用などいろいろな作用を持ち合わせています。ステロイド薬のデキサメタゾン(レナデックス)との併用療法により、生存期間の延長が認められています。
  • 同類薬のレナリドミドに対し耐性を獲得した多発性骨髄腫細胞に対しても一定の効果が期待できます。このため、新規標準薬のレナリドミドやボルテゾミブ(ベルケイド注射)による前治療が効果不十分な再発または難治性の多発性骨髄腫に用いられます。
  • 妊娠中の女性は絶対に使用禁止です。サリドマイド同様の強い催奇形性をもつものと考えられるからです。使用にさいし厳格な安全管理手順(RevMate)が求められます。
注意
【診察で】
  • 妊娠中もしくはその可能性のある人、また授乳中の人は申し出てください。
  • 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
  • 使用中の薬を医師に教えてください。
  • 注意事項や副作用について十分説明を受けてください。薬の性質をよく理解し、同意のうえで治療にあたりましょう。

【注意する人】

妊婦中の女性は使用できません。深部静脈血栓症のリスクのある人、骨髄抑制のある人、腎臓病や肝臓病のある人は、副作用の発現に注意するなど慎重に用いる必要があります。

  • 適さないケース..妊婦中またはその可能性のある女性
  • 注意が必要なケース..深部静脈血栓症のリスクのある人、骨髄抑制のある人、腎臓病や肝臓病のある人、サリドマイド(サレド)またはレナリドミド(レブラミド)で過敏症を起こしたことのある人、高齢の人。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせによっては、この薬の血中濃度が上昇し、副作用がでやすくなります。たとえば、抗うつ薬のフルボキサミン(ルボックス、デプロメール)、抗菌薬のシプロフロキサシン(シプロキサン)、マクロライド系抗生物質のクラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)、アゾール系抗真菌薬のイトラコナゾール(イトリゾール)などです。これらはできるだけ避け相互作用のない他の薬剤への代替が望ましいのですが、治療上やむを得ず併用する場合は、この薬(ポマリドミド)の減量を考慮するとともに、副作用の発現に十分注意するようにします。

【使用にあたり】
  • 通常、1日1回1カプセル(4mg)を3週間飲み続け、その後の1週間は飲むのをやめます。この服薬3週間と休薬1週間を1サイクル(4週間)として服薬を繰り返します。飲む時間は医師の指示どおりにしてください。
  • ごく微量でも、妊娠中の女性などに悪影響するおそれがあります。飛散事故を防ぐためにも、カプセルを噛み砕いたり、開けて飲んではいけません。
  • 血球減少など副作用の出方によっては、いったん休薬し様子をみます。その後、一定の回復がみられたら、低用量カプセル(1mg~2mg~3mg)から再開するようにします。
  • ステロイド薬のデキサメタゾン(レナデックス)と必ず併用します。こちらの飲み方も変則的です。当初は4日おきに服薬と休薬を繰り返すことになると思います。飲み間違えや、飲み忘れがないように十分注意してください。
  • 万一飲み忘れた場合、決められた時間から12時間以内ならすぐにその分を飲んでください。12時間以上経過した場合は、その分は抜かし、翌日から通常通りに服用してください。絶対に2回分を一度に飲んではいけません。
  • 妊娠する可能性のある女性は、指示された方法で確実に避妊してください。もし、妊娠が疑われるのなら、直ちに医師に連絡してください。
  • 服用状況を記録し、次回の通院時に報告してください。飲み残しがあれば、その数を伝えてください。
  • 薬は厳重に管理してください。家族など別の人が誤って使用しないよう、保管場所は分けておいたほうがよいでしょう。子供が誤飲しないように、薬のしまい忘れにも注意してください。中止後に余った薬は、医療機関に返してください。

【検査】
  • 妊娠する可能性のある女性は、事前に妊娠検査をおこない、妊娠していないことを確認したうえで治療を開始します。その後も、4週間を超えない間隔で妊娠検査を実施する必要があります。
  • 効果や副作用をチェックするため、定期的に検査をおこないます。とくに血液の性状の変化に注意が必要です。

【妊娠・授乳】
  • 妊娠中は決して飲まないでください。強い催奇形性作用により、おなかの赤ちゃんに深刻な障害を引き起こすおそれがあるためです。
  • 妊娠を避けるため、妊娠する可能性のある女性は、服用開始予定4週間前から服用終了4週間後まで、確実な方法で避妊しなければなりません。なお、コンドームなどによる避妊法で100%回避できるわけではありません。性交渉をしないのが一番安心です。
  • 服用している期間は授乳を避けてください。
  • 男性が飲むと、この薬の成分が精液に入ります。精液を介して薬が相手女性に移行しないよう、男性は服用開始から服用終了4週間後まで、必ずコンドームを使用してください。また、この期間中は妊娠中の女性との性交渉は避け、精子・精液の提供も禁止です。

【食生活】
  • 避妊を指示された場合、決められた避妊法を徹底してください。
  • 眠気やめまいを起こすことがあります。車の運転をふくめ危険をともなう機械の操作や高所作業はしないでください。
効能 再発又は難治性の多発性骨髄腫
用法 デキサメタゾンとの併用において、通常、成人はポマリドミドとして1日1回4mgを21日間連日経口服用した後、7日間休薬する。これを1サイクルとして服用を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 副作用で比較的多いのは、便秘または下痢、吐き気、筋肉のけいれん・ぴくつき、めまい、けん怠感、発疹などです。多くは軽度で継続可能と思いますが、重篤な副作用の前ぶれとしてあらわれることがありますから、どのようなことでも医師に報告するようにしてください。

重い副作用として血栓・塞栓症が知られています。とくに重要なのが足にできる深部静脈血栓症と肺の血管が詰まる肺塞栓症、それと脳梗塞です。足のふくらはぎの痛みやしびれ、突然の息切れ、胸の痛み、片側の麻痺といった症状に注意してください。血栓の出現リスクはデキサメタゾンとの併用により高まります。

検査でよく見つかるのは、骨髄抑制にともなう血球減少です。異常があれば、薬を減量するなどして重症化を防ぎます。気づかないまま白血球が極端に減少してしまうと、体の抵抗力が落ち重い感染症にかかりやすくなります。さらに、血小板減少にともなう出血や、赤血球の不足による貧血を起こす可能性もあります。発熱やのどの痛み、強い疲労感、あるいは歯茎出血や皮下出血など出血傾向がみられたら、ただちに医師に連絡してください。

ほかにも重い副作用として、腫瘍崩壊症候群、心不全や不整脈、急性腎不全、末梢神経障害、間質性肺疾患、肝機能障害などが報告されています。下記のような初期症状をふまえ、気になることがあれば、医師と連絡をとり適切な指示を受けるようにしてください。早期対応が大事です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 静脈血栓症、肺塞栓症..手足(特にふくらはぎ)の痛み・はれ・むくみ・しびれ、爪の色が紫、突然の息切れ・息苦しい、深呼吸で胸が痛い、急な視力低下、視野が欠ける、目が痛む。
  • 脳梗塞..片側の手足のまひ・しびれ、口がゆがむ、うまく話せない、視野が欠ける、二重に見える、考えがまとまらない、ふらつく
  • 骨髄抑制(血球減少)..発熱、ひどい疲労感、のどの痛み、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向、息切れ、動悸。
  • 重い感染症..発熱、けん怠感、のどの痛み、咳や痰、息苦しい、嘔吐、下痢、皮膚発赤・小水疱・ピリピリ痛い、水ぶくれ、できもの。
  • 腫瘍崩壊症候群..全身のむくみ、尿が少ない・出ない、血尿、脇腹の痛み。
  • 心不全・不整脈..息切れ、息苦しい、むくみ、体重増加、動悸、脈が弱い、脈の乱れ、めまい、失神。
  • 急性腎不全..尿が少ない・出ない、むくみ、尿の濁り、血尿、だるい、吐き気、頭痛、のどが渇く、けいれん、血圧上昇。
  • 全身性の過敏症状..発疹、じんま疹、顔や喉の腫れ、息苦しい(ゼーゼー)、咳、発熱、寒気、頻脈、下痢。
  • 末梢神経障害..手足のしびれ、感覚が鈍い、灼熱感、ピリピリ痛む。
  • 間質性肺疾患..咳、息苦しさ、息切れ、息が荒い、呼吸困難、血痰、発熱。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。

【その他】
  • 便秘、下痢、吐き気、嘔吐
  • 疲労、発熱、咳、息苦しい
  • 筋肉けいれん・ぴくつき、筋肉痛
  • めまい、眠気、ふるえ、味覚異常
  • 発疹、かゆみ
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye