おくすり110番
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成分(一般名) トリフルリジン/チピラシル塩酸塩
製品例 ロンサーフ配合錠T15~T20 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 その他の腫瘍用薬/その他/抗悪性腫瘍剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 がんの増殖をおさえるお薬です。大腸がんの治療に用います。
作用

【働き】

大腸は大きく結腸と直腸に分かれます。そこに発生するがんの総称が大腸がんです。大腸がんの治療は切除を基本としますが、手術ができない場合や再発がんに対しては、いくつかの抗がん薬を組み合わせた化学療法(FOLFOX療法、FOLFIRI療法等)をおこないます。ただ、抗がん薬には限界があり、その効果はある一定の期間使用すると薄れてくるものです。その抗がん薬に抵抗力をもつ一部のがん細胞が再び増えてくるからです。

このお薬は大腸がんに有効な新しい抗がん薬です。がんの遺伝子(DNA)に入り込み、遺伝子の複製をじゃますることで、がんの増殖をおさえます。今までの抗がん薬とは効きかたが違うので、標準的な化学療法が効かなくなった場合でも一定の効果が期待できます。このため、いくつかの標準治療のあとに悪化した大腸がんに、第3の切り札として用いれば、何もしないより長生きできる可能性があるのです。

【薬理】

抗がん作用をもつ主成分のトリフルリジンと、補助成分のチピラシルが配合されています。トリフルリジンは、がんの遺伝子が複製されるさい、チミジンの代わりに遺伝子構造内に取り込まれ、その機能障害を引起こすことで抗腫瘍効果を発揮します。一方、チピラシルの配合目的は、トリフルリジンの分解を抑え作用を持続させるためです。すなわち、トリフルリジンの分解をうながす酵素チミジンホスホリラーゼを阻害し、トリフルリジンの血中濃度を維持する役目をします。

【臨床試験】

この薬の大腸がんに対する効果と安全性を調べる臨床試験がおこなわれています。参加したのは進行した大腸がんで、2つ以上の標準的化学療法をすでにおこなったいる患者さん800人。このうち534人はこの薬を、別の266人はプラセボ(にせ薬)を服用し、それぞれの生存期間を比較します。

その結果、この薬を飲んでいた人達の生存期間の中央値は7.1カ月でした。一方、プラセボの人達は5.3カ月にとどまりました。この薬を飲んでいた人達のほうが生存期間が長く、プラセボを上回る延命効果が示されたわけです。安全性についても許容範囲内で、副作用の管理もほとんどの人で可能でした。
特徴
  • 核酸系の抗がん薬です。代謝拮抗薬の部類ですが、5-FUなど従来のフッ化ピリミジン系代謝拮抗薬とは作用機序が違います。実際の臨床試験でも、生存期間を有意に延長する結果が得られています。
  • 一次治療薬とはしませんが、進行・再発大腸がんの新たな選択肢として期待されています。処方が検討されるのは、標準的な抗がん薬による一次治療と二次治療(FOLFOX療法、FOLFIRI療法等)または三次治療(セツキシマブ、レゴラフェニブ等)をおこなったあとに病状が悪化した場合です。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 妊娠中もしくはその可能性のある人、また授乳中の人は医師に伝えてださい。妊娠中は使用できません。
  • 有効性だけでなく、副作用や注意事項についても十分に説明を受けてください。薬の性質をよく理解し、同意のうえで治療にあたりましょう。

【注意する人】

骨髄抑制や感染症を合併している人は慎重に用いる必要があります。それらの病状をさらに悪化させるおそれがあるためです。妊娠中は禁止です。

  • 適さないケース..妊娠中。
  • 注意が必要なケース..骨髄抑制、感染症、腎臓病、肝臓病のある人、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

他の抗がん薬との併用について、有効性や安全性は確立していません。いっしょに用いる場合は、副作用の増強に留意する必要があります。とくにフッ化ピリミジン系は重篤な骨髄抑制を起こすおそれがあり要注意です。

  • 飲み合わせに注意..フッ化ピリミジン系抗がん薬(5FU、フトラフール、ユーエフティ、 ティーエスワン、ゼローダ等)、その他の抗がん薬(メソトレキセート等)、リウマトレックス、アンコチルなど。

【使用にあたり】
  • 変則的な飲みかたになります。決められたスケジュールに従い正しく服用してください。服薬日と休薬日に気をつけ、飲み間違えや飲み忘れのないようにしましょう。
  • 通常、1日2回、朝・夕食後に5日間服用し、その後2日間休みます。これを2回繰り返したあと、14日間休みます。これを1コースとして繰り返します。空腹時ですと、血中濃度が上昇し副作用が強まりますので、必ず食後にしてください。
  • 1回の服用量は、体表面積に合わせて医師が決めます。副作用や検査の値によっては減量が必要です。含量が異なる2種類の錠剤があり、これらの組み合わせになることがあります。
  • カゼ症状をふくめ発熱やのどの痛み、出血、ひどい倦怠感など、この薬を服用中にいつもと違う症状があらわれたら、すぐに医師と連絡をとってください。

【検査】

効果や副作用をチェックするため、定期的に検査を受けなければなりません。とくに、白血球や血小板など血液の成分に異常がないか頻繁に調べる必要があります。肝臓や腎臓の検査も大事です。

【妊娠・授乳】

妊娠中の安全性についてはよく分かっていませんが、動物実験で発育抑制や奇形が報告されています。このため、妊娠中もしくはその可能性のある女性は控えるようにします。
効能 治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
用法 通常、成人は初回服用量(1回量)を体表面積に合わせて次の基準量とし(トリフルリジンとして約35mg/m2/回)、朝食後及び夕食後の1日2回、5日間連続経口服用したのち2日間休薬する。これを2回繰り返したのち14日間休薬する。これを1コースとして服用を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。(用法及び用量の表参照)。
  • 体表面積(m2):初回基準量(トリフルリジン相当量)
  • 〜1.07未満:35mg/回(70mg/日)
  • 1.07以上〜1.23未満:40mg/回(80mg/日)
  • 1.23以上〜1.38未満:45mg/回(90mg/日)
  • 1.38以上〜1.53未満:50mg/回(100mg/日)
  • 1.53以上〜1.69未満:55mg/回(110mg/日)
  • 1.69以上〜1.84未満:60mg/回(120mg/日)
  • 1.84以上〜1.99未満:65mg/回(130mg/日)
  • 1.99以上〜2.15未満:70mg/回(140mg/日)
  • 2.15以上〜:75mg/回(150mg/日)

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 吐き気や嘔吐、食欲不振、下痢、疲労、口内炎、肺炎をはじめとする感染症など、いろいろな副作用がでやすいです。多くの場合そのまま継続できますが、症状によっては薬の減量もしくは休薬が必要です。体の異変が気になるときは医師と連絡をとってください。

副作用でもっとも重要なのが骨髄抑制にともなう血液障害です。白血球が極端に減少すると、体の抵抗力がひどく落ちて感染症にかかりやすくなります。また、血小板減少により出血を生じることもあります。発熱やのどの痛み、鼻血や皮下出血、歯茎出血などが現れたら要注意です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 重い感染症..発熱、けん怠感、のどの痛み、咳や痰、息苦しい、嘔吐、下痢、皮膚発赤・小水疱・ピリピリ痛い、水ぶくれ、できもの。
  • 間質性肺疾患..から咳、息苦しさ、息切れ、息が荒い、呼吸困難、血痰、発熱。

【その他】
  • 吐き気、嘔吐、食欲不振、下痢、便秘、腹痛、口内炎
  • 疲労、発熱、頭痛、かぜ
  • 手足のしびれ、脱力、発疹
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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