おくすり110番
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成分(一般名) ヒベンズ酸プロメタジン
製品例 ピレチア錠(5mg)~(25mg)、ピレチア細粒、ヒベルナ糖衣錠5mg~25mg、ヒベルナ散10% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 抗ヒスタミン剤/フェノチアジン系/抗ヒスタミン剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 アレルギーの症状を抑えるお薬です。そのほか、ふるえや乗り物酔いにも適応します。
作用

【働き-1】

アレルギーの発症には、ヒスタミンという体内物質が関与しています。このお薬は、ヒスタミンの受容体をブロックし、その働きをおさえることで アレルギー症状を緩和します。カゼや花粉症をふくめ、アレルギーにもとづくクシャミや鼻水、じんま疹やかゆみなどに有効です。ただし、対症療法薬になりますので、アレルギーの原因そのものは治せません。

【働き-2】

抗ヒスタミン作用のほか、抗コリン作用、抗セロトニン作用、あるいは脳内における抗ヒスタミン作用にもとづく鎮静作用など多彩な薬理作用を示します。こういった作用から、ふるえをともなうパーキンソ症状、吐き気や嘔吐、乗り物酔い、不眠、麻酔前投薬などにも応用されます。
特徴
  • 開発がたいへん古い第1世代の抗ヒスタミン薬です。化学構造的にはフェノチアジン系になります。比較的速効性で作用時間は短いほうです。くしゃみや鼻水、かゆみによく効きますが、鼻づまりにはあまり効きません。第1世代の欠点は、抗コリン作用にもとづく口の渇きや排尿障害などいろいろ副作用がでやすい点です。また、脂溶性が高く脳に入りやすいので、眠気や集中力の低下といった中枢抑制作用もみられます。
  • ヒスタミン受容体への選択率が低く、ほかのムスカリン受容体やセロトニン受容体などさまざまな受容体に拮抗的に働き、多種多様な作用を示します。適用範囲も広く、たとえば強い抗コリン作用から振せん麻痺やパーキンソ病に適用するほか、制吐作用にもとづく動揺病の効能もあります。また、かゆみで眠れない場合など鎮静作用をかねて用いられることがあります。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、その薬を医師に教えてください。

【注意する人】

閉塞隅角緑内障のある人や、前立腺肥大症などで尿の出の悪い人には用いません。症状が悪化するおそれがあるためです。また、呼吸抑制のおそれがあるため、2歳未満の赤ちゃんへの投与も禁止されています。肝臓の悪い人や体の弱っている人は、副作用がでやすいので慎重に用います。

  • 適さないケース..閉塞隅角緑内障、前立腺肥大症などで尿の出の悪い人、2歳未満、昏睡状態の人。
  • 注意が必要なケース..開放隅角緑内障、肝臓病の人、脱水や栄養不良のある体の弱っている人、2歳以上の子供。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 安定剤など脳の神経をしずめる薬と併用すると、眠気の副作用がでやすくなります。
  • 一部の安定剤や抗うつ薬(三環系)、胃腸薬(鎮痙薬)との併用により、口の渇きや排尿困難、便秘などの副作用がでやすくなります。
  • 降圧薬の作用を強める可能性があります。
  • 飲酒は控えてください。めまいや眠気などの副作用がでやすくなります。

【使用にあたり】
  • 症状により、用法用量が異なります。指示通りにご使用ください。
  • 自分だけの判断で、急に中止してはいけません。

【食生活】

人によっては眠気をもよおします。また眠くなくても集中力や注意力が低下することがあります。車の運転をふくめ危険をともなう機械の操作や作業は避けてください。
効能
  • 振せん麻痺、パーキンソニスム
  • 麻酔前投薬、人工(薬物)冬眠
  • 感冒等上気道炎に伴うくしゃみ、鼻汁、咳嗽、枯草熱、アレルギー性鼻炎
  • 皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、薬疹、中毒疹)、じん麻疹、血管運動性浮腫
  • 動揺病
用法 塩酸プロメタジンとして通常成人1回5〜25mgを、1日1〜3回経口服用する。振せん麻痺、パーキンソニスムには1日25〜200mgを適宜分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 わりと多いのは、眠気やけん怠感です。たいてい心配ないですが、ひどいようでしたら早めに医師に相談してください。

そのほか、頭重感、目のかすみ、排尿困難、動悸、便秘、立ちくらみなどもみられます。もともと前立腺肥大症のある人や、高齢の男性では、排尿の具合に注意してください。

重い副作用はまずありませんが、抗精神病薬と併用している場合は、悪性症候群に念のため注意が必要です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 悪性症候群(Syndrome malin)..動かず黙り込む、体の硬直、飲み込めない、急激な体温上昇、発汗、頻脈、ふるえ、精神変調、意識障害。
  • 乳児突然死症候群(SIDS)、乳児睡眠時無呼吸発作。

【その他】
  • 眠気、眠りがち、だるい、めまい、頭痛、頭重感
  • 口の渇き、吐き気、食欲不振、便秘
  • 動悸(ドキドキ感)、低血圧、立ちくらみ
  • 排尿困難(尿が出にくい)、目のかすみ
  • 発疹、光線過敏症
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye