概説 |
アレルギーを抑えるお薬です。喘息の治療に用います。 |
作用 |  【働き】
- アレルギーの発症には、ヒスタミンやロイコトリエン、トロンボキサンなど、いろいろな体内物質が関与しています。このお薬は、そのなかのトロンボキサンの生合成をおさえます。アトピー型や比較的軽い喘息にに適応しますが、単独では弱いので、ふつう他の喘息薬と併用します。
- アレルギーの原因そのものを治すことはできません。

- 【薬理】

- トロンボキサン合成酵素を選択的に阻害して、トロンボキサンA2の産生を抑制します。その結果、気道過敏性の亢進が抑制され、喘息発作が起こりにくい状態になります。
|
特徴 | 抗アレルギー薬です。そのなかの「トロンボキサン合成酵素阻害薬」に分類されます。従来の抗ヒスタミン薬にみられる眠気や口の渇きの副作用はありません。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 別に薬を飲んでいる場合は、その薬を医師に教えてください。
 【注意する人】
- 出血傾向のある人は、慎重に用います。
- 子供には用いません(使用実績がないため)

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 血栓を予防する薬(アスピリンやチクロピジンなど)と併用すると、出血傾向が強まるおそれがあります。併用する場合は、用量を調節するなど慎重に用います。
- 飲み合わせに注意..アスピリン(バファリン)、チクロピジン(パナルジン)、ワルファリンなど。
 【使用にあたり】
- 症状により、用法用量が異なります。指示通りにご使用ください。
- 毎日規則的に服用します。十分な効果がでるまでに1カ月以上かかることがあります。
- 予防薬ですので、喘息発作を直接止める作用はありません。発作時には、気管支拡張作用のある吸入薬を用いてください。
|
効能 |
気管支喘息。 |
用法 |
通常、成人はオザグレル塩酸塩水和物として1日量400mg(100mg錠4錠又は200mg錠2錠)を朝食後及び就寝前の2回に分けて経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
|
副作用 |
副作用は少ないほうです。まれに歯肉出血や鼻血、女性では生理が長くなるといった出血傾向があらわれることがあります。
重い副作用はまずありませんが、長く飲み続けるときは定期的に肝機能検査を受けたほうがよいでしょう。
- 出血傾向(歯肉出血、鼻出血、皮下出血、月経延長)
- 発疹、かゆみ
- 吐き気、胃の不快感
- 肝機能値の異常
|