おくすり110番
スポンサード リンク 投げ銭コ-ナ-

成分(一般名) 柴胡清肝湯
製品例 ツムラ柴胡清肝湯エキス顆粒(医療用)、コタロー柴胡清肝湯エキス細粒 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 漢方/漢方/漢方製剤

  PR 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」

   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 炎症をやわらげ、心と体をおだやかにする漢方薬です。
作用

【働き】

柴胡清肝湯(サイコセイカントウ)という方剤です。炎症をやわらげたり、血行をよくする働きがあります。また神経の高ぶりをしずめて、心と体の状態をよくします。いわゆる腺病質で、皮膚が赤黒く、のどの腫れを起こしやすい人、ことに子供に向いています。

【組成】

漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。柴胡清肝湯には、熱や炎症をさますもの、血流をよくするもの、あるいは排膿をうながす生薬などがいろいろと配合されています。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。

  • 柴胡(サイコ)
  • 黄ゴン(オウゴン)
  • 黄柏(オウバク)
  • 黄連(オウレン)
  • カ楼根(カロコン)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 桔梗(キキョウ)
  • 山梔子(サンシシ)
  • 地黄(ジオウ)
  • 芍薬(シャクヤク)
  • 川きゅう(センキュウ)
  • 当帰(トウキ)
  • 薄荷(ハッカ)
  • 連翹(レンギョウ)
  • 牛蒡子(ゴボウシ)
特徴
  • 子供に用いることの多い漢方薬です。森道伯という人が考えた処方です。
  • 適応証(体質)は、熱証(炎症)、血虚(血流不足・貧血症状)、気上衝(のぼせ・イライラ・緊張・不安)となります。
注意
【診察で】
  • 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
  • 市販薬も含め服用中の薬を医師に教えてください。

【注意する人】

食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢など、胃腸の弱っている人は慎重に用いる必要があります。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

芍薬甘草湯など甘草を含む他の漢方薬といっしょに飲むときは、「偽アルドステロン症」の副作用に注意が必要です。

  • 飲み合わせに注意..甘草含有製剤、グリチルリチン(グリチロン等)など。

【使用にあたり】
  • ふつう、漢方薬は食前もしくは食間(空腹時)に飲みます。顆粒は、お湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むとよいでしょう。むかつくときは、水で飲んでもかまいません。
  • もし、食欲がなくなったり、吐き気を催すようでしたら、食後でもよいと思います。
  • 効果のないときは、医師と相談してみてください。証の再判定が必要かもしれません。

【備考】
  • 漢方は中国で生まれた体系医学です。その起源は遠く2千年以上もさかのぼります。そして、日本にも古くから伝わり、独自の発展をとげました。
  • 漢方の特徴は、体全体をみるということです。体全体の調子を整え、病気を治していくのです。ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。このときの体の状態や体質をあらわすのが「証(しょう)」という概念です。このような考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。漢方のよさは、薬そのものよりも、証にもとづき「人をみる」という、その考え方にあるといっても過言でないでしょう。
  • 病院では、服用が簡単な「エキス剤」が広く使われています。これは、煎じ薬を濃縮乾燥させたもので、そのままお湯に溶かすだけで飲めます(一部の専門外来では、生薬のまま調合することも)。現在、柴胡清肝湯をはじめ約150種類の方剤が保険適応となっています。
効能

【ツムラ・他】

かんの強い傾向のある小児の次の諸症。

  • 神経症、慢性扁桃腺炎、湿疹。

【コタロー】

虚弱者、小児腺病体質者、およびこれに伴う次の諸症。

  • 慢性胃腸病、貧血、頸部淋巴腺炎、肺門淋巴腺炎、扁桃腺肥大、神経症、湿疹。
用法 通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口服用する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する(ツムラ)。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 漢方薬にも少しは副作用があります。人によっては、胃の不快感やもたれ感、食欲不振、吐き気などを催します。しだいに慣れることが多いのですが、つらいときは医師と相談してください。

重い副作用はまずありませんが、配合生薬の甘草の大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることがあります。「偽アルドステロン症」と呼ばれる症状です。複数の方剤の長期併用時など、念のため注意が必要です。

そのほか、長期服用時に腸間膜静脈硬化症が報告されているようです。万一のことですが、腹痛、腹部膨満、下痢または便秘が続く といった症状に注意し、そのような場合は医師に報告してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 偽アルドステロン症..だるい、血圧上昇、むくみ、体重増加、手足のしびれ・痛み、筋肉のぴくつき・ふるえ、力が入らない、低カリウム血症。
  • 腸間膜静脈硬化症..長期服用時に腹痛・下痢・便秘・腹部膨満などが繰り返しあらわれる、便潜血陽性。

【その他】
  • 胃の不快感、食欲不振、吐き気、下痢
   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
  









用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
おくすり110番病気別の薬くすり本NAVIおくすり鑑定妊娠とくすり禁忌薬副作用薬価Drug Yaboo!

スポンサード リンク 投げ銭してネ !
Good luck & Good bye