おくすり110番
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成分(一般名) 四苓湯
製品例 オースギ四苓湯細粒(調剤用) ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 漢方/漢方/漢方製剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 水分循環をよくする漢方薬です。はき気や嘔吐、むくみなどに用います。
作用

【働き】

四苓湯(シレイトウ)という方剤です。水分循環を改善し、無駄な水分を取り除きます。具体的には、はき気や嘔吐、下痢、むくみ(浮腫)などに適応します。体質(証)にそれほどこだわらず、口が渇き、尿量が少ないことを目安に広く用いることができます。

【組成】

漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。四苓湯には、“猪苓”や“茯苓”をはじめ、利尿作用のある生薬が4種類配合されています。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。

  • 猪苓(チョレイ)
  • 茯苓(ブクリョウ)
  • 蒼朮(ソウジュツ)
  • 沢瀉(タクシャ)
特徴
  • 利尿作用をもつ方剤です。主薬の“猪苓”を中心に4種類の生薬からできているので、四苓湯と呼ばれるようになりました。五苓散から“桂皮”をぬいた処方でもあります。
  • 清時代の「温疫論」という古典書で紹介されています。
  • 適応証(体質)は、湿証(水分停滞)となります。
注意

【診察で】

持病のある人は医師に伝えておきましょう。

【使用にあたり】
  • ふつう、漢方薬は食前もしくは食間(空腹時)に飲みます。顆粒は、お湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むとよいでしょう。むかつくときは、水で飲んでもかまいません。
  • もし、食欲がなくなったり、吐き気を催すようでしたら、食後でもよいと思います。
  • 効果のないときは、医師と相談してみてください。証の再判定が必要かもしれません。

【備考】
  • 漢方は中国で生まれた体系医学です。その起源は遠く2千年以上もさかのぼります。そして、日本にも古くから伝わり、独自の発展をとげました。
  • 漢方の特徴は、体全体をみるということです。体全体の調子を整え、病気を治していくのです。ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。このときの体の状態や体質をあらわすのが「証(しょう)」という概念です。このような考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。漢方のよさは、薬そのものよりも、証にもとづき「人をみる」という、その考え方にあるといっても過言でないでしょう。
  • 病院では、服用が簡単な「エキス剤」が広く使われています。これは、煎じ薬を濃縮乾燥させたもので、そのままお湯に溶かすだけで飲めます(一部の専門外来では、生薬のまま調合することも)。現在、四苓湯をはじめ約150種類の方剤が保険適応となっています。
効能 のどが渇いて水を飲んでも尿量が少なく、はき気、嘔吐、腹痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症。
  • 暑気あたり、急性胃腸炎、むくみ。
用法 成人1回1.0g、15歳未満7歳以上1回成人の2/3量、7歳未満4歳以上1回成人の1/2量、4歳未満2歳以上1回成人の1/3量、2歳未満1回成人の1/4量、いずれも1日3回食前または食間に水または白湯にて経口服用する(オースギ)。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 漢方薬にも少しは副作用があります。人によっては、服用時にむかついたり、食欲がなくなるかもしれません。しだいに慣れることが多いのですが、つらいときは医師と相談してください。

  • 胃の不快感、食欲不振、軽い吐き気
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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