おくすり110番
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成分(一般名) 治打撲一方
製品例 ツムラ治打撲一方エキス顆粒(医療用) ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 漢方/漢方/漢方製剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 打撲の治りをよくする漢方薬です。
作用

【働き】

治打撲一方(チダボクイッポウ)という方剤です。その名が示すよう、打撲の治療に用います。患部の血行をよくするとともに、腫れや痛みをやわらげます。

【組成】

漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。治打撲一方の構成生薬は下記の7種類です。“桂皮”と“丁子”は発散性の生薬で、患部の熱や痛みを発散して治します。また、“大黄”と“樸そく”には収斂作用があり、熱や腫れをさます効果が期待できます。そのほか、血液循環をよくする“川きゅう”、止血作用の“川骨”、緩和作用のある“甘草”などが配合されます。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。

  • 桂皮(ケイヒ)
  • 丁子(チョウジ)
  • 大黄(ダイオウ)
  • 樸そく(ボクソク)
  • 川きゅう(センキュウ)
  • 川骨(センコツ)
  • 甘草(カンゾウ)
特徴
  • 打撲や捻挫に用いる代表的な方剤です。江戸時代の医師 香川修庵によってつくられました。
  • 証(体質)にはそれほどこだわらずに用いられます。
注意
【診察で】
  • 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
  • 妊娠中の人は医師に申し出てください。
  • 市販薬も含め服用中の薬を医師に教えてください。

【注意する人】
  • 体がひどく弱っている「著しい虚証」の人は、慎重に用いる必要があります。
  • 胃腸が弱く、食欲不振や吐き気、嘔吐や下痢などを起こしやすい人は慎重に用いるようにします。
  • 軟便や下痢をしている人は、控えたほうがよいでしょう。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

他の漢方薬と併用する場合は、大黄の重複に注意します。また、芍薬甘草湯など甘草を含む他の漢方薬といっしょに飲むときは、「偽アルドステロン症」の副作用に注意が必要です。

  • 飲み合わせに注意..大黄含有製剤、甘草含有製剤、グリチルリチン(グリチロン等)など。

【使用にあたり】
  • ふつう、漢方薬は食前もしくは食間(空腹時)に飲みます。顆粒は、お湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むとよいでしょう。むかつくときは、水で飲んでもかまいません。
  • もし、食欲がなくなったり、吐き気を催すようでしたら、食後でもよいと思います。
  • 効果のないときは、医師と相談してみてください。証の再判定が必要かもしれません。

【妊娠・授乳】

配合生薬の大黄には、子宮収縮作用や骨盤内臓器の充血作用が認められています。そのため、流早産の原因にもなりかねません。大量でなければまず心配ないのですが、妊娠中の服用については医師とよく相談してください。

【備考】
  • 漢方は中国で生まれた体系医学です。その起源は遠く2千年以上もさかのぼります。そして、日本にも古くから伝わり、独自の発展をとげました。
  • 漢方の特徴は、体全体をみるということです。体全体の調子を整え、病気を治していくのです。ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。このときの体の状態や体質をあらわすのが「証(しょう)」という概念です。このような考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。漢方のよさは、薬そのものよりも、証にもとづき「人をみる」という、その考え方にあるといっても過言でないでしょう。
  • 病院では、服用が簡単な「エキス剤」が広く使われています。これは、煎じ薬を濃縮乾燥させたもので、そのままお湯に溶かすだけで飲めます(一部の専門外来では、生薬のまま調合することも)。現在、治打撲一方をはじめ約150種類の方剤が保険適応となっています。
効能 打撲によるはれ及び痛み。
用法 通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口服用する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する(ツムラ)。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 漢方薬にも少しは副作用があります。人によっては、胃の不快感、食欲不振、吐き気、腹痛、下痢などおこします。腹痛や下痢がひどいときは、早めに受診してください。

重い副作用はまずありませんが、配合生薬の甘草の大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることがあります。「偽アルドステロン症」と呼ばれる症状です。複数の方剤の長期併用時など、念のため注意が必要です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 偽アルドステロン症..だるい、血圧上昇、むくみ、体重増加、手足のしびれ・痛み、筋肉のぴくつき・ふるえ、力が入らない、低カリウム血症。

【その他】
  • 胃の不快感、食欲不振、吐き気、腹痛、下痢
  • 発疹、発赤、かゆみ
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye