おくすり110番
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成分(一般名) 半夏白朮天麻湯
製品例 ツムラ半夏白朮天麻湯エキス顆粒(医療用)、クラシエ半夏白朮天麻湯エキス細粒 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 漢方/漢方/漢方製剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 めまいや頭痛に用いる漢方薬です。
作用

【働き】

漢方では、めまいの第一の要因として“水毒”を疑います。水毒とは、体の水分が停滞したり偏在することで、その循環が悪いことを意味します。この方剤、半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)は、水分循環を改善し水毒を取り去ることで、めまいを治します。

めまいの症状を中心に、頭痛や頭重感、吐き気や嘔吐、手足の冷えなどをともなうときに用います。ふだんから胃腸が弱く、冷え性で体力のあまりない人に向く処方です。

【組成】

漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。半夏白朮天麻湯は、その名前になっている“半夏”と“白朮”、“天麻”を中心に、下記の12種類の生薬から成ります。“半夏”は、吐き気や嘔吐をおさえる漢方の重要な生薬です。“白朮”と“茯苓”それと“沢瀉”には利尿作用があり、体の余分な水分を取り去ります。“天麻”は、めまいや頭痛を発散して治します。さらに、滋養強壮作用のある“人参”と“黄耆”、健胃作用をもつ“陳皮”や“黄柏”、“麦芽”や“生姜”なども加わります。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。

  • 半夏(ハンゲ)
  • 白朮(ビャクジュツ)
  • 茯苓(ブクリョウ)
  • 沢瀉(タクシャ)
  • 天麻(テンマ)
  • 人参(ニンジン)
  • 黄耆(オウギ)
  • 乾姜(カンキョウ)
  • 陳皮(チンピ)
  • 黄柏(オウバク)
  • 麦芽(バクガ)
  • 生姜(ショウキョウ)
特徴
  • 病院でも、めまいの治療によく処方されます。金時代の「脾胃論」という古典書で紹介されている処方です。
  • 適応証(体質)は、虚証(虚弱)、寒証(冷え)、湿証(水分停滞)となります。
注意
【診察で】
  • 持病のある人は医師に伝えておきましょう。

【使用にあたり】
  • ふつう、漢方薬は食前もしくは食間(空腹時)に飲みます。顆粒は、お湯で溶かしてから、ゆったりした気分で飲むとよいでしょう。むかつくときは、水で飲んでもかまいません。
  • もし、食欲がなくなったり、吐き気を催すようでしたら、食後でもよいと思います。
  • 効果のないときは、医師と相談してみてください。証の再判定が必要かもしれません。

【備考】
  • 漢方は中国で生まれた体系医学です。その起源は遠く2千年以上もさかのぼります。そして、日本にも古くから伝わり、独自の発展をとげました。
  • 漢方の特徴は、体全体をみるということです。体全体の調子を整え、病気を治していくのです。ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。このときの体の状態や体質をあらわすのが「証(しょう)」という概念です。このような考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。漢方のよさは、薬そのものよりも、証にもとづき「人をみる」という、その考え方にあるといっても過言でないでしょう。
  • 病院では、服用が簡単な「エキス剤」が広く使われています。これは、煎じ薬を濃縮乾燥させたもので、そのままお湯に溶かすだけで飲めます(一部の専門外来では、生薬のまま調合することも)。現在、半夏白朮天麻湯をはじめ約150種類の方剤が保険適応となっています。
効能

【ツムラ・他】

胃腸虚弱で下肢が冷え、めまい、頭痛などがある者。

【コタロー】

冷え症、アトニー体質で疲労しやすく、頭痛、頭重、めまい、肩こりなどがあり、ときには悪心、嘔吐などを伴うもの。

  • 胃アトニー症、胃腸虚弱者、または低血圧症に伴う頭痛、めまい。

【三和】

平素より胃腸が虚弱で足が冷え、ときどき頭痛、めまいを起こし、激しいときは嘔吐を伴う症状。または食後に手足がだるくねむくなるもの、しばしば心下部に振水音を伴うものの次の諸症。

  • 胃アトニ―症、胃下垂、胃神経症、低血圧症
用法 通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前又は食間に経口服用する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する(ツムラ)。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 漢方薬にも少しは副作用があります。人によっては、服用時にむかついたり、かえって食欲がなくなるかもしれません。しだいに慣れることが多いのですが、つらいときは医師と相談してください。

  • 胃の不快感、食欲不振、軽い吐き気
  • 発疹、発赤、かゆみ
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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