概説 |
細菌を殺菌するお薬です。腸内の殺菌に用います。 |
作用 | 細菌が原因の下痢症に用います。細菌の細胞膜を障害することで、殺菌的に作用します。 |
特徴 |
- ペプチド系の抗生物質です。とくに、大腸菌や赤痢菌などグラム陰性桿菌に強い抗菌力を示します。
- この系統の飲み薬は体内に吸収されないので、腸の感染症以外の病気には用いません。
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注意 |
- 【診察で】
- アレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。
【使用にあたり】
- 決められた飲み方を守ってください。症状、年齢、製剤によって用法用量が異なります。コップ1杯ほどの十分な水で飲んでください。
- 指示された期間きちんと続けましょう。症状によっては、少し長めになるかもしれません。自分だけの判断で止めてしまうと、再発したり治りにくくなるおそれがあります。
- 【備考】
- 抗生物質の効きにくい細菌が増えています。ある調査によると、中耳炎を起こす肺炎球菌の7割が抵抗力を持っていたそうです。このような耐性菌を増やさないため、欧米では抗生物質の安易な使用は慎まれています。
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効能 |
- 【適応菌種】
- コリスチンに感性の大腸菌、赤痢菌
- 【適応症】
- 感染性腸炎
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用法 |
通常、成人はコリスチンメタンスルホン酸ナトリウムとして1回300万〜600万単位を1日3〜4回経口服用する。小児は1日30万〜40万単位/kgを3〜4回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、小児用量は成人量を上限とする。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
体内にほとんど吸収されないので、副作用は少ないです。もし、体に発疹があらわれたら、医師に連絡してください。
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