おくすり110番
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成分(一般名) クロラムフェニコール
製品例 クロロマイセチン50~250 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 主にg陽性,陰性菌,リケッチア,クラミジア用剤/クロラムフェニコール/抗生物質製剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 細菌を殺菌するお薬です。細菌が原因の病気に用います。
作用

【働き】

感染症は、病原微生物が人の体に侵入し悪さをする病気です。腫れや発赤を生じ、ときに化膿し、痛みや発熱により苦痛をもたらします(実は、このような症状は病原微生物と戦うための体の防衛システムでもあるのです)。

病原微生物には、細菌やウイルス、真菌(カビ)などが含まれます。このお薬が有効なのは おもに“細菌”による感染症です。グラム陽性菌・陰性菌をはじめ、クラミジアやリケッチアにも有効です。病原菌が死滅すれば、腫れや発赤がおさまり、痛みがとれ、熱があれば解熱します。

【薬理】

細菌の蛋白質の合成を阻害することで、その増殖を抑えます(静菌作用)。とくにサルモネラ菌などグラム陰性桿菌、発疹チフス・つつが虫などのリケッチアに対して強い作用を示します。
特徴クロラムフェニコール系の抗生物質です。再生不良性貧血など血液の副作用がでやすいので、一般的な感染症に第一選択することはありません。チフスやつつが虫病など特殊な感染症に用いたり、他の抗生物質が効かないときに使用します。
注意
【診察で】
  • 血液の病気など持病のある人は、医師に伝えてください。
  • 服用中の薬は、医師に伝えましょう。

【注意する人】
  • 血液の病気のある人には用いません。
  • 赤ちゃんには向きません。
  • 腎臓や肝臓の悪い人、高齢の人も副作用がでやすいので、服用量、服用間隔などに配慮が必要です。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。服用中の薬は、医師に報告しておきましょう。

  • 一部の抗がん剤などある種の薬と併用すると、血液の副作用がでやすくなります。
  • 血糖降下薬、抗凝血薬のワルファリン、リウマチの薬のメトトレキサート、免疫抑制薬のシクロスポリンなどの副作用を増強するおそれがあります。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方を守ってください。症状、年齢、製剤によって用法用量が異なります。症状が重いときは、多めになることがあります。
  • 時間毎(6時間毎等)のほか、食事に合わせて食後に飲むことも多いです。コップ1杯ほどの十分な水で飲んでください。
  • 指示された期間きちんと続けましょう。症状によっては、少し長めになるかもしれません。自分だけの判断で止めてしまうと、再発したり治りにくくなるおそれがあります。
  • ふつう、3〜4日も飲めば治ってきます。もし、効果がなかったり、かえって悪化する場合は、早めに受診してください。薬が合っていないかもしれません。

【検査】

長期に続けるときは、定期的に血液の検査を受けるようにしてください。

【備考】

抗生物質の効きにくい細菌が増えています。ある調査によると、中耳炎を起こす肺炎球菌の7割が抵抗力を持っていたそうです。このような耐性菌を増やさないため、欧米では抗生物質の安易な使用は慎まれています。
効能

【適応菌種】

本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、淋菌、髄膜炎菌、大腸菌、サルモネラ属、チフス菌、パラチフス菌、クレブシエラ属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、インフルエンザ菌、軟性下疳菌、百日咳菌、野兎病菌、ガス壊疽菌群、リケッチア属、トラコーマクラミジア(クラミジア・トラコマティス)

【適応症】
  • 表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症
  • 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、骨髄炎
  • 咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染
  • 膀胱炎、腎盂腎炎、尿道炎、淋菌感染症、軟性下疳、性病性(鼠径)リンパ肉芽腫
  • 腹膜炎
  • 感染性腸炎、腸チフス、パラチフス
  • 子宮内感染、子宮付属器炎
  • 涙嚢炎、角膜炎
  • 中耳炎、副鼻腔炎
  • 歯周組織炎、歯冠周囲炎
  • 猩紅熱、百日咳
  • 野兎病、ガス壊疽、発疹チフス、発疹熱、つつが虫病
用法 クロラムフェニコールとして通常成人は1日量1.5〜2g(力価)を3〜4回に分割経口服用する。小児は1日体重1kgあたり30〜50mg(力価)を3〜4回に分割経口服用する。なお年齢・症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 注意したいのは、造血機能の低下による「再生不良性貧血」です。まれな副作用ですが、念のため注意してください。発熱、喉の痛み、皮下出血(青あざ)などがあらわれたら、すぐに受診しましょう。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 再生不良性貧血..だるい、動悸、息切れ、発熱、喉の痛み、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉からの出血。
  • Gray syndrome(新生児)..腹部膨張、吐く、下痢、皮膚が白っぽくなる(新生児には投与しない)。
  • 視神経炎、末梢神経炎..長期服用で、視覚の異常、手足のしびれ。

【その他】
  • 軟便、下痢、吐き気
  • 発疹、じん麻疹
  • 長期服用で、菌交代症(口内炎、カンジダ症)やビタミンK欠乏症(出血傾向)
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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Good luck & Good bye