|  概説 | 真菌(カビ)を殺菌するお薬です。カンジダという真菌が原因の病気に用います。 | 
|  作用 | カビの仲間を専門的に“真菌”といいます。カンジダは人の体に住み着く代表的な真菌です。体の抵抗力が落ちている人では、消化管など内臓で異常増殖することがあります。 
 このお薬は、カンジダを殺菌する抗真菌薬です。真菌の細胞膜の働きを失わせ、死滅させる作用があります。消化管カンジダ症の治療に適応します。
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|  特徴 | ポリエンマクロライド系の抗生物質です。飲んでも、体内にほとんど吸収されないので、消化管以外の真菌症には効果がありません。最近は、他の新しい抗真菌薬の処方が多く、使用される機会は少ないです。 | 
  
    |  注意 |  
 【使用にあたり】
  
決められた飲み方を守ってください。指示された期間きちんと続けましょう。
  
 【備考】
  
カンジダ、クリプトコックス、アスペルギルスなどの真菌が、消化管や肺、肝臓、腎臓、膀胱などの内臓に感染することがあります。このような内臓(深在性)真菌症は、ふだん健康な人はまずかかりません。けれど、体の抵抗力が落ちている人が感染すると重症となります。このような場合、ファンギゾンなどの注射薬で強力な治療をおこなう必要があります。
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    |  効能 | 有効菌種..カンジダ。適応症..消化管カンジダ症。
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    |  用法 | ナイスタチンとして、通常成人1回50万単位を1日3回経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。 
    
      
        | ※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
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    |  副作用 | 体内にほとんど吸収されないので、副作用は少ないです。人によっては、吐き気や食欲不振などの胃腸症状がみられます。もし、発疹がでたときは、いったん中止し医師に連絡してください。 
 
  【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  【その他】
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