おくすり110番
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成分(一般名) サラゾスルファピリジン
製品例 サラゾピリン坐剤500mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 サルファ剤/その他/潰瘍性大腸炎治療剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
概説 大腸の炎症をしずめるお薬です。潰瘍性大腸炎に用います。
作用

【働き】

潰瘍性大腸炎は、直腸など大腸の一部または大腸全体に炎症を起こす病気です。慢性に推移し、活動期には下痢や腹痛がいっそう激しくなり、ときに重症化します。なかでも直腸炎型の特徴的な症状が血便です。

このお薬は、直腸に直接作用させ炎症をとる外用局所製剤の坐薬です。直腸炎型など、直腸に病変がみられる潰瘍性大腸炎の治療に適します。炎症がとれれば、下痢や腹痛、血便もしだいによくなってきます。

【薬理】

有効成分のサラゾスルファピリジンは、抗炎症作用をもつメサラジン(5-アミノサリチル酸:5-ASA)と抗菌薬(サルファ剤)のスルファピリジンがくっついた構造をしています。大腸炎に効くのは、大腸内で腸内細菌により分解されるメサラジンの抗炎症作用に基づくものです。

治療活性物質のメサラジンは、炎症性細胞から放出される活性酸素を消去し、炎症の進展と組織の障害を抑制します。また、アレルギーや炎症にかかわるロイコトリエンという化学伝達物質の生合成を抑制します。
特徴潰瘍性大腸炎の治療に用いられる坐薬です。坐剤は、直腸に炎症がみられる軽症から中等症の潰瘍性大腸炎の標準的な局所療法とされ、とくに直腸炎型に対する寛解導入療法および寛解維持療法の重要な薬剤に位置付けられます。
注意
【診察で】
  • 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に報告してください。
  • 今までに薬を飲んで発疹などアレルギー症状を起こしたことのある人は、その薬の名前を医師に教えてください。
  • 妊娠出産を希望される人は、事前に医師と相談しておくとよいでしょう。
  • 注意事項や副作用について医師から説明を受けておきましょう。

【注意する人】

血液に病気のある人、腎臓や肝臓の悪い人、また喘息のある人は慎重に用いるようにします。アスピリンなどサリチル酸系薬剤にアレルギーのある人は避ける必要があります。

  • 適さないケース..サリチル酸系薬剤またはサルファ剤にアレルギーのある人、新生児、低出生体重児。
  • 注意が必要なケース..血液障害、腎臓病、肝臓病、気管支喘息、急性間歇性ポルフィリン症、アレルギー体質、妊娠中もしくはその可能性のある人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • スルホニルウレア系の血糖降下薬や、抗血栓薬のワルファリンの作用を強める可能性があります。
  • 強心薬のジゴキシンの吸収を低下させるおそれがあります。
  • アザチオプリン(イムラン)、メルカプトプリン(ロイケリン)の骨髄抑制の副作用を強めるおそれがあります。

【使用にあたり】
  • ふつう、1日2回、朝排便後と寝る前に、肛門内に挿入します。便意をもよおすことがありますので、事前に排便を済ませておきましょう。
  • 徐々に効果がでてきますので、指示された期間続けるようにしてください。

【検査】

定期的に決められた検査を受け、副作用をチェックするようにしましょう。とくに腎臓や肝臓、血液の検査が重要です。

【妊娠・授乳】

病気の治療を優先して、妊娠中でも継続することが少なくありません。体内への吸収はそれほど多くありませんし、とくに危険性を示す報告はないようです。ただし、授乳は控えることになっています。

【食生活】

皮膚や爪、汗や尿の色が黄色ないしオレンジ色になっても、薬の色ですので心配いりません。また、ソフトコンタクトレンズが同様に着色することがあります。場合によってはメガネに代えたほうがよいかもしれません。

【備考】

潰瘍性大腸炎の内科的治療で中心となるのがサラゾピリンやペンタサに代表されるメサラジン(5-ASA)系薬剤です。重症例には、ステロイド薬や免疫抑制薬、抗TNF-α抗体薬などが用いられます。
効能 潰瘍性大腸炎
用法 通常、成人には1回1〜2個を1日2回、朝排便後と就寝前に、肛門内に挿入する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 わりと多いのは、発疹やかゆみ、肛門の不快感や痛み、腹痛などです。まれに、発疹が全身に広がり、重い皮膚症状へ進展することがあります。もし、発疹や発赤など皮膚に異常がみられたら、いったん中止し医師に連絡してください。

重症化することは少ないですが、白血球や血小板が減少したり、血液の成分がおかしくなる血液障害も多いほうです。異常なだるさ、発熱やのどの痛み、皮下出血や歯肉出血など出血傾向に注意してください。予防のためには、定期的な血液検査が欠かせません。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 血液障害、溶血性貧血..発熱、喉の痛み、だるい、出血傾向(血豆・青あざ、歯肉出血、鼻血、血尿)、息切れ、動悸、黄疸(皮膚や白目が黄色)、むくみ、尿量減少。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹、発赤、水ぶくれ、うみ、皮がむける、皮膚の熱感や痛み、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • 遅発性の重い過敏症状、伝染性単核球症様症状..発疹、発熱、リンパ節の腫れ、皮膚や白目が黄色くなる。
  • 肺障害(間質性肺炎など)..息切れ、息苦しさ、から咳、痰、発熱。
  • 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
  • 消化管潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、吐き気、嘔吐、吐血(コーヒー色のものを吐く)、下血(血液便、黒いタール状の便)。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • ショック、アナフィラキシー..気持ちが悪い、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。

【その他】
  • 肛門の不快感・痛み・便意
  • 口内炎、腹痛、下痢
  • 発疹、かゆみ、光線過敏症
  • 頭痛、めまい
  • 尿路結石、精子減少
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用法用量は医師・薬剤師の指示を必ずお守りください。
すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。
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